朝、お出かけになる時、あるいは夜、寝る前に
お天気の確認をされる方、いらっしゃるかと思います。
『天気予報』についてです。
■今週(5/29~6/2)のテーマ:『天気予報』
5/29(月) 『天気予報の歴史』
お天気は私たちの生活と深く関係しているため、
古くから“お天気の予測”というのは、とても重要でした。
紀元前4世紀頃、古代ギリシャの哲学者、アリストテレスさんは、
お天気のパターンを観測して、気象に関する本を書いたとされています。
当時は科学が発達していなかったため、空や雲を観察し、
その様子などから、経験的に天気を予測していたそうです。
例えば、『夕焼けの次の日は晴れ』ですとか、
『太陽に光の環・傘がかかると、次の日は雨』といった感じです。
17世紀になると、温度計や気圧計が発明されたことで、
気温や気圧といった“気象に関するデータ”を参考に、
お天気の研究が進んでいきました。
そして1820年、ドイツの気象学者、ハインリヒ・ブランデスさんが、
地図に“気圧の分布”を表したものを発表しました。
これは現在の『天気図』にあたるもので、これを使って予測したものが、
“初めての天気予報”と考えられるそうです。
その後、ヨーロッパやアメリカで天気予報が始まり、
日本でも明治時代、“国の発展のために必要”ということで、
ヨーロッパから技術者の方を招いて、天気予報に向けた観測が
始まりました。
そして1884年(明治17年)に、日本で初めての天気予報が
発表されました。
それ以降、天気予報は私たちの生活に欠かせないものとなっています。
【感想】
天気予報、私は次の日、何を着ていくか決めるために、
夜、必ずチェックしますネ。
この頃はよく当たるので、大変ありがたいです。
5/30(火) 『天気予報の豆知識①』
お天気の変化は、すべて科学の法則に基づいているため、
スーパーコンピュータで、“現在の大気の状態”から
“未来の大気の状態”を予測しています。
このように、“お天気の変化を計算して予測すること”を
『数値予報』といいます。
天気予報は、この『数値予報』と『様々な観測データ』をもとに
作られています。
この観測データですが、レーダーや気象衛星『ひまわり』、
そして『アメダス』など、様々な機器で観測されています。
『アメダス』は『AMeDAS』と書きますが
『オートメイテッド・メテオロロジカル・データ・アクイジション・システム』の略で、
『地域気象観測システム』といいます。
雨や風、雪といった気象状況を細かく監視するために、
雨の降る量や風の向き、風速、気温、湿度の観測を自動的に行い、
気象による災害の防止などに、大切な役割を果たしています。
『アメダス』は1974年(昭和49年)11月から運用が始まり、
現在、“雨の降る量を観測する観測所”は、
全国に約1300ヶ所あります。
このうち約840ヶ所では『雨の降る量』の他に、
『風の向き』や『風速』、『気温』、『湿度』を観測しています。
さらに雪の多い約330ヶ所では、『積雪』も観測しています。
【感想】
すごいですネ!
