あなたは、「迷路」と聞いて、どういうものを思い浮かべますか?
あなたは巨大迷路、体験したことありますか。僕は、昔どこかの遊園地で、鏡とガラスで仕切られた迷路に入って、ガラスに思いっきり激突した記憶があります。まだ10代の頃かな?「ガラスの十代」でした!迷路は入ると夢中になって、ゴールを目指す。大人になっても童心に帰って楽しむことができます。巨大迷路は、1980年代後半に日本でブームになりました。その火付け役は、ニュージーランドのパズル愛好家・スチュワート・ランズボローさんが考案した「ランズボロー・メイズ」。英語で「maze」、日本語で「迷路」。その「ランズボロー・メイズ」木製の板塀で囲まれた通路を歩いていく。迷路の四隅4箇所にチェックポイントがあり、そこをクリアしてゴールに向かうという仕組み。これが老若男女誰でも楽しめる手軽な娯楽として、多い時には全国で100か所以上あったそうです。そんな巨大迷路がこの度、福島県鏡石町にある「岩瀬牧場」にオープン。なんでも東北最大級で、とうもろこし畑を使った「巨大迷路」なのだとか。畑を使った巨大迷路っていいですね。いったいどんなものなのだろう。
鏡石町(かがみいしまち)は、福島県中通りに位置し、岩瀬郡に属する町
岩瀬牧場の代表、伊藤喬さんにお話し伺います。
晴の輔 東北最大級の、とうもろこし畑で作った巨大迷路。どれくらいの規模なのですか?
伊藤「面積は1.3ヘクタールあります。一般的な市民野球場ぐらいの大きさって言えば、一番分かりやすいですかね。」
晴の輔 「とうもろこし」の量は?
伊藤「大体10万本ほど作りました。道になる通路の分を刈り取ったので、7万本ぐらいです。」
晴の輔 3万本ぐらい刈り取って、道を作った。
伊藤「コロナ対策で3密を避けるため、他にある迷路よりも、人との距離を取れるように広くしました。」
晴の輔 どれくらいの広さなのですか。
伊藤「2.5mの道幅です。」
晴の輔 安心して楽しめます。
伊藤「子ども達が外で、安心して遊べる場として設計しました。」
伊藤「平均で2 m50cmは越しています。大人の方でも、見えないので、壁の中を歩いてもらう感じです。」
晴の輔 そもそものきっかけは何だったのでしょう。
伊藤「コロナ禍で、4月5月が一番集客できる時期なのですが、休園しました。経営的な問題もそうですが、自分の子どもも、周りのお子さんも、そして何よりお母さんたちもストレス溜まります。夏に向けてどんなコロナの状況になるか分からないけど、自然の中でしたら大丈夫だと思い企画しました。」
晴の輔 牧場も大変だったのですね。
伊藤「夏に向かって集客をどうにかしないといけない。コロナ禍で、子ども達が遊べる場所が欲しい、というのが上手く合致しました。」
晴の輔 迷路に入った状態で思い浮かんだアイデア。それは親の立場からすればありがたいです。参加した人の反応とかはどうです。
伊藤「今年初めてでしたが、思ったより皆さん喜ばれて、『子ども達も走り回れたし、良かった。大人も楽しめた。』という声をたくさんいただきました。」
晴の輔 家族連れが、みんな笑顔になって帰って行くなんて最高じゃないですか。
伊藤「はい、最高の喜びです。とても楽しいです。」
晴の輔 楽しさが伝わってきます。伊藤さんが楽しそうです。迷路作りで大変だったことは?
伊藤「夏は暑いので熱中症が心配で、ちょうどいいコースを企画・設計するのが時間かかりました。」
伊藤「簡単でも面白くない、難しすぎると熱中症が心配。今回は上手くできました。」
晴の輔 いつ頃まで楽しめるのでしょう。
伊藤「9月の中旬ぐらいまではできると思いますが、自然相手なので、早まるか、長引くか。」
晴の輔 そのとうもろこしは食用ですか?
伊藤「飼料用のデントコーンと言って、9月に刈り終わったらサイロに入れ、牛の餌にします。」
5号牛舎とコンクリートサイロ
晴の輔 牛が食べて。
とうもろこし貯蔵所
伊藤「牛のふんを、堆肥にし、いい畑にして、とうもろこしを蒔きます。循環サイクル型ですね。」
晴の輔 エコで素晴らしいです。
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「今、晴の輔さんの人生は、巨大迷路のどのあたりにいますか?・・・
『案外ゴールに近づいている』
それとも
『袋小路にはまっている』
どっちだ!?晴の輔」
んふふン、これをお題と言うか、質問じゃん!ゴールに近づいているってね…
決めました!
「袋小路にはまっている」
もうね、今は完全に袋小路ですよ。ゴールなんて全く見えない。とうもろこし畑じゃないですね。
今日は「福島県鏡石町に、東北最大級!トウモロコシ畑の巨大迷路がオープン!そこに込められた想いとは?」というトピックスでお届けしました。これは伊藤さんのチャレンジが、子どもたちの笑顔につながったということですね。ピンチをチャンスに変えるってよく言いますが、まさにそれ!岩瀬牧場・夏の新名物になりそうですね。
そんな「岩瀬牧場の巨大迷路」に
詳しいことは、コチラの岩瀬牧場ホームページをご覧ください!
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し-
晴の輔 岩瀬牧場とはどのような牧場?
伊藤「『観光牧場』です。
牛舎と牛のいる風景
ポニーとなかよし
ツリーハウス
ひつじえさやり
でも毎年夏は暑く、BBQとかに来る方がいるのですけど、プールとか海に行かれる方が多くて、お客さんがあまり来ないのですね。ですから今夏はこの迷路で大勢の人で賑わっています。」
晴の輔 ピンチをチャンスにしましたね。
伊藤「『小さいお子様』用には小さい迷路が、上級者コースもあればいいですし。来年以降もやってまいります。」
晴の輔 更に進化する。
伊藤「同じものだと飽きてしまいます。」
晴の輔 迷路はゴールに向かうものですが、仕掛けとかあるのですか?
伊藤「チェックポイントを3つ置きまして、そこでスタンプを集めていただくと、ガラポンで景品が当たります。」
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