観音温泉 るんるんタイム

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2023.07.06

【第128回】観音温泉×藝大生の創作オブジェ「ただ そこに」、誕生秘話

伊豆・奥下田「観音温泉」の魅力をお伝えしている「観音温泉るんるんタイム」。観音温泉・鈴木和江会長と上柳昌彦アナウンサーが一緒に観音温泉ゆかりの人や場所を訪ねてお送りしています。今回は6月3日にフジテレビで放映された特別番組「藝大よ、地球を救え。」で、観音温泉のオブジェを創作した3人のうちのお2人、東京藝術大学・美術研究科デザイン専攻、修士2年の中野美優(なかの・みゅう)さん、高美遥(こう・みよう)さんにお話を伺いました。

東京藝術大学・美術研究科デザイン専攻修士2年、高美遥さん、中野美優さん

―きょうは鈴木会長のラブコール(?)にお応えいただき、観音温泉まで足を運んで下さって、ありがとうございます。中野さんは観音温泉の「風」、高さんは「音」に注目されましたが、出来上がったものが目の前にあると、感慨深いものがありますよね?

中野さん:観音温泉の檜を使って作っているんですが、実際の製作は東京の学校でやりましたので、ここへ持って設置しますと、雰囲気があってよかったなぁと感じました。

高さん:観音温泉のなかを歩きますと、(ちょっと目を引く感じで)「何だろう、あれ?」っていう感じで並んでいるんです。(その存在が)気になって、近くに寄って、観て下さっているお客さんもいらっしゃいました。(作品に)すごい興味を持って下さっているのが、私たちも本当に嬉しいです。

陽の光を通じて赤く見える「ただ そこに」 

―この作品にはもうひと方、佐々木さんという男性の学生さんが参加されていて、檜の木を薄く削って陽の「光」を当てると、いろいろ面白い光景を見ることが出来るというアイディアを出されました。中野さんは、木の板が「風」に揺れるオブジェというものを考えられました。高さんは、観音温泉の竹などによって生まれる「音」に注目されました。さあ、どれを採用しますかというプレゼンを前に、番組では3人が観音温泉でアルバイトを体験される様子が放送されました。制作の方が大変素晴らしいシーンを押さえていらっしゃいましたね。

鈴木:後ろでカメラが回っているのが分かんなかったんですよ(笑)。言いたいこと言ってたら、バッチリ出されちゃいました。

観音温泉るんるんタイム収録風景

―女将は旅館業というものが、どれだけお客様に気持ちよく来ていただくかというところがカギですから、時として厳しくお話になることもあるんです。(ラジオのスタッフである)私たちは、いろいろ見聞きしているんですが、お二人はいかがでしたか?

中野さん:最初は「アッ、ごめんなさい!」「ハイ、やります!」となって我々も必死でした。

鈴木:3人はとても頭のいい方たちです。言われたら一発で、最後までやり遂げるんです。これは素晴らしい。表面だけじゃないんです。最後まで全うしてたね。

観音温泉るんるんタイム収録風景

―私たちも「ただ、そこに」を観てみましょうか。これは檜の「節」と呼ばれるところですか?高さは180~90㎝くらい、幅は30㎝くらいといったところでしょうか。薄く切った檜に樹脂を流し込んで、スッと立っているんです。その下に半円形のような立体的な台座があって、なかに音のなる木の球が入っていて、上手く風のタイミングが合うと、オブジェが風に揺れて鳴るというわけなんですね。

鈴木:そうです。そこを薄く削って樹脂を流し込むと「赤く」見えるんです。私もビックリしました。

高さん:我々は(台座の形を)「いちょう形」と呼んでいます(笑)。

東京藝術大学・高さん、中野さん

(北区・セピアさん、58歳・男性)

先日放送された「藝大よ、地球を救え。」、私も見ました。私も藝大の工芸科を卒業しております。もう遠い遠い思い出ですが、楽しく見ていたら、なぜか涙が流れてきたんです。女将の粋な計らいと、真剣な学生さんたちの姿を観ていて出てきたんです、涙が。感動しちゃいました。3人全員採用してくれて、またまたそこで涙。素晴らしい作品を作ってくれてありがとう。本当に涙が出ました。

(長谷野さん、56歳・女性)

3人の藝大生に、まず旅館の仕事を体験させてから、それぞれの創作に取り組んでもらうという、会長のご厚意に、叱られながらも頑張って働いて、それぞれのオリジナリティを発揮した素晴らしい作品をプレゼンしていましたね。この中から1人か・・・と思ったら、3人の全員の手を取って会長がニッコリ。皆さんのアイディアを全部盛り込んだ共作が出来上がってよかったですね。

鈴木:試行錯誤してよく一つにまとめたと思います。偉い、大したもんだ。やっぱりデキる!

中野さん:(感想を送って下さって)本当にありがとうございます。

ただ そこに

―3人は、じつは作品が出来てからも、何度か観音温泉へ足を運んで、作品がどういう状況になっているか、ご覧になっていたそうですね。

中野さん:設置した後の状況が、あまり把握できていないのが不安でしたので、お邪魔しました。まずビックリしたのが、TVで放送した時には真っすぐ立っていた薄い檜の板が、自然の力で反り返っていたことです。それぞれの板がまるで計算したかのように、少しずつ違う角度で反っていたので、それも含めて、反っている(角度の)順に並べ替えたほうが美しいんじゃないかと。木も生きているんですよね。だから湿気を吸って、反ったんじゃないかと。結果として、収まりのいい形になったと思います。

―作品も「生き続ける」ということですね。よかったら、今度はプライベートで観音温泉にゆっくりしに来てください。きょうはわざわざ奥下田まで、ありがとうございました。

(東京藝術大学・修士2年・中野さん、高さんインタビュー、おわり)

観音温泉トラベルキット

7月のプレゼントは「観音温泉トラベルキット」を2名様に!!

いよいよ夏のお出かけシーズン!7月は、旅のお供にピッタリの「観音温泉トラベルキット(フェイス&ボディソープ・シャンプー・コンディショナーのミニボトル詰め合わせ)」を、毎週2名様にプレゼントします。住所・氏名・年齢・職業・電話番号を必ずお書きいただいて・・・

(あて先)

・メール:ue@1242.com (件名に「トラベルキット プレゼント」)

・おハガキは〒100-8439 ニッポン放送 上柳昌彦あさぼらけ「トラベルキットプレゼント」

※メールの受付は7月6日中、ハガキの方は7月6日の消印有効。

※当選者の発表は、7月13日(木)の「観音温泉るんるんタイム」で行います。

鈴木会長・中野さん・高さん

伊豆・奥下田の地に湧き出す超軟水・ph9.5の天然温泉「観音温泉」。お聴きのアナタからは、引き続き、鈴木会長への“人生相談”も、「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組メール(ue@1242. com)で受け付けています。ユニークな発想力で、様々な苦難を乗り越えている鈴木会長。癒しのお声で語る、その“哲学”に、アナタも“生きるヒント”を感じてみませんか?

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  • 上柳 昌彦
    上柳 昌彦
    上柳 昌彦

    上柳 昌彦

    ■生年月日:1957年8月1日
    ■星座:しし座
    ■血液型:B型
    ■出身地:生まれは大阪、以降父の仕事の関係で各地を転々。
    ■最終学歴:立教大学 法学部
    ■趣味:
    ジョギング、ジム、トレッキングの後の一杯。
    鶴瓶さんの番組におじゃましてさりげなく出演すること。
    「ブラタモリ」を観ながら「そうなんだ」「そうなんですよ」と相槌を打つこと。
    商品開発担当者の方に開発秘話を伺うこと。