あなたは、週にどれくらい「食パン」を食べますか?
ここ数年「高級食パンの専門店」が全国のあちらこちらにオープンしています。「食パンブーム」なんていう言葉も聞きますよ。食パンと言えば、スーパーやコンビニで売っている、正方形6枚切りのパン。一斤130円から200円ぐらいですかね?あれが一般的です。「超熟」とか「芳醇本仕込み」なんて名前で、どれも美味しいです。それが「高級食パン」となると、大きさは長方形。2斤で800円から1,000円ぐらいですかね。スーパーで売っているパンに比べたら、値段はちょっとプラスされますが、手が届かないほど高いわけじゃないです。どのお店も、素材や作る工程にとてもこだわっていて、ものすごく美味しい。家庭で贅沢感をお手頃に味わえる!そこが人気の理由みたいですね。そんな活気づいている「食パン界」に今、新たな一石を投じるお店が出てきたようです。場所は長野県飯田市。市内にあるパン屋さん「パン工房ローカリズム」と、信州みそや漬物、甘酒を製造する「丸昌稲垣」が共同で開発した新食感の食パン。その名も「糀甘酒入り食パン」が今注目を集めているそうです。麹甘酒を使った食パン、どんなパンなのか?
飯田市(いいだし)は、長野県南部に位置する市である。
この食パンを開発した「パン工房ローカリズム」代表、田本洋さんにお話し伺います。
晴の輔 「麹甘酒入り食パン」とは、具体的にどんな食パンなのですか
田本洋さん
田本「水の代わりに甘酒100%で仕込みました。本来だと水や牛乳を使うところを、全て甘酒を使い、他の材料も極力抑えて『甘酒感たっぷりな食パン』に仕上がっています」
晴の輔 甘酒は疲労回復、美容に良くて、健康的です。
田本「『飲む点滴』と称されているように、甘酒の栄養価は高いです。それをパンに使うことによって、他とは違った栄養素たっぷりな、食パンに仕上がっています。」
田本「甘酒の香りが、食べる前からしますし、口に入れると、甘酒感が広がります。甘酒味がしっかりと味わえる、食パンに仕上がっています。」
晴の輔 食感は?
田本「しっとりとして、少し、もっちりしている感じですね」
田本「(笑)上手いことおっしゃいますけど(笑)そんな感じです。」
晴の輔 作ろうとした、きっかけは何だったのでしょう。
田本「飯田市の、漬物や甘酒などを扱っている老舗店『丸昌稲垣』の会長さんが、家に来られて『丸昌稲垣の甘酒を使って、食パン作れないですか』という話をいきなりいただきました。それまで、お付き合いがあったなどではありません。ただ『丸昌稲垣』さんのご家族は、うちのお店をご利用いただいている、お客様であったらしいです。すごく行動力のある会長さんで、甘酒を持参していただき、その熱意に圧倒されました。出来るかどうか分からないですけど『とにかくやってみます』が発端です。」
丸昌稲垣
稲垣来三郎匠本店
晴の輔 唯一の共通点は、パンも発酵させて作りますから
田本「そうなんです。発酵×発酵です。(笑)相性がいいのかな?とやりながら感じています。」
晴の輔 おすすめの食べ方は?
田本「和風な感じなので、極端な話、お味噌汁と一緒とか。」
田本「甘酒=和風な食パンですから『和食的な朝食』の提案をしていけたらいいな、と会長さんとともにお話ししています。そうした幅も広がる、新しい商品だと思います。」
晴の輔 日本生まれの新しいパン。「フランスパン」「イギリスパン」はありますけど「麹甘酒入りの食パン」は日本だから「ジャパン」!(笑)地元の素材で、新しいものを作れるのは嬉しいですね。
田本「会長さんもおっしゃっていましたけど、こんなご時世ですから『心が元気になってくれればいいな』という、そんな思いも詰まっています。当面、毎週土曜日だけの発売で、限定商品として、売り出していきたいですね。」
晴の輔 そんなにたくさん作れるわけではない。
田本「行程的な問題もありますし『お客様の反応もいただきながら、育てていく』と考えています。」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、糀甘酒入り食パンを食べるなら・・・
【そのまま食べる】
それとも
【トーストして食べる】
どっちだ!?晴の輔」
これはね、もう迷うこと無く…
決めました!
「そのまま食べる」
そらそうですよ、パンの仕上がり、そのものを味わいたいもん!そのまま、耳からかぶりつく!で、食べた感想を「食パン」だから
今日は「長野県飯田市で注目の食パンが誕生!その秘密は甘酒!?」というトピックスでお届けしました。和食的に仕上がっている食パン。味噌汁に合うかもってね、これはもう土曜日に飯田に買いに行くしかないです。食パンがふくらむように、僕の期待もふくらんでいます。
そんな「パン工房ローカリズムの糀甘酒入り食パン」に
それではまた、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 最終的に納得する味、それには答えはありません。
田本「そうなんです。会長さんに『試作品』を食べていただきながら、形にしていきました。甘酒製造元の会長さんですから、甘酒にはこだわりがあります。その方が『甘酒の風味が出て美味しい』との評価、合格をいただきました。」
晴の輔 ますます食べてみたくなります。お味噌汁に合うのなら「丸昌稲垣」さんは「信州みそ」を作られています。
田本「最初から、そこを目指していたわけではなかったのですが、結果的に相乗効果のある、新しいものができました。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 お店はオープンしてどれくらい?
パン工房ローカリズム
田本「15年になります。」
晴の輔 「パン工房ローカリズム」さんの人気商品は?
田本「一番人気は、開店当初からの『手作りルー』で作られた『揚げカレーパン』です。少量ずつ揚げています。常に揚げたてを食べていただきたいと、開店から閉店まで、提供しております。毎日200種類のパンを作っていて、お客様に自分好みのパンを見つけて欲しいと思っています。」
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