あなたが通っていた学校は、上履きを使っていましたか?
今回のテーマは「上履き」です。懐かしいですね。僕は、関東の小学校に行っている時は、下駄箱で上履きに履き替えて教室に行っていました。ところが親の転勤で関西の小学校へ転校したら、上履きはなかったのですよ。高校は岡山県の私立でしたが、下駄箱でサンダルに履き替えていました。サンダルタイプの上履き。
そんな「上履き」の歴史をたどると、誕生するきっかけは、明治5年に発令された「学制」と呼ばれる教育改革からではないかと言われています。当時の日本は、フランスの学校制度にならっていたこともあり、学校の校舎がどんどん洋風化していきました。でも日本古来よりある「靴を脱いで室内に入る」という文化は根強く残ったのです。そして戦前までは、教室に入るとき靴を脱いで足袋や草履に履き替えていたそうです。「上履き」が浸透したのは、昭和35年前後、バレエシューズ、ゴムシューズを作る会社が、学校の上履きを販売し始めてからなのだとか。
今回はそんな「上履き」の関する事。香川県さぬき市にある「樫原工業」という縫製の会社が「上履きのサブスクサービスを始めた」というので、話題になっているのです。
一体、どんな内容なのでしょうか?
樫原工業株式会社の樫原拓史さんにお話しを伺います。
代表取締役社長 樫原 拓史さん
晴の輔 「上履きのサブスクサービス」とはどのようなサービスなのでしょう?
樫原「購入費用・送料などがパッケージになったサービスで、期間を選んで購入時に代金をお支払いいただければ追加費用なく、期間内であればお好きなタイミングで新しい上履きをご自宅にお届けするものです」
晴の輔 期間が決まっている。それはどれくらい?
樫原「1年・3年・6年の3つの期間になります」
樫原「期間によってお届けする数は変わってくるのですけれど、7色ご用意しており、ご希望のカラーはもちろんのことサイズも選べます。例えば、まだ履けるのにサイズが合わないという場合は、お知り合いの方でもご兄弟で一緒に使っていただいても構わないです」
晴の輔 なるほど!足が大きくなっちゃったら、上履きは下の妹さん弟さんに履いてもらってもいい。こんな時に使って欲しいとか、こういう場合が便利じゃないかとかありますか?
樫原「綺麗な上履きで新学期をスタートさせたいとか、私自身も子どもの参観日やイベントで子どもと同じカラーの上履きを履いて学校に行っていますので、親子でお揃いのコーディネートしていただいてもいいと思います」
晴の輔 保護者にも合うサイズの上履きがあるのですか?
樫原「はい、ございます」
樫原「弊社は40年以上上履きの縫製をしてきており、その経験からどこに負担がかかりやすいか、汚れやすいか、通常よりもしっかり縫製を行って丈夫にしよう、などに気を付けています。一般的に流通しているシューズは幅広のタイプが多いのですけど、今の子ども達は足のサイズが大きい割に幅は少し狭いので、縦に長いようなシルエットになっています」
晴の輔 時代によって形も変わってきているのですね。
樫原「僕たちは小さい会社なので、そういったことに柔軟に対応しやすいとは思います」
晴の輔 なるほど。上履きのサブスクを始めるきっかけは何だったのですか?
樫原「学校は家族が見ていない場所で、子供が一番大きく育っていくところです。私たちが作る上履きは、そのかけがえのない時間、子どもたちの健やかな成長を願う親の思いと共に歩んでいくものと考えています。1年3年6年の大切なお子様の足を支えていきたいと思い、サブスクを始めました」
樫原「上履きは一日の中で長く履く靴です。子どもの成長にとって大切な足に合うサイズのものを常に履いてもらいたいと思っています」
晴の輔 この取り組みは世界初?
樫原「上履きは日本の文化だと思いますが(笑)世界初ですね」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが、上履きのサブスクサービスを利用したら・・・
・落語でよく行く学校公演の時に使う
それとも
・自宅で使う
どっちだ!?晴の輔
うン、上履きを学校で使うか?自宅で使うか?上履き…足に履くから…、あ、決めました!
「学校でなく、自宅でもなく、車で使う」
今日は「香川県さぬき市にある縫製の会社が上履きのサブスクを開始!そこに込めた想いとは?」というトピックスでお届けしました。サブスクと言えばね音楽の配信や家具家電の月額レンタルをイメージしますが、上履きのサブスクサービスですよ!確かに子ども達にとって上履きは一日で一番長く履いているものですからね。足元から「子どもの成長を見守る」その思いが伝わってきました。
そんな「樫原工業の上履きのサブスクサービス」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
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