あなたの好きな「駅弁」ってありますか?

新幹線や列車で旅をしているとき、楽しみの1つといえば駅弁。その土地の、名物や食材をふんだんに使った駅弁を移動しながらいただく。新幹線でも列車でも出発してから食べ始めますよね。車両が動き出してから食べると、より美味しく感じるというか、景色もおかずってことですかね。
駅弁の発祥はというと、諸説ありますが、1885年・明治18年、栃木県の宇都宮駅で「白木屋」という旅館が、おにぎり2個とたくわん2切れを竹の皮で包んで、5銭で販売したのが日本初の駅弁という説です。ちなみに当時は、そば一杯が1銭の時代だったので、その5倍の値段ということですか。その後、昭和の高度成長期をきっかけに鉄道がどんどん発達して、それと共に、ご当地駅弁が全国に出来ていったのだそうです。駅弁は、もう日本の文化ですもんね!
今回は、そんな駅弁の中でも、お取り寄せできる駅弁をピックアップ!舞台は熊本県八代市。JR八代駅前にある「頼藤商店」が駅弁を作っていまして、その駅弁が「九州の駅弁ランキング」で3年連続一位という実績を持っているのです。それで、最近になって、お取り寄せで味わえるようになったのだとか。一体どんな駅弁なのか。

八代市(やつしろし)は、熊本県に存在する田園工業都市 wikiより引用
この駅弁を製造・販売している「合資会社 頼藤商店」の頼藤雅美さんにお話し伺います
晴の輔 「九州の人気駅弁ランキングで3年連続一位」の実績がある駅弁とはどのような中身なのでしょう。

頼藤「『鮎屋三代』といいまして、鮎出汁炊き込みご飯の上に、鮎の甘露煮が丸ごと1匹のせてあります。ご飯が人気です。出汁に使う焼鮎作りから作っております。この焼鮎とは炭火で1時間焼いた後、乾燥釜に2昼夜入れて完成させています。」

鮎の甘露煮
晴の輔 2昼夜!

焼鮎

頼藤「大きな煮干しをイメージしていただくと、分かりやすいです。これで出汁を取って炊き込みご飯を作ります。」

頼藤「毎日食べても飽きません。ご飯の上の鮎は『代々続く秘伝のタレ』を継ぎ足し継ぎ足使っており骨まで柔らかく煮込んでから、一晩寝かせて味を染み込ませていますので、骨ごと食べることができます」
晴の輔 手間暇かけています。
頼藤「そうですね延べ日数で完成までに、5日ほどはかかっています。」
晴の輔 ちなみに多い時で、一日にどれぐらい売れたことありますか?
頼藤「1,000食ほどですね。」

また、お取り寄せを始められています。
頼藤「お取り寄せは冷凍でのお届けになりますが、駅弁の容器がレンジ対応ではないので、『駅弁の風情』を再現するのが大変でした。」
晴の輔 スーパーで売っている弁当の容器ですと、駅弁の雰囲気はありません。
頼藤「結局、容器とご飯、具材を全て別々にして、ご自分で盛付けて完成していただく形にしました。」


頼藤「皆さん楽しんでくださって。完成した画像を送っていただいた方が、いらっしゃいまして、嬉しかったです」
晴の輔 お客様と「別の角度でのコミュニケーション」を取れるようになった。頼藤さんが思う駅弁の良さとは?
頼藤「ご購入いただく、お客様の想いやドラマが見えるところでしょうか。例えば、若い女の子が『おばあちゃんが鮎好きだから』と言って買ってくれたり、中年の男性が『母の日だから、でも親父もおるから弁当2個』と照れ臭そうに買っていってくださったり『都会に住む娘へのお土産に』と言われたりと、そのようなお話を聞けるととても幸せに気分になります。」
晴の輔 とてもいいですね。「鮎屋三代」この名前にはどのような想いが込められているのでしょう。
頼藤「うちは三代続く鮎屋でして、伝統的な焼き鮎の技術、鮎の甘露煮の技術などを全て合わせた『鮎屋の集大成』という意味を込めて作りました。」
晴の輔 なるほど!頼藤商店さんは創業して長いのですか?

頼藤「明治に創業した100年企業になります!」

頼藤「(笑)上手いです。座布団一枚です。」

「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、鮎屋三代をお取り寄せするなら・・・
『落語会の楽屋・スタッフ弁当として取り寄せる』
それとも
『家族の晩御飯として取り寄せる』 どっちだ!?晴の輔」
あ~、なるほどね。…あ、これはね
決めました!
『落語会の楽屋・スタッフ弁当として取り寄せる』
それは何故かベタで行きますよ。

今日は「九州の駅弁ランキングで3年連続一位を獲得!お取り寄せもできる熊本県八代市生まれの人気駅弁とは?」というトピックスでお届けしました。「鮎家三代」骨まで柔らかく煮込んだ鮎が丸ごと一匹乗っている駅弁!5日もかけて作っているとは!その駅弁がお取り寄せできるのですよ。熊本県八代市って八代って書くでしょ?頼藤商店さんの鮎は、5代6代8代へと続くのでしょうね
そんな「頼藤商店の鮎屋三代」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 お取り寄せをはじめたきっかけは、何だったのでしょうか?
頼藤「以前から遠方の方から『お取り寄せできないか』との声が多かったのですが、直接のきっかけはコロナ禍で旅ができない、移動ができない、駅弁大会のイベント等も縮小となって、お客様の購入チャンスがなくなってしまった事ですね。当然うちの売り上げも大打撃で一番ひどいときは、前年比の90%減になってしまった事などが理由です」
晴の輔 それはきつい!
頼藤「危機的状況ですよね。駅弁屋さんはどこも大変でした。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 八代は「鮎」が有名な土地なのですか?
頼藤「熊本県南部を流れている日本三大急流の一つの球磨川で獲れます。球磨川の鮎は大きく育つ事でも有名で、時には一尺(30,3cm)を超えるものも獲れるので、釣り人達にも人気です」

球磨川
晴の輔 釣り人たちが釣りをしながら「鮎屋三代」を食べる可能性も。
頼藤「(笑)川を眺めながらいただくと、ますます美味しいかと。」
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