ニュースなどで、『ひまわり』や『アメダス』という言葉を聞くことが
よくありますが、かなり正確な予報というのは、
データによるものなんですネ。
昔、お祖母ちゃんが“古傷が傷むから明日は雨だよ”~とか、
体の具合で天気予報をやっていましたが、
あれもかなりの確率で当たってましたよネ。
5/31(水) 『天気予報の豆知識②』
天気予報は予報期間が24時間の場合、
『午前0時から翌日の午前0時まで』が対象になります。
天気予報を聴いていて、『時々』とか『一時』という言葉を
耳にされること、あるかと思います。
『晴れ時々曇り』ですとか、『曇り一時雨』といったように
使われていますよネ。
この2つの言葉の違いですが、“時間の長さの違い”だそうです。
例えば『時々』の場合、“予報の対象となる1/2、半分未満の時間”のことを
指しています。
ですので、予報が『晴れ時々曇り』の場合、24時間を通して、
“ほぼ晴れ”だけど、半分の12時間未満で“曇る”と
予想される時は、『時々曇り』といったように、
『時々』という言葉が使われるそうです。
それに対して、『一時』とは“予報の対象となる1/4未満の時間”のことを
指しています。
ですので、予報が『曇り一時雨』の場合、24時間を通して
“ほぼ曇り”だけど、1/4の6時間未満で“雨が降る”と
予想される時は、『曇り一時雨』といったように、
『一時』という言葉が使われるそうです。
ちなみに、天気予報でよく耳にする『日中』とは、
“午前9時から午後6時まで”のことを指しています。
その中でも“午後3時頃から午後6時頃まで”のことは
『夕方』と呼んでいるそうです。
【感想】
『時々』とは言葉どおり、“時々降る雨”のことをいうのかと
思っていましたが、自然現象なのに雨の降る時間まで分かるなんて、
本当にすごいなって思いますよネ。
6/1(木) 『気象記念日』
1875年(明治8年)6月1日、現在の東京都港区赤坂に
日本で初めての気象台、『東京気象台』が設置されました。
この東京気象台ですが、現在の気象庁です。
これを記念して、のちに定められたのが『気象記念日』です。
この東京気象台の誕生とともに、気象観測が始まりましたが、
実際に天気予報が発表されるようになったのは、
9年後の1884年6月1日からでした。
この“日本で初めての天気予報”の内容ですが、
『全国的に変わりやすい天気になるでしょう。
風の向きが定まらず、雨が降る所も多くなりそうです』というものだったそうです。
このように当時の天気予報は“全国一律”で、
現在のような“地域ごと”というのは、まだなかったそうです。
そして、この天気予報を『朝6時』、『午後2時』、『夜9時』の
1日3回発表していましたが、
それをどうやって伝えていたのか?といいますと、
現在の東京23区の一部地域の交番に、貼り出されていたそうです。
その後、1888年4月から新聞に天気予報が載るようになり、
『24時間先までの予報』が出されるようになったことで、
天気予報が全国に広まっていきました。
【感想】
交番に天気予報を見に行っていたんですネ。
しかも全国一律の。
今ではスマホのアプリで、“現在地に何分後に雨が降り、何分後に止む”かまで
分かるようになったんですもんネ。
画期的な進歩ですネ。
6/2(金) 『天気予報の雑学』
大正から昭和の時代、子ども達の間で流行ったのが『下駄占い』です
下駄を蹴り上げて、“下駄の落ちた形”で天気を占うものです。
下駄が『上向き(鼻緒が上になった状態)』なら『晴れ』、
『下向き(裏)』なら『雨』、そして『横向き』なら『曇り』というものです
そんな『下駄占い』ですが、歴史には諸説あって、そのひとつに
古くから伝わる『雨』や『晴れ』を願う、
神様の行事に使われたものが広まった・・・という説があるそうです。
『下駄占い』は一般的には、“科学的根拠はなく、
信頼度は低い”とされています。
それでも低気圧が接近すると、大気中の水蒸気が増えるため、
下駄の鼻緒が湿って重くなることで、裏になりやすい・・・という説も
あるそうなんです。
現在、今日や明日の天気予報は、1年間の平均で見てみると、
80%以上の確率で当たっているそうです。
それでも外れてしまうことがあるのは、様々な原因があるそうです。
例えば天気予報は、過去のお天気のデータをもとに作られますが、
“すべてのデータがまったく同じ”ということはないそうなんですネ。
さらに現在の観測値にも、必ず“誤差”があるので、
観測場所以外のお天気の状況というのは、
正しくは分からないそうです。
【感想】
私は比較的、“晴れ女”で、どんな雨予報でも、
ピタッと止んでくれることを何回も経験してきました。
また“雨男”、“雨女”という方もいらっしゃるんですよネ。
これって科学的でも何でもないですが、
何かこういうものが、誤差に影響しているような感じがします。
【今週の感想】
天気予報、本当にいつもお世話になっています。
このところ、日によって気温差が激しいですから、
とても参考になっています。
天気予報は日々、進化していますが、
それでも100%的中は難しい・・・というところに、
自然の難しさを感じました。
それでも日々、常に天気予報を私たちに伝えてくださって、
感謝しかありません。
追伸
6/2(金)、多くの地域で大雨が予想されています。
今後の情報に、どうぞご注意ください。
【お知らせ① 次週(6/5~)からのテーマ】
日本にはたくさんの麺類がありますが、その中から『うどん』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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