あなたは普段、どんな「スプーン」を使っていますか?
主に洋食を食べるときに使うスプーン。日本語では「匙」と言います。子供の頃、学校給食で「先が割れたスプーン」使っていた方多いのではないでしょうか。
思い出すのが、あの「ユリゲラーのスプーン曲げ」。江戸時代、お医者様は「匙」を使って、薬の量を測っていました。今のような手術は無かった時代ですから、薬の力で病気を治していたのです。だから薬剤師じゃなくて医者が直接、「匙」を使って薬の調合をしていたそうですね。将軍や大名、担当の医者の事を「侍医」と言って、その侍医の事を「お匙」と呼んでいました。「匙を投げる」という言葉があるでしょ?その語源はここからなのですね。今回、愛知県刈谷市にある「勤労食」という会社が、今までのスプーンの常識を覆す、とんでもないスプーンを開発して、話題になっているのです。なんと「食べられるスプーン」。その名も「PACOON(パクーン)」食べられるスプーンとは一体どういうものなのか?
刈谷市(かりやし)は、愛知県の西三河地方西端に位置する市。江戸時代には土井氏二万三千石の城下町であった。現在はトヨタグループ主要企業の本社・工場が集まる日本有数の自動車工業都市であり、トヨタ自動車発祥地のひとつとされる。
「PACOON(パクーン)」の開発・販売を手掛けている「株式会社 勤労食」の濱崎佳寿子さんにお話し伺います。
晴の輔 「食べられるスプーン」とは、凄いアイデアですけど、具体的にどんなスプーン?
濱崎「普通のスプーンとして使いますが、最後にスプーン自体を食べることが出来ます。無添加、野菜パウダーも入って、体に優しくて、プラゴミ削減や洗い物もなくなって環境に優しいスプーンになります。」
晴の輔 そうか、食べられるというワードが頭にあったのですけど「プラゴミ削減」「洗い物もなくなる」!地球のことを考えているスプーン!
濱崎「環境に優しく、出来ることからです。」
濱崎「味は『おから』『い草』『ビーツ』『抹茶』『かぼちゃ』の5種類の味があります。」
晴の輔 い草?
濱崎 食べられる『食用い草』がありまして、抗菌作用、食物繊維がすごく豊富で、スーパーフード的な存在です。」
晴の輔 ほんのり畳の香りがするみたいな感じですか?
濱崎「(笑)優しい香りがします。」
濱崎「体にいい成分と色合いも考えております。」
晴の輔 なるほどね。PACOONと言う名前から、可愛らしいイメージでしたので、味も「ストロベリー味」とか「オレンジ味」かなと思ったのだけど。
濱崎「(笑)そうですよね。管理栄養士が、現代人に不足しがちな栄養成分や体に良いとされる効能をもつ食材を選び、パウダーにして練りこんであります。」
晴の輔 スプーンを食べて育つ!
濱崎「(笑)おやつを食べる感覚です。」
晴の輔 それで育った子どもたちは「わんぱく〜ん」じゃないですか!本来のスプーンとしての機能、アイスやヨーグルトを食べると「ふにゃふにゃ」になって、食べている途中で
濱崎「アイスやヨーグルトなど、水分のあるもの、かき氷でも大丈夫です。最後まで硬さは保てます。」
晴の輔 それを聞くと、ユリゲラーは「PACOON」を曲げたくなったりするでしょうね。機能的にもバッチリ。
濱崎「(笑)現代の人は噛むことも不足しています。『PACOON』は硬いので、最後噛まないと終われず、自然と『噛む健康』にもつながります。また噛むことによって、小腹も膨れるので『食べ過ぎ防止』『肥満防止』にも繋がってまいります。現代の人は忙しいので『ぱぱっと済ませたい』『手軽に済ませたい』という食事が多くなって、柔らかいものも多いです。そうすると噛むことが少なくなりますね。」
晴の輔 それも考えた硬さ。僕は落語家なので、しゃべりで噛むことは多いんですけど。
濱崎「(笑)その噛むではないです。」
晴の輔 スプーンとして、使い終わった時点で、食べますから洗ったりしないで済みます。
濱崎「洗う手間がないので、小さなお子さんがいると、離乳食などを持ってお出かけすると思うのですけど、PACOONでしたら、最後に子どもが食べたら済みます。」
晴の輔 ママさんたち、それは大きいことです。
濱崎「無添加ですので、安心してお使いになれます。大人の方でしたら、キャンプやBBQなど屋外での食事・イベントの時などに便利です。環境にも優しいです。」
晴の輔 キャンプ用品売り場に「PACOON」が並んでいるのがイメージできます。
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが「PACOON」を使うなら・・・
『栄養を取るために使う』
それとも
『地球環境のために使う』
どっちだ!?晴の輔」
使うこと自体が、栄養も取れて、地球のためになると…
決めました!
「地球環境のために使う」
ゴミが出ないのは素晴らしいです。夏ぐらいに、よく耳にする「愛は地球を救う」じゃないけど、「PACOON」は匙だから
今日は「愛知県刈谷市で画期的なスプーンが誕生!そのスプーンは・・・食べられる?!」というトピックスでお届けしました。アイデアがいいですよ、スプーンとして「使えて」「食べられて」「ゴミが出ない」「洗う手間もなくなる」、一石何鳥なんだ!?
そんな「食べられるスプーン『PACOON』」に
興味ある方は、コチラの勤労食ホームページをチェックしてみてください!
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 株式会社 勤労食さんとは、どのような会社?
濱崎「弊社の理念は『食を通じて全ての人を幸せにします』。それを基に市役所や企業の食堂を運営しております。私たちの食堂を利用されているお客様は、一日数千人になるのですが、『忙しい中で、身体はもちろんのこと、心も満たされる豊かな時間にしたい』という想いを大切に、栄養バランス、見た目や、飽きの来ない献立にこだわった食事を、毎日ご提供させていただいております。」
晴の輔 細かい所まで気を配られているのですね。
濱崎「そうですね。関わっている企業、そこで働く人々の幸せを、食事で支えていきたいと考えています。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 「PACOON」を食べた方の反応は?
濱崎「『食べられる何か』というと『味はイマイチ』というイメージがあります。『PACOON』は『普通に美味しい』『想像と違って美味しい』といってくださいます。」
晴の輔 お子様方には?
濱崎「サイズ的に持ちやすいですし、優しい味ですので、とても喜ばれています。」
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