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2019.09.09

#75 山形県 「地震を乗り越えた縁起物!山形県鶴岡市の銘柄が分からない日本酒が大人気!?」の巻

あなたは、どの地域の「日本酒」が好きですか?

まずは、この度の九州北部地方で発生した豪雨により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。地震や雷だけでなく、今は雨も怖い時代になりました。自然災害、まだ記憶に新しいのが、今年の6月に起きた「山形県沖地震」。最大震度「6強」。鶴岡市では震度「6弱」を観測して、市内の酒蔵は大量の酒瓶が割れるなど甚大な被害を受けたそうです。また、割れずに残った日本酒も、ラベルを貼る前に被災したため、中身が「大吟醸」なのか「純米酒」なのか分からず、出荷出来ない事態になりました。そんな中、立ち上がったのが地元の旅館業の若旦那衆!銘柄が分からなくなった日本酒を買い取り、新ブランド「もっけだの鶴岡」として商品化!

つまり「飲むまで中身が分からないお酒」ってことなのかな?

では、このプロジェクトの担当者、湯田川温泉 つかさや旅館 若旦那の庄司丈彦さんにお話しを伺います。

 

 

庄司「鶴岡市でも地震の影響があった地域と、無い地域がありまして、私共の湯田川温泉は、ほとんど影響がありませんでした。」

 

晴の輔 場所によって全く違うのですね。

 

庄司「被害があった温泉地もありましたので、何とか皆で一緒になってやっていければと思います。」

 

晴の輔 そして今回のプロジェクト・・・庄司さんは酒蔵をやっているわけではないのですよね?

 

庄司「私は宿屋のオヤジです。(笑) 我々の商売は『お酒』にはお世話になっておりまして、色々な蔵のお手伝いとか出入りしているうちに、流れでこうした立場にいるということですね。」

 

晴の輔 旅館に泊まってお酒が飲めなかったら…ねえ。

 

庄司「そうですね。お酒を楽しみに来ていただいているお客様もたくさんいらっしゃるので、我々はお世話になりっぱなしです。」

 

晴の輔 「もっけだの鶴岡」・・・地震で銘柄が分からなくなった日本酒を商品化するということですよね?

 

庄司「ラベルを貼っていない状態で冷蔵庫に保存してはいましたが、地震で崩れてしまい種類別に保管していた場所が分からなり、どの銘柄か特定出来なくなってしまいました。」

晴の輔 単純に考えて、ペロッとなめてみて「これは純米酒」という訳にはいかないのですね。

 

庄司「一個一個調べれば中身が分かるのですが、そうすると空気に触れてしまい劣化してしまいます。もの凄い手間になり蔵の皆さんが困ってしまわれていましたので、だったら『地震を乗り越えた縁起物』でありながらも、純米、大吟醸、純米大吟醸の、何が当たるか分からない『ラッキーボトル』という形の製品にしました。」

晴の輔 「ラッキーボトル」ですか (笑)

 

庄司「『ラッキー』なこともある、新しい商品として出させていただいております。」

 

晴の輔 そのお酒は「地震」を乗り越えたわけですね。どれくらいあったのですか?

 

庄司「これからもうちょっと出るかもしれないのですけど、2つの蔵合わせて240本ぐらいだと聞いております。」

 

晴の輔 付けた名前が「もっけだの」これはどういう意味なのですか?

 

庄司「山形県庄内地方の方言で、予想外にものをいただいた時などに『もっけだの~』と言って『すみません』『ありがとう』という意味で使う言葉です。」

 

晴の輔 何かしてもらったら「どうも、もっけだの」と。

 

庄司「『もっけだ、もっけだ』と言います。」

 

晴の輔 「すいませんね~」みたいな感じですか?

 

庄司「そうです。『ありがとうございます』でもあります。本来であれば、正式な商品として出せないものなので、『申し訳ないな』という気持ち、応援していただいていることに対しての『感謝の気持ち』も込めています。」

 

晴の輔 なるほど。お値段は?

