あなたは、「山椒を使った料理」と聞いて、何を思い浮かべますか?
ここ数年の、激辛料理人気が続いています。そしてまだまだ暑い日も続いています。そんな時だからこそ、あえて辛い料理を汗いっぱいかきながら食べるのもいいのではないですか。一口に辛いと言っても、唐辛子やハバネロのように口の中がヒリヒリするような辛さ。ワサビや、辛子のように鼻にツンとくる辛さ。スパイス・香辛料のあの独特な辛さ。色々あります。最近は「シビレ系」と呼ばれる辛さが注目されているのです。足のシビレじゃないですよ。「シビレ系」は山椒をはじめ、四川料理などに使われる花椒(かしょう)=「ホアジャオ」などをふんだんに使った料理が、じわじわ来ているそうです。この「シビレ系」は辛さもそうですが香りがまたいいのです。今は、スパイスも本格志向の時代ですから。ただ刺激的・辛いだけじゃなくて、香りも一緒に楽しんでいるって事。そんな中、高知県越知町で、「地域おこし協力隊」と地元のパン屋さんがタッグを組んで、特産の山椒を使った「山椒ミートパン」というパンが発売されました。山椒が効いていて美味しいと大好評。パンに山椒…あまり聞いたことないです。どんなパンなのだろう。
この「山椒ミートパン」に携わった、越知町の地域おこし協力隊、原賀鮎子さんにお話し伺います。
晴の輔 山椒といえば、「ちりめん山椒」とかのご飯にかけるイメージなのですけど、今回発売されたのが「山椒ミートパン」。どのようなパンなのでしょう。
原賀「山椒の粉と、青実山椒をたっぷりと使って、炒めたひき肉、玉ねぎと合わせました。トマトケチャップで味付けして、フランスパンに挟んでいます。」
晴の輔 山椒は「和のイメージ」。越知町は山椒が有名なのですか。
原賀「山椒は和歌山県が、一番有名なのですけれども、そこに次ぐのが高知県ですね。その中でも越知町はダントツなのです。」
晴の輔 ブランド名とかは?
原賀「『仁淀川山椒』という名前で出回っております。仁淀川のキレイな水と、水はけのよい土壌で育っており、その青実山椒は爽やかな柑橘系の香りがあり、色は緑が濃くて鮮やかです。」
晴の輔 それを使っての「山椒ミートパン」はどのような味ですか?
原賀「山椒のパンチが効いていて、プチっとした青実山椒の食感、シビレる辛さがやみつきになる、美味しいパンです(笑)。」
原賀「シビ旨です!」
晴の輔 ちょっと話ずれますが、僕は落語家なので、お客さんがシビレるような落語をやりたいのですよ。「仁淀川山椒」を僕の落語に加えれば、やみつきになってくれる!?そもそも作るきっかけは何だったのでしょう。
原賀「今年の5月、青実山椒収穫のお手伝いに行ったときに、農家さんから『特産品開発に使って!』といただいたのがきっかけです。『地域おこし協力隊』のミッションとして、『観光PR』と『街の賑わい創出担当』があって、私自身食べる事がすごく好きだったので、食を通して越知町PRすることができたらいいなと思いました。でも、実は山椒は苦手な方でして(笑)。」
晴の輔 (笑)どなたかに相談は?
原賀「大体の味は自分で決めて、後は街のパン屋さん『メルヘン』さんと一緒にやりませんかと声をかけました。でもその『メルヘン』さんも山椒が苦手(笑)。」
晴の輔 この話は、凄くスパイスが効いています。苦手な人が作る方が、むしろ万人にウケる。
原賀「自分たちが美味しいと思うものができたら、いけるのではないか?でも山椒という名前をつけるぐらいだから、インパクトもなければいけないので、どこまで辛さを出すかを、探るのが大変でした。」
原賀「『山椒が主役の商品』ができた!これは売れる!と確信を持ちました。世界中の山椒好きに食べていただきたいと思います。」
晴の輔 いつから売り始めたのですか。
原賀「街の観光拠点である、『スノーピークかわの駅おち』でお披露目販売会をさせていただきました。100個用意したのですけれども、あっという間に売り切れてしまいました。」
晴の輔 万歳三唱じゃないですか!
原賀「(笑)」
晴の輔 越知町に行けば買うことができるのですね。
原賀「はい、ただ『青実山椒』の収穫できるシーズンがあって貴重なものですから、毎週日曜日『スノーピークかわの駅おち』だけの販売になっています。
晴の輔 なかなか手に入らないパンなのですね。食べたくなりますね。
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
「晴の輔さんが山椒ミートパンを広めるなら・・・・
・『独演会でしゃべりまくる』
それとも、
・『ラジオでしゃべりまくる』
どっちだ!?晴の輔」
ふふっ、独演会でも喋るけどね2ヶ月に一度の開催だから。このラジオは毎週!自慢じゃないけど全国ネットです!
決めました!
「ラジオでしゃべりまくる」
電波の力ですよ。でも「山椒ミートパン」を広めるのなら、偉い人に食べてもらう。農水大臣に一口食べてもらう…
今日は、「高知県越知町の特産品!山椒を使った新作パンとは?」というトピックスでお届けしました。食べてみたい!やみつきになる味「山椒ミートパン」これはあれですね、パンを通して「仁淀川山椒」の良さを知ってもらいたい、という想いが詰まっていますね。
そんな「越知町の山椒ミートパンに
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 原賀さんは、越知町出身?
原賀「神奈川県相模原市です。1年前に『地域おこし協力隊』として参りました。」
晴の輔 越知町の魅力は何でしょう。
原賀「『豊かな自然』、山椒を育てている『美しい仁淀川』、町の方々も優しくて、『山椒ミートパン』の時にも、たくさん応援してもらいました。」
晴の輔 原賀さんのお名前は「鮎子」。前世では「仁淀川」で泳いでいたのでは。
原賀「(笑)『仁淀川』を見たときに本当にそう感じて、そばに住みたいと思いました。神奈川の友だちにも『そちらの方が生き生きしているね』と言われました。川から離れられませんね。(笑)」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 「山椒ミートパン」味の感想は聞いています?
原賀「『パンチが効いているね』『今まで食べたことのない味』と言ってもらえました。また『山椒のこんな食べ方あるんだ』と驚かれていました。」
晴の輔 それは嬉しいですよね。
原賀「凄く嬉しいです。小さな越知町ですけど、山椒を皆食べているわけでもないので。」
晴の輔 「仁淀川山椒」を地元の方に、全国の方に知ってもらいたい。越知町のおいちちょうな「山椒ミートパン」!
2024.04.15
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