あなたは「焼酎」と聞いて、何味の焼酎を思い浮かべますか?

焼酎の原料といえば、芋麦米あたりですかね。僕がよく飲むのは芋焼酎。さつまいもの、ほんのり甘い香りが好きなのです。さて芋は芋でも、「じゃがいも焼酎」があることをご存知ですか?「じゃがいも焼酎」が誕生したのは1975年、場所は北海道の清里町。ちなみに、じゃがいもが日本に入ってきたのは江戸時代。オランダ人がインドネシアのジャカルタ、「ジャガトラ港」から長崎へ持ち込んだのが始まりです。「ジャガトラの芋」で「じゃがいも」になったとの、一つの説なのですけどね。じゃがいもの生産量日本一は北海道。第2位はどこだと思います?その長崎なのです!そんな北海道と長崎のほぼ真ん中あたり、静岡県の浜松市天竜区水窪町に昔から栽培されている「水窪(みさくぼ)じゃがた」という「じゃがいも」がありまして、その「水窪じゃがた」を使って焼酎を作ったのだとか。しかもこれが高校生と共同開発したらしいのです。お酒の飲めない高校生と共同開発!?どんなお酒なのか?
天竜区観光協会水窪支部事務局の井上康徳さんに、お話を伺います。
晴の輔 「水窪じゃがた」とはどのような、じゃがいもなのですか?
井上「水窪の在来種で、玉子ぐらいの大きさです。」

晴の輔 ちょっと小ぶり。
井上「意外と硬くて、普通に『肉じゃが』と『カレー』に入れたりしても煮崩れしないのが特徴です。」

晴の輔 昔から水窪で栽培されているじゃがいも。その「水窪じゃがた」で作った焼酎。名前は何ですか?
井上「みさくぼの恵」

晴の輔 「水窪めぐみ」という女優さんがいそうですね。(笑) 響きが綺麗な感じです。その「みさくぼの恵」はどのような味がするのでしょう?
井上「『じゃがいも』は、『さつまいも』に比べると味が淡白なので、飲んだ時もちょっと控えめな感じですが、口に含んでみると、遠くで『なんとなくじゃがいも』を感じる焼酎です。」
晴の輔 控えめで飲みやすい。一番美味しい飲み方は?
井上「『ロックがいいよ』という方いらっしゃいますね、私は『お湯割り』ですが美味しいですよ。」
晴の輔 井上さんかなりお好きな方なのですか?
井上「ほとんど毎晩(笑)」
晴の輔 「じゃがいも」は焼酎の原料になるのですね。
井上「『造り酒屋』さんに『じゃがいもで焼酎を作りたい』と相談したところ『でんぷん質のものは、何でも焼酎になるから大丈夫。』と言われて作ることになりました。
晴の輔 一緒に開発したのが高校生。きっかけは?
井上「『藤枝北高校・食品サイエンス部』の顧問の先生が、偶然に水窪と昔から縁のある方でした。同部が天然麹菌を偶然採取できて、『お酒とかに使えるよ』との話になり、開発・製造しました。ラベルとかタグなどのデザインを高校生にやってもらっています。」

井上「全くの偶然に採取できたのです。」
晴の輔 まさに天然の恵み!その高校生たちは二十歳になって初めて飲める。
井上「高校生には申し訳ないと思っています。でも『美味しいよ、悪いな飲めなくて』(笑)」
晴の輔 発見してもらって、楽しんでいるのは大人たち(笑)。「水窪じゃがた」を美味しく食べられる料理はありますか?
井上「じゃがいもを竹串に差して、味噌を付けて炭火で焼いた『串芋』。味噌田楽みたいな感じですけど」
晴の輔 想像するだけで、香ばしい香りがしてまいります。
井上「それが一番美味しいのでは。」
晴の輔 天竜区だと浜松市ですよね、浜松市で「じゃがいも」ってイメージはあまりなかったのですけど、浜松市の「地域遺産」に認定されました。
井上「今年認定されました。」
晴の輔 おめでとうございます。その勢いで世界遺産狙えるのでは?
井上「JAPANブランドということで。頑張りたいと思います。(笑)」

「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
「晴の輔さんが、『みさくぼの恵』のおつまみで食べたいのは・・・
『水窪じゃがたの串芋』 それとも 『男爵芋のコロッケ』 どっちだ!?晴の輔」
僕の口はね、今もう「味噌だれ」だからね…
決めました!
つまみで食べたいのは「水窪じゃがたの串芋」
だけどさあ、焼酎を共同開発したのが高校生でしょ?

今日は、「高校生と共同開発!浜松市・水窪町の伝統の『じゃがいも』が焼酎に?」というトピックスでお届けしました。高校生が、偶然発見した地元の天然麹菌と、地元で昔から栽培していた伝統のじゃがいもで出来たお酒。まさに地元の恵みですよね。
そんな「みさくぼの恵」に

詳しいことは、コチラの水窪観光協会ホームページをご覧ください
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

-WEB版こぼれ話し-
井上 「イベントの時など、じゃがいもの『串芋』を売ることがあります。『NPO法人こいね水窪』が今年で6年目になりますが、7月の第2日曜日に『こいね水窪 じゃがた祭り』というじゃがいもをメインにしたイベントをやります。」
晴の輔 じゃがいものお祭り!どのようなものなのですか?
井上「じゃがいもの展示即売、『水窪じゃがた』を使用した『コロッケ』、串に差して味噌をつけた『串芋』などの販売をいたします。」
晴の輔 「水窪じゃがたのコロッケ」!
井上「旨いのですよ。」
晴の輔 そうでしょうね。「みさくぼの恵」を飲みながらつまみにするなら、「水窪じゃがた」を使った料理は何が一番合います?
井上「コロッケかじりながら『みさくぼの恵』飲んで歩くのはいい…かな。(笑)」
晴の輔 (笑)

2025.10.20
#394 「岐阜県瑞浪市に今月オープンした『化石食堂』その魅力に迫る!」
あなたは「化石」と聞いて、何をイメージしますか? 「化石」と聞いて、パッとイメージするのは「恐竜」でしょうかね?これまで北海道を始め、18の県で恐竜の化石が見つかっ...

2025.10.13
#393 「山形市のコーヒー会社が作る新しい魅力のコーヒー!バレルエイジドコーヒーの秘密に迫る!」
あなたが印象に残っているコーヒーってありますか? 世界中で愛されている飲み物の一つ「コーヒー」。「コーヒーは毎日飲みます」と言う方、多いと思います。一言に「コーヒー...

2025.10.06
#392 「子どもたちの『サンマ』の解決に向けて!三重県津市で月一回実施されているプレーパークの魅力に迫る!」
あなたは「サンマ」と聞いて、何をイメージしますか? 10月に入って、やっと暑さも和らいで過ごしやすい季節になりましたね。今、子どもたちが「外遊びをするケースがかなり...

2025.09.29
#391 「新潟県小千谷市で誕生した『マヨネーズのようでマヨネーズじゃない』新しい調味料とは?」
あなたの家の冷蔵庫の中に、マヨネーズはありますか? 万能な調味料「マヨネーズ」。唐揚げに付けたり、お好み焼きにかけたり、エビマヨ、ツナマヨ…。「マヨネーズ」の主な材...

2025.09.22
#390 「奈良県内を走るバス会社が販売をしているちょっとユニークなバス停アイテムとは?」
あなたはよくバスを利用しますか? いきなりですが、あなたに問題です。日本で最初にバスが走った町はどこでしょうか?東京?それとも大阪?…正解は「京都」です。 明治3...