最終回は、雑誌『ロケーションジャパン』編集部の小谷野華未さんにお話しをうかがいました。

3月4日に贈賞式が行われた「第11回ロケーションジャパン大賞」。今回の大賞は、「三重県津市」と「映画『浅田家！』」が受賞しました。一般の6,000人へのアンケートを元に選ばれた作品です。

この受賞のポイントについて、小谷野さんは「津市の市長が自ら先頭に立ってPRに取り組み、その結果、ロケ地になったお寺『高田本山 専修寺』には前年比4倍の観光客が訪れたこと。そして、市のホームページへのアクセスが300倍になったことなど、目に見える効果があったことが決め手になりました」。

そして、「ロケ地巡りで凄いことになっている映画があります」とご紹介いただいのが、菅田将暉さんと有村架純さんが主演の映画『花束みたいな恋をした』‥東京・調布市がロケ地になっていて、市内各所のロケ場所にパネルが設置されています。そのパネルを巡る「謎解きイベント」も開催され、“ただの交差点”や“多摩川沿いの土手”が聖地化。まさに“『花恋』フィーバー”が起こっているそうです。

このようにロケ地として名乗りを上げる自治体が増える中、(一社)ロケツーリズム協議会が二年前に立ち上がりました。ここでは、ロケ実績を活用して町の効果的なPRにつなげるノウハウが共有されていて、参加地域も500を超えるそうです。

自治体と作品の橋渡し役とも言える『ロケーションジャパン』ですが、5月発売の次号では、旬な作品のロケ地になった「東京のレストラン特集」を行い、コロナ禍で打撃を受けている飲食店応援企画が組まれます。お得なキャンペーンも掲載されるとか。

“ロケ地から日本を元気に！”そんな誌面作りに、ますます期待が膨らみます！