今週は、フリーアナウンサーの下角陽子さんに電話でうかがいました。

陽子さんは、大相撲の館内放送「どすこいFM」で15年にわたりキャスターを務められ、この番組では中継でも活躍してくれました。

大相撲は、昨年三月場所以降ずっと東京・両国の国技館での本場所という、異例の状況がつづいています。異例と言えば、両横綱の休場もそうですし、平幕力士の優勝が特殊とは感じないほど力士たちの力が拮抗していて飛び抜けた存在がいないこともあります。

陽子さん曰く、「横綱の復帰は難しいのでは…」ということで進退も気になりますが、若手が伸びてこないことが、横綱が現役継続を考える大きな理由になっていそうです。

そんな中、凄みを感じるのが照ノ富士関。大関経験後に序二段まで落ちるという史上初めての力士で、幕内最高優勝した後に十両以下に陥落戸後に幕内最高優勝するという、これまた史上初の快挙を成し遂げた関取でもあります。かつて、魁傑関だけが成し遂げた大関復活劇（大関陥落後の場所で10勝を挙げられず復活出来なかった力士が、その後に大関復活を果たした）。照ノ富士関が二人目になってくれるかもしれない、と期待が膨らみます。

「抜きん出た存在が見当たらない」という下角陽子さんですが、“推し力士”として、隆の勝関の名前を挙げてくれました。今場所、関脇で土俵に上がっています。

「おにぎり君」という愛称で呼ばれ、「白星の時に見せるホッとした笑顔が、コロナ禍に癒やしを与えてくれる存在」とのこと。隆の勝関の十両昇進時のパーティーでは、縁あって陽子さんが司会を務められたそうです。その時に、ご家族にもお会いになったそうですが、六人兄弟で隆の勝関だけが飛び抜けて大柄だったとか。

朗らかで、のんびりしているとも感じられる見た目ではありますが、親方曰く「芯のしっかりした性格で、稽古場で凄く強い。コロナ禍で無観客となった場所あたりから力をつけてきている」そうです。押し相撲で上位に上がるのはなかなか難しいことなようですが、粘り強い相撲で本場所を沸かせてくれることを期待したいですね。

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