あなたは、「珍しい果物」と聞いて、何を思い浮かべますか?
今が旬の果物と言えば、いちご・りんご・みかんなどの柑橘類。中には、その味や特徴から別名で呼ばれる果物があります。例えばドリアン。別名「果物の王様」と言われています。王様が存在するのだったら「果物の女王様」もいるのでは?調べましたら、いました!「果物の女王様」は「マンゴスチン」。東南アジア原産のトロピカルフルーツです。「マンゴスチン」に口があったら「アタシの事、女王様とお呼びっ!」と言うかもしれません。
今回のテーマは果物。三重県の太平洋側にある、南伊勢町の「やまで農園」が「アテモヤ」という稀少で珍しい果物を栽培していて、これが別名「森のアイスクリーム」と呼ばれているのですって。
あの日本にすっかり定着した「アボカド」は「森のバター」と言われています。この「アテモヤ」は「南伊勢ブランド」に認定されているそうです。別名「森のアイスクリーム」どんな味なのでしょうか?バニラ味?
晴の輔 「アテモヤ」という果物。初めて聞くのですけど、どんな色でどんな形ですか。
山出「スーパーなどでは入手不可、一般流通されていない果物です。大きいリンゴくらいです。」
山出「それぐらいです。色は濃い緑色。それが段々と薄い黄緑色に変化します。」
晴の輔 表面はツルツルとしているのですか?
山出「ボコボコとしています。」
晴の輔 大仏さまの頭みたいですか。形は丸?
山出「丸というよりは、少しハート型。」
晴の輔 切ると中身は?
山出「真っ白な中身です。」
晴の輔 正直、初めて「アテモヤ」と聞いた時、僕は高級なシャンプーのイメージがありました(笑)椿オイル配合『アテモヤ』♪(笑)別名「森のアイスクリーム」。甘い?
山出「そうですね『アイスクリーム』と呼ばれているだけあって、糖度は高いです。20度から25度ぐらいです。メロンでも18度ぐらいですね。」
山出「収穫した瞬間は、実は『カチカチ』。中身は『でんぷん質』なので『さつまいも』をイメージしていただければいいのかなと思います。そこから常温で、一週間前後で実が、急に柔らかくなり始めます。ぐっと押せて『ほっぺた』程度の柔らかさに。」
晴の輔 皮をむいていただく。
山出「皮をむかずに、そのまま1/4ぐらいに切って、スプーンですくって食べるのが、一番オーソドックスな食べ方。ただ、その見た目から、味は想像できないと思います。」
晴の輔 (笑)。驚きも倍でしょうね
山出「いい意味でギャップがあるのかなと思います。味は『芳醇な酸味』『爽やかな風味』ですので、非常に食べやすいものです。」
晴の輔 トロピカル系。原産地はどこなのですか?
山出「南米だと聞いております。」
晴の輔 三重県ではない。
山出「(笑)何となく『もやもや』していますけど(笑)」
晴の輔 「やまで農園」さんで『アテモヤ』の栽培始めたのは、いつ頃?きっかけは?
山出「10年前です。今も継続している『みかん農園』を親から引き継いで経営していて、『みかんの勉強』で三重県の研究所に伺った時、いろいろ試験作物があり、その中に『アテモヤ』があり、食べさせてもらいました。『何この美味しいフルーツ!』と感動してしまいました。」
晴の輔 そこから栽培するのは大変かと。
山出「最初は、分からないことばかりで、情報が少なく、病気や害虫をどうやって処理すればいいのか?水のやり方一つからして、様々な失敗を繰り返して、やっと今『自信を持って分かった』、といえるようになりました。」
山出「(笑)そうです。」
晴の輔 そこから試行錯誤されながら「南伊勢ブランド」に認定されました。自分の町の果物で、誇りも持てます。どんどん肩に重みがのしかかってきますね。
山出「下手な物は作れません(笑)。町民の方に買っていただき、本当に喜んでもらえるものでないといけない、というのがあります。」
晴の輔 「みかん」から「アテモヤ」という新しいフルーツまで作られている。
山出「『アテモヤ』は自分が始めたことなので、想いは強いです。」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、今食べたいのは・・・
『バニラアイスクリーム』
それとも
『森のアイスクリーム』
どっちだ!?晴の輔」
へっへっへ。これはもう…
決めました!
「森のアイスクリーム」
食べたいよー「アテモヤ」。貴重な果物だからね。じゃあすぐに手に入らなかったら、その時はつなぎで、バニラアイスクリームを食べる。ダブルやトリプルで食べる。
今日は「三重県南伊勢町で栽培されている希少な果物!森のアイスクリームと呼ばれる『アテモヤ』とは?」というトピックスでお届けしました。山出さんが「アテモヤ」の味に一目惚れしたところからスタートしたのですね。それから10年の月日が。僕からいわせてもらえれば、山出さんは「森のアイスクリーム屋さん」ですね。
そんな「山出農園のアテモヤ」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
興味がある方は、やまで農園のホームページをチェックしてみてください!
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 「アテモヤ」の旬はあるのですか?
山出「一挙に収穫できるものではなく、『収穫できるもの』から順番に、なのです。」
晴の輔 夏が多くて、冬は少ない、ではない。
山出「筆を使って、一つ一つ『アテモヤ』の受粉を行います。その花が5月から7月ぐらいまで咲きます。5月の最初に受粉したものは、早く収穫できますし、7月のものは遅くなります。」
晴の輔 この時期が美味しい、というのはない。
山出「そうです。受粉から日数を数えて、130日前後となります。」
晴の輔 いただく時に「これは130日ぐらい前に受粉されたのだな」と思うことにします(笑)
山出「それが一番分かりやすいです。」
-WEB版こぼれ話し2-
山出「『南国のフルーツを何故、三重県でやっているの?』となりますよね?試験をされている先生方に伺ったのですが『意外と三重県の気候がアテモヤに合っている、十分やっていける』とのことでした。ただ冬は最低温度を守ってあげる必要があります。ここにしかないものを作りたくて、コチラだけで販売していたのですが、量が増えるにつれて、関東や関西での販売先を増やしている状況です。」
晴の輔 収穫量によっては手に入らないことがある。
山出「そうですね。」
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