あなたは、「魅力あるまち」と聞いて、どんなまちをイメージしますか?
毎年発表されている「都道府県の魅力度ランキング」。
あなたの県は何位でしたか?この魅力度ランキング、ブランド総合研究所というところが発表していて、2020年の1位は、12年連続で北海道、2位が京都府、3位が沖縄県でした。今年のランキングで一番話題になったのは、「7年連続最下位だったあの茨城県が最下位を脱出!」おめでとうございます!47位から42位に!茨城県民の皆さまは、喜びと同時に、「むしろ最下位の方がよかった~これで目立たなくなっちゃう!」っていう声も多いらしいですよ。この魅力度ランキング、実は都道府県とは別に、1,000の市区町村を対象にしたランキングも発表されているのです。これが今回のテーマ。
それを見ると、1位は京都市、2位は同点で函館市と札幌市。やっぱり京都と北海道は強いですね。気になるのが最下位。まあ、ランクインしてしまった「町」はたまったもんじゃないですが、調べてみると、最下位は997位で4つありました。その「町」とは千葉県の「山武市」。「さんむし」と読むのですが、魅力度ランキング最下位…。逆にどんな町なのか?魅力がない「町」なんてないですからね。でも、気になります。
山武市役所の企画政策課、杉浦貴徳さんにお話し伺います。
晴の輔 結果が大変に言いづらいのですが…
杉浦「非常に残念な結果です。以前から、ランキングは気にしておりましたので、ランキングのハンドブックを開いて見たときには「あっ」と思うと同時に、担当として、非常に申し訳ないと手が震えました。
晴の輔 これだけは言わせてください。「杉浦」さんのせいではありません。
杉浦「(笑)ありがとうございます。」
晴の輔 これまでの魅力度ランキングは、どうだったのでしょう?
杉浦「実は…前年、前々年度の2年連続で、999位でした。いずれも最下位ではなく、下から2番目でした。」
杉浦「走りそうでした。」
晴の輔 原因については分析されていますか?
杉浦「山武市はいわゆる『平成の大合併』のときに『成東町』『山武町』『蓮沼村』『松尾町』の4町村が合併して誕生しました。市内の観光資源は以前の名称のままですので、『さんむ』の名前が連想されにくく、全国的な知名度が低いことが、大きな要因ではないかと思います。」
晴の輔 確かに新しい地名になると、定着するまでに時間がかかります。合併前までは「山武町」があったのですね。「ぶ」が「む」になった。
杉浦「元々古い呼び方だったのです。合併を機に『古い呼び名を選択』しました。」
晴の輔 「ぶ」が「む」になった。これは
杉浦「(笑)今がそれでしょうか。」
晴の輔 そうです、これが「ブーム」の始まりでは。そもそも市を一言でいうと、どのような町なのでしょう。
杉浦「一言でいうのは難しいのですが、『ほどよい田舎で、ゆったり暮らせるまち』です。山武市は、千葉県の東側、九十九里浜のほぼ中央、成田国際空港の南側にあります。太平洋に面した海と、山武杉が茂る丘陵、そして田園風景が広がる自然豊かな環境です。
ただし、交通アクセスは良好です。特急電車で東京まで約70分、通勤快速は始発ですので、ゆっくり座れます。成田国際空港へは、車で30分程度。さらに、圏央道のインターチェンジが2か所あり、横浜方面、今後は、北関東方面や東北方面へのアクセスもさらに向上します。」
晴の輔 なるほど、観光スポットや名産・特産品は?
杉浦「山武市の海は遠浅で広い砂浜。中でも本須賀海岸は、厳しい環境基準をクリアして、国際環境認証である『ブルーフラッグ』を日本国内で3番目、千葉県では初めて取得しました。安全で美しい、心癒される海岸です。」
晴の輔 農産物は?
