あなたが、最後に「金魚すくい」をしたのは、いつですか?
今年も東京・日本橋で、現代アートと金魚が融合したイベント「アートアクアリウム2019」が始まりました!
今年のテーマは「江戸・金魚の涼」江戸時代の人は、夏に金魚を眺めて目で涼しむ、風鈴の音色を聞いて耳で涼しむ。 江戸の人々の知恵。素晴らしいですよね。
そんな金魚の一大産地といえば、奈良県大和郡山市。
「金魚が泳ぐ城下町」といわれていて、この季節、灯籠型の金魚鉢や石鉢がいたるところに設置され、華麗に泳ぐ金魚の姿が街中で楽しめます。
さらに大和郡山では、毎年繰り広げられる競技があります。「全国金魚すくい選手権大会」! 25回目となる今年は、何と!世界大会になるという噂が…目指すはオリンピック?いや魚(ぎょ)リンピック?
大和郡山市 地域振興課 山地晋さんにお話しを伺います。
晴の輔 ひょっとすると山地さんも、金魚すくい上手いのでは?
山地「そうですね。いろいろなイベントで実演しているうちに、だいぶ上手になりました。」
晴の輔 あ!やはりそうなのですね。今年から世界大会になるのですか?
山地「はい、8月18日(日)に行う『第25回全国金魚すくい選手権大会』は、25回目ということで記念大会となり『金魚すくい世界一決定戦』、『Goldfish Scooping World Championship』と名付けまして、世界に発信してまいります。」
晴の輔 金魚すくいのワールドカップみたいなものですね?
山地「個人戦が、『一般の部』『小中学生の部』そして『団体の部(小学生以上年生制限なし)』の3部門がございます。」
晴の輔 個人戦と団体戦があるのですね。トップレベルになると、どれくらいの数をすくうのですか?
山地「去年、一般の部での優勝者は、3分間/180秒、ポイ1枚使いまして、67匹すくいました。」
晴の輔 ポイが破れたら、新しいのに替えるのではないのですね?
山地「はい、替えません。」
晴の輔 3分間で67匹!何歳ぐらいの方なのでしょう?
山地「40代の女性で、大和郡山市の方です。」
晴の輔 やっぱり強者が大和郡山にはいるのですね。
山地「そうですね。皆さん色々なところで練習して、その成果を発揮されております。」
山地「はい、『金魚すくい道場』と言いまして、一年を通じていつでも金魚すくいができます。」
晴の輔 あるのですね!!金魚すくいの技とかあるのでしょうか?
山地「技というか、コツというか、皆さん独自にそれぞれ研究されておられますけど、金魚すくい名人の言葉によりますと『逃げた金魚は追わない』。1水槽に千匹おりますので、違う金魚に切り替えてすくっていきます。」
晴の輔 「逃げた金魚は追わない!」
山地「はい」
晴の輔 「逃げた女房」を追いかける人は多いと思いますけど…。奈良県民以外で金魚すくいの強者はいました?
山地「実は『小中学生の部』に大変強い兄弟がおりまして、『大阪府の難波兄弟』。昨年の大会でも1位と3位。2年前の大会では、1位と2位で、非常に有名な兄弟です。」
晴の輔 へえええ。世界大会になっていった、きっかけは何ですか?
山地「昨年の12月にベトナムのハノイで、金魚すくい大会を開催しました。」
晴の輔 ベトナムで!
山地「ハノイのイオンモールで行いました。金魚すくいは、日本のTVドラマやアニメでも取り上げられている題材で、非常に興味があったようで、皆さんとても食いつきがよかったです。一匹すくうごとに、歓声が上がりました。」
晴の輔 おお!ベトナムで感触つかんだ感じなのでしょうか?
山地「そうですね。」
晴の輔 申し込みは、どちらの国からありました?
山地「今のところですと、中国、ベトナム、フィリピンなどからありました。」
晴の輔 海外からの参加は、どうやって行うのですか?
山地「募集HPに英語、中国語、韓国語、ポルトガル語の各言語で『金魚すくい大会』の募集要項やルールを載せておりますので応募いただけるようになっています。」
晴の輔 日本に住んでいる外国の方が多いのか、海外から申し込まれている方が多いのでしょうか?
山地「大学の留学生の、各企業の研修生など、やはり住まわれている方々からの応募が多いです。そこからお友達や、知り合いの方、そして海外につながればいいですね。」
晴の輔 金魚すくいを体験してもらって、そこからまた発信してもらう。目指せワールドカップですね。日本代表になったら「金魚ジャパン」とか言われるのでしょうね。
山地「そうですね (笑)」
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
今、お題が来ました!「晴の輔さんが金魚すくい世界大会に出場するなら?・・・
「個人戦に出る」 それとも 「団体戦に出る」 どっちだ!?晴の輔
ははっ、個人戦はねえ、それこそ「難波兄弟」がいるでしょ?…あ、でも僕は小中学生の部じゃないか。
決めました!
「団体戦に出る」
個人戦に出たら、どう考えても一回戦敗退ですからね。団体戦でしたら、上手い人と組めばね、いいのですよ。それこそ「難波兄弟」と組めば!難波兄弟とくっついて行きます!金魚のフンのように。
今日は、「奈良県大和郡山市で開催の『金魚すくい選手権』が、今年から世界大会に!?」というトピックスでお届けしました。
金魚すくいが世界大会に!世界中にどう広まっていくか?上手くいけばワールドカップのような、大きな大きな大会に…金魚すくいが世界をすくう!というのは大げさか。でも世界に広がれば「ポイ捨て」は減るかも。
そんな「大和郡山市の金魚すくい」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 金魚すくいの技とかあるのですか?
山地「はい、コツとしては『ポイ』を斜めに入れて、水中では水平に動かす。水から上げる時には、金魚の尾っぽをポイの外側に出すようにして、すくい上げる。それが基本的な技といわれております。」
晴の輔 口でいうのは簡単ですけど、手首の角度とか返しとかで変わるのでしょうね。
山地「そうですね。今までの過去最高記録は、8年前の第17回大会で、3分間87匹。」
晴の輔 えええっ (笑) …3分間で87匹。それってどのようなスピードなのでしょうか?一回に3~4匹すくってしまうのか?
山地「上手い方は、一度に2匹、3匹ときれいにすくっています。」
晴の輔 最高記録保持者は出場すると優勝するから、殿堂入りとかに?
山地「いえ、何度出ても大丈夫です。でも世代交代といいますか、新しい強い方が毎年のように現れております。」
-WEB版こぼれ話し2-
山地「8月18日に全国大会なのですけど、第25回記念大会行事ということで、金魚絵師の『深堀隆介』さんが、ご参加され、ライブペインティングを開催いたします。」
晴の輔 見ている人の前で書かれるのですね。
山地「はい。」
晴の輔 大会もそうですけど、それを見るのも楽しみですね!
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