 

庄司「小売価格は3千円(税別)です。」

 

晴の輔 中身は純米酒かもしれないし、純米大吟醸酒かもしれない。利き酒師の人なんかは飲みたいでしょうね。

 

庄司「でも答えが分からない・・・答え合わせができない (笑)」

庄司「楽しいと思います。」

 

晴の輔 でも答えは分からないのですよね。

 

庄司「分からないです。(笑)」

 

晴の輔 庄司さんの「つかさや旅館」に行けば飲めるのですか?

 

庄司「残り少ないのですが、まだ飲めます。」

 

晴の輔 あと鶴岡市内に行ったら飲めるお店もあるのですよね。

 

庄司「我々の『湯田川温泉』もありますし、近くにある、あつみ温泉の宿泊施設や、市内の飲食店でも飲めます。だいぶ限られてきておりますが大丈夫です。」

 

晴の輔 どんどん本数は減っているのですからね。

 

庄司「そうです。蔵の方にもラッキーボトルに関しては在庫が無い状況で、あとは、どこにあるか?それこそ『ラッキーボトル』を探してもらえればと思います。」

 

晴の輔 (笑) 「ラッキーボトル」を探す。探し当てたらそれこそラッキー!探しに鶴岡に行きたくなってきました。

晴の輔 温泉にも浸かれたら最高ですよね!

 

 

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

今、お題が来ました!「晴の輔さんが『もっけだの鶴岡』を買いました。中身は?・・・

「純米酒」 それとも 「大吟醸」 どっちだ!?晴の輔

 

ンフッフ、どっちだって!?そりゃ飲んでみなければ分からないのでしょ?うん…

 

 

…決めました!

 

 

 

中身は「純米酒」

 

 

これね、カンで答えているだけだから!じゃあ飲み方を決めさせて!飲み方も

 

 

 

今日は、「地震を乗り越えた縁起物!山形県鶴岡市の銘柄が分からない日本酒が大人気!?」というトピックスでお届けしました。日本酒を飲んで復興支援!いいですね。でもお話を伺っていたら「ラッキーボトル」は残りわずかのようですね。飲みたい方は急いで鶴岡へ。

そんな「もっけだの鶴岡」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

 

 

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 ピンチがチャンスに変わって、皆ワクワク状態ではないですか?

庄司「どうしても地震というものは、マイナスのイメージが付くのですけど、それをただじゃ起きないぞ、せっかくなのだから楽しく飲めた方がプラスになるのだと思いまして、『飲むことが応援なんだ!』と。いい名目を得たといいますか」

晴の輔 ホントそうですよね。

庄司「『応援したい』とメールもたくさんいただいており、大変にありがたいです。」

 

-WEB版こぼれ話し2-

庄司「銘柄が分からないお酒の他にも、揺れによってキャップ・王冠がぶつかってしまい、少し潰れてしまっているものがあります。

それを『もっけだの鶴岡 王冠』として『ラッキー』シールを貼って『地震を乗り越えた縁起のよいお酒』ですよ、と本来ならあまり流通させない商品ですが、販売しております。」

晴の輔 それは銘柄が分かる?

庄司「はい」

庄司「そうですね。」

晴の輔 何だか、そのシールが貼ってあるだけで「王様」になったような気分で飲めます。こうしたものを考えたのは皆さんで?

庄司「我々、旅館業の者だけでは上手くデザインとか出来なかったのですが、知り合いを通して東京のデザイナーさんたちが『ボランティア』で出来ると伺い、話し合いを重ねてデザインを作り上げました。僕がお酒好きということで、たまたまこの位置にいるだけで、皆からのアイディア、形にしていただいたデザイナーさんたちのおかげで、商品になりました。」

晴の輔 皆を助けたいという気持ちと、庄司さんが「日本酒が大好き」というところもあるのですね。

庄司「そうですね。酒無しでは語れない、ここ最近の人生です。」

晴の輔 災難を明るく乗り越えられています。

庄司「デザインの力は大きいなと思いました。」

庄司「是非とも、お風呂に入ってゆっくりと飲んでいってください!」

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。