杉浦「これから旬を迎えます『いちご』。市の中央部の国道沿いには、たくさんの観光いちご園が並び「ストロベリーロード」と呼ばれています。農家さんがいろいろ工夫されて、今話題の大粒で果汁がたっぷり、甘味に加えて程よい酸味があり、とても美味しい千葉県オリジナル品種『チーバベリー』、『真紅の美鈴』と言われている『黒いちご』などがあります。」
晴の輔 他には?
杉浦「山武市には、農業に適したよい土があります。JA山武郡市さんの「九十九里
海っ子ねぎ」などの海水を使って育てた長ネギは、これから収穫の時期です。」
晴の輔 海水ですか!
杉浦「旨味が増すといわれております。」
晴の輔 最下位であることとは関係の無い、魅力が一杯あります。
杉浦「山武市にとっても、ランキングを上げることではなく、『山武市の豊かな自然環境』と『市民の暮らしを次世代につなげる』ために取り組んでいくことが、何よりも大切だと思っています。
晴の輔 まずは行ってみる!
杉浦「是非、一度お出でいただきたいと思います。」
杉浦「(笑)」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、魅力度ランキング最下位になってしまった山武市を応援するなら・・・
『山武市を旅行する』
それとも
『杉浦さんに会いに行く』
どっちだ!?晴の輔」
え?へっへっへ。これはね、どうしようかな。
決めました!
「旅行に行って杉浦さんに会いに行く」
両方!今回は電話取材でお会いしました。何かの縁ですから
今日は「魅力度ランキング最下位になってしまった千葉県山武市ってどんなまち??」というトピックスでお届けしました。「山武市」は四つの市町村が合併してできた市なのですね。国際的に認められた海岸。「ストロベリーロード」「海水を使って育てた九十九里海っ子ねぎ」これから鍋のシーズンだからいいじゃないですか!これから更なる新しい魅力が出てくる予感。
そんな「千葉県山武市」に、なるほどーん!!
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 魅力度ランキング最下位脱出の取り組みは始まっている?
杉浦「実は、今回のランキング結果を受ける前から、公式ホームページをリニューアル、シティプロモーション公式Twitterと、YouTubeの公式チャンネルを開設しています。また、さらに新たなPR活動も準備中です。図らずも今回のランキングで今までになく注目されています。不謹慎かもしれませんが、この機会をチャンスととらえて、積極的に山武市の魅力をアピールしたいと思います。ただし、ランキングを上げるためではなく、山武市の豊かな自然環境と、市民の暮らしを次世代につなげるために取り組んでいくことが、何よりも大切です。市民の皆様も独自に動かれており、これから盛り上げたいと思っております。
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 名物の食べ物は?
杉浦「郷土料理としては、『アジのなめろう』や『いわしのゴマ漬け』、道の駅のレストランでは、サクサクのイワシフライが乗った『イワシ丼』が人気です。
また、切り口が色鮮やかなお花や文字になる『太巻きずし』がおススメ。ただし『寿司』ですが、海があるのに、太巻きずしには魚介は使いません。」
晴の輔 使わない?
杉浦「海苔の代わりに玉子焼きで巻きます。地域でのお祝い事、お祭りでは、当たり前の料理です。」
晴の輔 木材など有名?
杉浦「江戸時代から、山武の地域で育てた『山武杉』を使って、新たな魅力を発見しようと『家具』『キャンプ道具』を作っております。それと料理もあります。」
晴の輔 えっ?杉を食べる?
杉浦「燻製のチップに使用します。『香りを楽しむ料理』が生まれています。『九十九里海っ子ねぎ』の中に豚肉を詰めて『山武杉』でスモークする。」
晴の輔 美味しそうではないですか!杉浦さんが言われると説得力があります。
杉浦「(笑)ありがとうございます。市内には、日本酒の蔵元も4軒あります。山武の和牛や九十九里海岸の海の幸、地元の新鮮野菜を提供する飲食店もたくさんありますので、ぜひ『さんむ』の旬を味わっていただきたいと思います。」
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