あなたは子供の頃、ランドセルの色は何色でしたか?

ランドセル。僕が子どもの頃は、男の子は黒、女の子は赤でしたね。今は凄いですよ。パールピンク、パステルチェック、メタリックブルー、…って車じゃないのだから…。
かつては「秋頃がピーク」と言われていたランドセル商戦。今では、4月の新年度に切り替わったタイミングで、来年入学する子どものランドセル選びは始まっているそうです。そういった活動のことを、「ラン活」。何だかマラソン付きの婚活パーティーみたい…。メーカーによっては、150種類・50色の中から選べるのだとか。職人のこだわりで作られる高品質で高価なランドセルも大人気!モノによっては、すでに、2020年度用受付終了!凄いですね。
そんな、過熱する「ランドセル争奪戦」とは無縁?な町がありまして、それが茨城県日立市。
何と!日立市は、新小学1年生にランドセルを贈呈する取り組みを40年以上続けているのだそうです。
日立市教育委員会 学務課長 中島修さんにお話しを伺います。
晴の輔 中島さんは日立ご出身なのですか?
中島「日立生まれ、日立育ちでございます。」
晴の輔 中島さん、ランドセルはどのような…?
中島「残念ながら私の世代は『ランドセルのプレゼント』はありませんでした。」
晴の輔 その後に始まった?
中島「はい、今から45年前、昭和50年、西暦だと1975年、日本中は第一次オイルショックによって騒がれていた時代でした。物価上昇もありました。そこで日立市としては市民の方に『何かサービスはできないか?』ということで、小学校に入学される保護者の方への経済的負担軽減、お子様への入学祝い、この2つの意味を込めて『ランドセル贈呈』を始めました。」

日立市報 昭和50年2月20日
晴の輔 親御さんは子育てという経済的負担を背負っていたわけですからね。
中島「(笑) そうですね。」
晴の輔 子どもたちに背負わせるわけにもいかないから

中島「今までに贈呈したランドセルの総数は、10万個を超えたと聞いております。」
晴の輔 日立市のランドセルに対してのこだわりはあるのでしょうか?

中島「色は黒と赤の2種類あり、男女を問わずどちらかを選択することができます。今までに2回大きなモデルチェンジをしまして、現在は3代目となります。教科書がA4版になったりしたことを受け、大きくなった教科書が入るようにサイズを大きくし、耐久性のある生地への変更も行いました。特長としましては、丈夫で軽量であり、メンテナンスも無料ということがあげられるかと思います。例えば、金具がはずれたり、チャックが壊れたりした場合にも、無料で修理できます。それと、お子さんの体が大きくなり、サイズがきつくなってきた時の、ベルト延長のサービスも全て6年間無料で承っております。」


晴の輔 6年間無料保証付きみたいなものですよね。今、画像を見させていただいているのですが、デザインが変わっていますよね?上がファスナーになっています。
中島「上を開けると中身がすぐに取り出しが可能で、子どもたちが使いやすい形であると思っております。」

晴の輔 オシャレじゃないですか!これは日立市民の方以外でも欲しいという声があったりするのでは?
中島「おかげさまで、日立市以外からも毎年問い合わせがあります。基本的には在庫の状況によってなのですけど、購入は可能です。」
晴の輔 日立ブランドのランドセル!日立と言えば『♪この~木、なんの木、気になる木~♪』というイメージあって、大樹が育つ、子どもたちが育つイメージと合致します。
中島「ありがとうございます。」
晴の輔 今後の展望とかは?
中島「来年度から、小学生のランドセルに加え、中学校へ入学する生徒の皆さんへ「スクールカバン」を無償で贈呈することを予定しております。」

晴の輔 日立市民は、小学校6年間・中学校3年間の9年間、市からプレゼントされるカバンで学校に行けるということですね。
中島「子どもは、『地域の宝』でございますので、日立市全体で子どもたちを見守って育ててまいりたいと思います。」
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
今、お題が来ました!「晴の輔さんが子供たちにランドセルを寄贈するなら?・・・『落語家として寄贈する』 それとも 『タイガーマスクとして寄贈する』 どっちだ!?晴の輔」
ありましたね。タイガーマスクの主人公である伊達直人の名前で、児童施設にランドセルが寄付されたという出来事。
決めました!
「タイガーマスクとして寄贈する」
だってねえ、あのニュースがきっかけで児童施設に「伊達直人からの寄付」が相次いだのでしょ?いい話しですよ。考えてみたら日立市のランドセル支給制度は40年以上。

今日は、「40年以上続く、茨城県日立市のランドセル支給制度!そのこだわりとは!?」というトピックスでお届けしました。
今、日本のランドセルがフランスのパリジェンヌに流行っているという噂ですよ。日立市のランドセルは上がファスナーで可愛いデザインだからいけるかも。僕に支給して欲しいくらい。
そんな「日立市のランドセル支給制度」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 丈夫で軽量とのことですけど、どれくらいのものなのでしょう?
中島「市販のランドセルの重さは1キログラム前後が一般的かと思いますが、日立市が贈呈しているものは、その半分程度の約550グラムで、使用する子どもたちへの身体的負担を少しでも軽減できるようになっております。」
晴の輔 かなりこだわりのあるランドセルですよね?さすが日立製作所と言いたくなります。(笑)
中島「(笑)」
晴の輔 他にこだわりのポイントはありますか?
中島「実は、昨年度にマイナーチェンジをしたところです。今、子供たちはランドセルに防犯ブザーをつけているのですが、今までは、それをランドセル側面にしか取り付けることが出来なかったものを、少しでも子どもたちが素早くより使いやすいようにと、肩のベルトにも取り付けられるようにしています。」

晴の輔 時代に合わせているのですね。日立市からのPRはありますか?
中島「日立市では『教育は日立市で』をスローガンに、地域の宝である子どもたち、そして保護者の方々のために、様々な取組を進めているところでございます。ぜひ、今後も日立市の取組に少しでも注目していただけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いします。」
晴の輔 日立市に引っ越ししてください!という感じですね。魅力ある街ですからね。

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