スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.11.04

2023年10月30日(月)テーマ「縁結び」

“人と人とのご縁を結ぶこと”、『縁結び』についてです。

■今週(10/30~11/3)のテーマ:『縁結び』

 

10/30(月) 『縁とは』

そもそも『縁』とは何でしょうか。

“ご縁”という言い方をしますネ。

 

この『縁』という言葉は、本来は大切な仏教用語で、“条件”ですとか、“働きかけ”を意味する言葉だそうです。

 

『袖すり合うも多生の縁』という言葉があります。

“知らない人と、たまたま道で袖がふれ合うような、ちょっとしたことも、前世からの深い因縁である“という意味です。

 

そして、“人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるものだから、

どんな出会いも大切にしなければならないですよ“という教えでもあるそうです。

 

こうした“ご縁”と“ご縁”を結ぶのが“縁結び”ですが、

一般的には、“縁結び=男女の仲を取り持つ”というイメージが強いかと思います。

でも実は、それだけではないそうなんです。

 

この場合の“ご縁”とは、いわゆる“男女の恋仲”の他に、例えば“大切なお友達や仲間”ですとか、

“良き先輩、良き先生、上司”、“良き仕事”といったように、“人”だけでなく、“様々なモノとの出会い”を指すそうなんですネ。

 

こうしたすべての“出会い=ご縁”が、より良い方向へと結ばれますように・・・と、

神様の愛情に感謝し、願うことが、“縁結び”なのだそうです。

 

【感想】

ご縁。考えてみれば、あらゆるところにご縁があり、言ってみたら、ご縁だらけですよネ。

こうして私のラジオを聴いてくださっている皆さまともご縁があり、本当にいつもありがたいな・・・と思っています。

これからもこの出会いを大切にして、より良いものにしていきたいですネ。

 

10/31(火) 『縁結びの神様』

“縁結びの神様”と呼ばれているのは、『大国主大神(おおくにぬしの おおかみ)』さまのことです。

 

国づくりの最中、農業や漁業、産業、医薬の道など、私たちが生きてゆくうえで、

必要な様々な知恵を授けられ、多くの救いを与えてくださった神様です。

 

神話の『因幡(いなば)の白うさぎ』では、怒らせてしまったサメに体の皮をはがされて泣いているウサギを見て、

かわいそうに思い、治し方を教えてあげた、心やさしい神様としても知られています。

 

そんな大国主大神さまが、“縁結びの神様”といわれる理由ですが、この“縁”は男女の縁だけではなく、

生きとし生けるものが、共に豊かに栄えていくための、“貴い結びつき”なんだそうです。

そして日本の長い歴史の中で、代々の祖先の歩みを常に見守られ、“目に見えないご縁を結んでくださっているから”といわれています。

他にも諸説あるそうです。

 

大国主大神さまは別名、“大国(だいこく)さま”とも呼ばれています。

“だいこくさま”と聞いて、七福神の1人、『大黒さま』を思い浮かべる方、いらっしゃるかもしれません。

でも、“大国さま”と“大黒さま”は、まったく別の神様だそうです。

 

【感想】

そうなんですか!私も同じ神様だと、今の今まで思ってきました。

因幡の白兎を助けた、やさしい大国主大神さまは、他の兄弟が争ってまで手に入れようとした

美しいお姫様から、見事に選ばれるんですよネ。

同じ神様だと思っていましたが、どちらも大好きな神様です。

 

11/1(水)  『縁結びの豆知識①』

“縁結びの神社”、“縁結びの聖地”として知られているところに島根県の出雲大社があります。

一般的な呼び名は“いづもたいしゃ”ですが、正式な読み方は“いづもおおやしろ”だそうです。

 

こちらには“縁結びの神様”と呼ばれている、『大国主大神(おおくにぬしの おおかみ)』さまが祀られています。

 

大国主大神さまは、“日本”という国をつくられたあと、

皇室の祖先の神様でもある『天照大神(あまてらす おおみかみ)』さまに、国を譲られました。

そして、“私は幽(かく)れたる神事(かみごと)を治めましょう”と天照大神さまにおっしゃいました。

 

『幽れたる神事』とは、『目に見えない“ご縁”を結ぶこと』です。

それを“治める”とは、“全国から神々を迎え、和の心をもって仲良く会議を催すこと“と考えられるそうです。

 

そんな『大国主大神さまをお祀りする出雲大社は、“縁結びの神社”とされています。

また多くの知恵を授け、“目に見える幸せ”を生み出してきた大国主大神さまですが、

今は“目に見えない幸せ”、つまり“ご縁”を司っているのだそうです。

 

