あなたは、好きな峠と聞いたら、何処の峠を思い浮かべますか?

「峠」とは山の上りつめたところ。山偏に上下と書くので分かりやすい。
僕が「峠」と聞いて思い浮かぶのは、横川の「峠の釜めし」…ちなみにワタクシは立川です。だから碓氷峠をイメージします。
誰もが知る「峠」といえば、静岡県にある「天城峠」ですかね。石川さゆりさんの曲「天城越え」や、川端康成さんの小説『伊豆の踊子』の舞台としてもお馴染みですよね。全国各地、個性的な「峠」はありますが、信州 長野県は、「峠」の数が日本一!ご存知でしたか?そんな長野県の「峠」を目指して人が集まっているらしい…。その目的は「トンネル・峠カード」!「ダムカード」や「マンホールカード」は知っていますけど、「トンネル・峠カード」?
「トンネル・峠カード」を企画した、長野県庁 建設部 技術管理室の長田裕司さんにお話しを伺います。
晴の輔 信州・長野は「峠」の数が日本一なのですね!
長田「長野県出身の作家・井出孫六氏らの『信州百峠』によると、ゆうに500ヶ所は超えるとされています。
晴の輔 気になるのが「トンネル・峠カード」。
長田「昨年、建設業協会や民間団体と協力して作ったもので、11月22日に配布を開始しました。全国初めての取り組みとなります。カードに描かれているのは、自分ではなかなか撮れないような魅力あふれる景色や、季節限定の様子などをカード化しました。また特徴のあるトンネルもあり、面白いものとなりました。」

晴の輔 カードでないと見られない景色。
長田「『石積みのトンネル』の様子も見られるようなカードになっています。」
晴の輔 「トンネル・峠カード」は何種類ぐらいあるのでしょう。
長田「通常カードは4地域・16 種類、プレミアムカード4種類の計20 種類。プレミアムカードは各地域で4枚集めていただくと、1枚もらえます。」

晴の輔 それぞれの地域の通常カードを全部集めたら、プレミアムカードが手に入る。
長田「そうです。昨年、プレミアムカードを含めた20種類全てをコンプリートされた方もいらっしゃるようです。1ヶ月でおよそ延べ4,000人に配布場所を訪れて頂き、カードを手にして頂きました。」


晴の輔 人気の峠やトンネルとかあったりするのでしょうか。
長田「今回のカードの中では、木曽地域のシンボル“御嶽山”が望める『九蔵峠』。ここでは、景色だけでなく、日本古来の在来種“木曽馬”がいたり、夏場にはとても甘いトウモロコシが楽しめます。」

晴の輔 場所としても大人気。トンネルで人気なのは?
長田「国道158号を長野県側から岐阜県側へ通っていくと、途中で二叉に分かれる『入山トンネル』があります。国道158号側のトンネルは上高地につながっていて、もう一本は県道で『奈川地域・木祖村地域』につながっています。改良工事が進んでいるので、現在の姿を見られるのは、『今だけ』、『カードだけ』になります。」

晴の輔 長田さんも、色々な峠を越えていらっしゃるのですか?(笑)
長田「スキーが趣味なので、多くのトンネルを通ったり、県内外へ旅行する際にもトンネルや、たくさんの峠を越えていると思います。」
晴の輔 お勧めする峠とかトンネルはありますか?
長田「私の出身地、南信地域にある『麦草峠』です。冬は閉鎖されますが、夏や秋などはとても美しい景色で、お勧めですね。」
晴の輔 トンネルでは?
長田「よく出張で高速道路を使うのですが、岡谷インターチェンジ近くにある『諏訪の三大奇祭』である『御柱祭』の御柱が入口に建っている『塩嶺トンネル』がお勧めですね。
晴の輔 トンネルも観光スポットということですね。
長田「そうですね。止まって見ることはできないのですが、いろいろなトンネルがあります。」
晴の輔 峠とかトンネルって人生にも例えられるではないですか。

長田「なるほど。トンネルを抜けると違った景色が見えてくるというのも、醍醐味かと思います。」
晴の輔 人生甘くないから、ずーっとトンネルの場合も(笑)。
長田・晴の輔「でも、いつかは抜ける!(笑)」

「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
「ズバリ!晴の輔さんが欲しいのは?・・・
『トンネルカード』 それとも 『峠カード』 どっちだ!?晴の輔」
うン、どっちが欲しいか?何かね人生になぞらえちゃうンだよね。いろんな困難のトンネルを抜けていく、様々な峠を越えていく。
決めました!
「峠カード」
うン、峠って山の頂上でしょ?てっぺん!

今日は、「峠の数日本一!信州でもらえる『トンネル・峠カード』!?」というトピックスでお届けしました。信州・長野県は広いですからね。北信、東信、中信、南信。この「トンネル・峠カード」を全部集めたら、広い広い長野県を制覇したようなものですよ。カード20種類をコンプリートする!という「峠」を目指すのはいかがでしょうか。
そんな「トンネル・峠カード」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

-WEB版こぼれ話し1-
長田「是非全部回って、コンプリート目指していただきたいと思います。それぞれ2,400枚ずつ発行していて、パンフレット型のカードホルダーも配布しています。」

晴の輔 峠とかトンネルで配布しているのですか?
長田「トンネルや峠の、通り道沿いにある『道の駅』や『観光施設』などで配布しております。」
晴の輔 「トンネル・峠カード」を作ろうとしたきっかけは?
長田「長野県は、県境、県内とも険しい山々で囲まれ、地域を人々や物が行き来するために峠道ができ、土木技術の進展でトンネルができてきました。そんな信州の歴史や土木事業の担う役割にも思いを巡らせていただきつつ、長野県各地の観光振興などにつながることを期待して企画しました。」
晴の輔 確かにトンネル一つできるだけで、それまで凄い山道を越えていったのが、それこそ「ワープ」するぐらい楽になったわけですからね。
長田「時間短縮になって便利になっていくので、とても重要なものであると思います。」
晴の輔 技術の進歩があるからこそできたトンネルがあるのですね。
長田「さまざまなトンネルがありますので、土木技術という観点からも見ていただければと思います。」
晴の輔 普通に暮らしていると、できたものしか見ていないから、そのトンネルができることが、どれだけ凄いことなのか、あまり考えないですからね。
長田「そうですね、通り過ぎてしまいますから。」
晴の輔 長野県は峠が500以上あると言われていますよね?もっと作ってくれとなるのでは?
長田「(笑)そうした声もあるかもしれません(笑)」

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