あなたは、動物に名前をつけたことがありますか?
ペットを飼ったことのある方は、当然名前を付けたことがあると思います。ここ10年、15年でしょうか、「命名権」、「ネーミングライツ」という言葉を耳にするようになりました。スポーツ施設などの名称に、スポンサー企業の社名やブランド名がついたりします。有名なのが、東京都調布市にある「東京スタジアム」。これが「ネーミングライツ」で「味の素スタジアム」と呼ばれて、もう17年。今では「味スタ」と略されるぐらいに馴染んでいます。
最近では、コンサートホール「渋谷公会堂」の新名称も、株式会社LINEが「命名権」を取得して、「LINE CUBE SHIBUYA」となっています。
施設に名前をつける以外にも、競走馬の馬主になって名前を付ける!北島三郎さんの「キタサンブラック」なんて例もあります…どちらにせよ、大金が必要…。
そんな中、富山県黒部市が運営する「くろべ牧場まきばの風」が、今年の4月から「命名権」を販売するそうです。何の命名権か、牧場の名前ではなく、今年4月以降に生まれる子牛の命名権!名付け親になれるってこと?いくらするのだろう?
「くろべ牧場まきばの風」職員の橋詰剣さんにお話しを伺います。
晴の輔 緑が広がっている牧場をイメージしています。
橋詰「黒部川の扇状地を、一望できる自然環境にあります。」
晴の輔 「くろべ牧場まきばの風」が「命名権」を販売されると聞きました。牛に名前を付けてもいいのですか?
橋詰「雄牛は生まれてすぐに売却されるため、命名権は雌の子牛が対象となります。例年、年間で60頭ほど産まれてくる中で、半分の30頭ぐらいが雌牛です。」
晴の輔 「命名権」はおいくらなのでしょう。
橋詰「1頭あたり、1万円になります。内訳として、名付けした仔牛の哺乳体験・餌やり、牧場にあるレストラン『MOOガーデン』で使える『3千円分の商品券』、そして職員が作りましたオリジナルの『日めくりカレンダー』これら合わせて1頭1万円です。」
晴の輔 そんなに色々と付いてくるのですね!どんな名前を付けてもいいのですか?
橋詰「4文字以内、カタカナならOK、小文字は使えません。最近ですと、職員が付けた名前が『リコピン』(笑)。昨年5月頃には『レイワ』。」
晴の輔 「リコピン」は栄養ドリンクのようです(笑)。始めたきっかけは何だったのでしょう。
橋詰「これまでは、産まれてくる子牛の名前を職員がつけていましたが、もうバリエーションが出てこない。考えること自体が事務の負担になってまいりましたので、これを市民の皆さん、旅行に来られた皆さんに提供してみようと始めました。」
晴の輔 ははあ、正直、名前を付けるのは楽しいかな?と思ったのですけど、年間60頭生まれると、60もの名前を付けなければならないですから、大変。でも、一般の方が名付けるとしたら楽しいです。名前をつけた子牛、当然愛着がわきますよね!
橋詰「そうですね、成長を見守ることができますね。ただうちの牛は5~6年して高齢になると、ミルクの質が落ちることや、病気がちになります。そうなりますと、命をいただいて食肉として販売することになります。」
晴の輔 あ~、なるほど。色々な意味で勉強になります。
橋詰「名前を付けた子どもたちが、命のことを考えるきっかけになります。」
晴の輔 …今、自分が名前を付けたと想像して、名前が付いた牛が5~6年過ぎて、命をいただくことになる…。
これが4月から始まるのですね。問い合わせとかあります?
橋詰「最近ですと、ももクロのファン『モノノフ』方から、『名前を付けさせて欲しい』とお問合せありました。」
晴の輔 えっ?ももクロのファン?
橋詰「昨年4月に宮野運動公園で『ももクロ春の一大事2019』というイベントがあり、牧場にも彼女たちが遊びに来ていただきました。」
晴の輔 その人は絶対に「モモクロ」って付けますよ!
橋詰「(笑)そうなるだろうなあ、と思っております。」
橋詰「ありがとうございます。」
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
「晴の輔さんが4月以降に1万円で子牛の命名権を取得したら、ズバリ名前をつけてください!」
うン、コレどっちか選ぶのじゃないの?いきなり名前付けるの?今?くろべ牧場…
決めました!
「クロベェ」
あ、小文字が入っちゃった。駄目だ…牧場と言えば何だ?ハイジ?ペーター?林家ペーター…。ペーターは牛じゃなくてヤギ飼いか…。じゃあ名前はヤギにします。
今日は、「あなたが名付け親に!黒部の牧場で子牛の命名権を販売!?」というトピックスでお届けしました。1頭の牛に名前を付けるだけで、その牛が特別な存在になるでしょう。先程、想像しただけで色々な感情が沸いてきました。「立派に成長してほしいし」「一生を終える瞬間を想像したくない」…でもこれはいいことですね。牛に名前を付けますか。「ヤギ」で。
そんな「くろべ牧場」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 家族で1頭の仔牛の名前を付けたら、自分の牛が黒部にはいますけど、家族みたいなものですよね。
橋詰「そうですね。うちの仔牛には『耳標』という番号が打っておりまして、そこで特定します。その耳標番号をサイトで検索していただきますと、その牛がどこで生まれて、現在の状況などを確認することができます。」
晴の輔 時々、実際に見に行ってもいいのですよね。
橋詰「そうですね。牧場は防疫の観点から、いつも入れるわけではないのですけど、イベントの時には『牛舎見学』というかたちで中に入って、自分が名付けた牛を見ることができます。」
晴の輔 雌は30頭しかいません。応募が殺到したら?
橋詰「抽選を考えています。生き物ですから、何回かに分けて募集をしようかと考えています。」
晴の輔 初めての試みですからね。
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 黒部って観光地としてはどんなものが、ありましたっけ?
橋詰「山の方から申しますと、『宇奈月温泉』。冬季はやっておりませんけど『トロッコ電車』。平野の方に来ると天然の湧き水が出る『清水』がたくさんあり『清水巡り』ができます。富山湾は『天然のいけす』と言われるぐらい、新鮮で色々な魚が獲れますので、豊富な魚介類が楽しめます。」
晴の輔 パッと思い付くのは黒部ダム。
橋詰「そうですね。」
晴の輔 山から海までいろんな幸があります。そして「くろべ牧場」。高台からきれいな風景を見下ろせるのですか?
橋詰「富山湾を一望できまして、能登半島の方まで見えます。」
晴の輔 牧場としての売りは?
橋詰「農家さんから牛を預かり育成する事業や、市が所有する乳牛を育て、ミルクの販売、ソフトクリームやジェラートなどの乳加工製品の販売をしております。」
晴の輔 家族連れで行ったら何か体験とかできますか?
橋詰「『搾乳体験』ですとか
『バター作り』『ソーセージ作り』などもできます。」
2024.12.09
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