【感想】

出雲大社は、“縁結びの神様”としてとっても有名で、

私も何度か参拝しましたが、“男女のご縁”はなかなかいただけませんでしたネ(汗)

だけど、お仕事や仲間、友達のご縁はたくさんいただきました。

神の国で会議を開いて、“この人にこの人を紹介してあげようか。”とかなさっているんですネ。

ありがたいお話ですネ。次はどんなご縁があるのか、楽しみですネ。

 

11/2(木)  『縁結びの豆知識②』

『縁結びの日』というのがあります。

それはいつか?といいますと、11月5日です。

これは島根県の『神話の国 縁結び観光協会』さんによって定められたもので、

11月5日を“いい(11)ご(5)えん(いいご縁)”と読む、語呂合わせからです。

 

そんな『縁結びの日』には、“良いご縁が結ばれますように・・・”という願いが込められています。

 

縁結びといえば旧暦の10月、現在の11月、日本中の神様が1年に一度、

『大国主大神(おおくにぬしの おおかみ)』さまがいらっしゃる出雲大社に集まり、

神様の行事『神在祭(かみありさい)』が執り行われます。

そこでは、様々なご縁を結ぶ会議が行われています。

 

さらに神在祭では、良縁を始めとする様々な幸せなご縁を祈願する御祈祷『縁結大祭(えんむすびたいさい)』が行われます。

 

大国主大神さまのお力に、全国の神様のお力も加わるので、縁結びの効果がさらにアップするそうです。

この縁結大祭ですが、今年は11月27日と29日の2日間、行われます。

 

【おことわり】

一般の方も事前に申し込みをすれば、参列できますが、

本年度の参列のお申込みは定員に達しました。ご了承ください。

https://izumooyashiro.or.jp/%E7%B8%81%E7%B5%90%E5%A4%A7%E7%A5%AD%EF%BC%88%E7%B7%A0%E5%88%87%E5%BE%8C%EF%BC%89

 

【感想】

11月27日と29日。ご縁を必要としている方がいらっしゃったら、

1年に一度の大チャンスです。これ、私も行きたいな。

男女の仲というよりも、大切な人とのご縁を結んで、人生を明るく楽しく、幸せに暮らしていきたいですもんネ。

 

11/3(金)  『運命の赤い糸』

『運命の赤い糸』の由来には諸説ありますが、そのひとつが日本で最も古い歴史書『古事記』の『三輪山(みわやま)伝説』です。

 

昔、1人の美しい娘さんがいました。

ある夜のこと。この娘さんのところへ素敵な若者がやってきました。

それが何日か続いたあと、娘さんのお腹には赤ちゃんが授かりましたが、驚いたのは娘さんのご両親です。

 

身ごもった理由を聞くと、娘さんは“お名前も分からないのですが、

毎晩通ってこられる美しい方と一緒に過ごすうちに、自然と身ごもったのです。“と答えました。

 

それを聞いてご両親は、娘さんに“今度、その方が来られたら、寝床の前に赤い土・赤土をまきなさい。

そして、糸巻に巻いた麻の糸を針に通しておいて、その方の着物の裾に刺しなさい。“と言いました。

 

そして翌朝、娘さんがその糸をたどっていくと、三輪山の神社のところで途切れていました。

それによって、若者が三輪山の神様、『大物主大神(おおものぬしの おおかみ)』さまだと分かりました。

 

古くから赤土には“邪気を防ぎ、相手を特定してくれる力がある”とされていて、

その赤土が付いた糸が『運命の赤い糸』を思わせ、“大切な人を導いてくれる”といわれるようになったそうです。

他にも、様々な伝説が伝えられています。

 

【感想】

皆さんは、運命の赤い糸の人と出会いましたか?

もしまだだとしても、ガッカリしないでくださいネ。

縁結びにお参りに行って、良きご縁を結ばれてくださいネ。

 

【今週の感想】

“縁”は目に見えないものですが、それでも私たちは、何かしらのご縁で結ばれているんですよネ。

“ご縁”と聞くと、どうしても“男女の仲”を連想してしまいますが、

それ以外のすべての出会いも、ご縁とご縁との結びつきによるものなんですよネ。

この番組を聴いてくださっている皆さまとのご縁、いつもでも大切にしていきたいと思います。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

【番組からのお知らせ】

前回、『リサイクル』(10/23~)の回の更新が遅れまして、大変申し訳ございません。

【お知らせ① 次週(11/6~)からのテーマ】

日本には様々な種類があります。

『汁物』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/