スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.03.17

2023年3月13日(月)

“国民的スイーツ”と呼ばれるほど、とても人気のスイーツ

『プリン』についてです。

 

■今週(3/13~3/17)のテーマ:『プリン』

 

3/13(月)  『プリンとは』

 

『プリン』という名前ですが、

本来は『カスタードプディング』のことを指すのだそうです。

『カスタード』とは、『牛乳や卵、お砂糖、香りづけの香料などを

混ぜ合わせて調理したもの』のことで、

『プディング』とは、“イギリスに古くから伝わる家庭料理のひとつ”です。

 

つまり、『プディング』という料理の中に、『カスタードプディング』、

『プリン』があるということなんですネ。

この『プディング』ですが、誕生には諸説ありまして、その中でも 

16世紀頃、“船乗りの方たちが作った料理”というのが

広く言い伝えられています。

 

長い海での生活、積み込んだ食材には限りがあります。

そこで普段なら捨ててしまうような、お肉や野菜の切れ端を、

溶いた卵と一緒に、蒸し焼きにしました。

 

その後、長い航海から戻った船乗りの方たちによって、

この『プディング』が一般のご家庭にも伝えられ、

様々な材料を使った『プディング』が作られるようになりました。

 

そんな中、“何も具を入れないプディング”というのも

誕生したそうなんですネ。

これを固めたのものが、一説では“現在のプリンの原型”と

考えられているそうです。

 

ちなみに、私たちがイメージする『カスタードプリン』が

誕生したのは、18世紀から19世紀のフランスと

いわれているそうです。

 

【感想】

プリンといえば、“甘いスイーツ”というイメージが定着していますが、

もともとは日本でいう『茶わん蒸し』・・・みたいなものだったんですかネ。

溶いた卵と、野菜の蒸し焼きですもんネ。

 

それがどのようにして、現在のスイーツへと変化していったのでしょうネ。

 

 

3/14(火) 『日本のプリンの歴史』

 

日本に『プリン』が伝わってきたのは、江戸時代の終わりから、

明治の初めの頃といわれています。

 

1872年(明治5年)、イギリス人の方が書かれた西洋料理の本に、

プリンのことが『ポッディング』という言葉で

紹介されているそうです。

正しくは『ポッディング』ではなく、『プディング』ですが、

当時の日本人には、『ポッディング』や『プッジング』など

いろいろ聴こえたそうなんですネ。

 

そして『プディング』がナマって、

『プリン』と呼ばれるようになったそうです。

 

そんなプリンですが、それ以降、“レストランでいただくもの”で、

“特別な食べもの”というイメージだったそうなんですネ。    

それが変わっていったのは、一説には1960年代になってから・・・

といわれています。

 

例えば、1962年(昭和37年)。

東京・銀座にほど近い、洋菓子の『モロゾフ』さんのカフェに

オリジナルメニューとして、カスタードプリンが登場しました。

 

こちらのプリンですが、従業員の方々が1日数十個ずつ、

すべて手作りで作っていたそうです。

 

そして6年後の1968年には、工場での生産を開始し、

広く販売されるようになったことで、たくさんの人たちから

愛されるようになったそうです。

 

【感想】

1968年といえば、私が生まれた年ですが、

私が子どもの頃には、すでにプリン、ありましたよ。

おやつに買ってもらったり、母が手作りしてくれていましたネ。

 

モロゾフさんのプリン、おいしいですよネ。大好き!

プリンも進化して、様々なタイプのプリンが出てきましたが、

昔ながらのプリンは古き良き時代のプリンの味がして、大好きです

 

 

3/15(水)  『プリンの豆知識①』

 

“お店でいただくもの”というイメージが強かったプリンを、

“ご家庭でも手軽に”ということで、1964年(昭和39年)に

誕生したのが、『ハウス食品』さんの“プリンの素”、

『プリンミクス』です。

 

卵や牛乳がなくても、お湯さえあれば簡単にプリンを

作ることができる!ということで、とても人気となり、

現在もロングセラー商品となっています。

 

実はこの頃、当時の『ライオン歯磨き』さんから

同じようなプリンの素、『ママプリン』が発売され、

こちらも人気となったそうです。

 

そんな『ハウス食品』さんですが、1971年には新しい“プリンの素”、

『プリンエル』を発売しました。

こちらは“牛乳を加えて温めるタイプ”で、卵を使わなくても

“コクのあるおいしいプリン”を、簡単にご家庭で楽しむことができて

こちらもロングセラー商品となっています。

 

『カスタードプリン』の場合、材料を型に入れて蒸して作ります。

この材料を蒸さずに、オーブンで焼き上げたものを

『焼きプリン』といいます。

 

それに対して、『プリンミクス』や『プリンエル』のようなプリンの場合、

蒸したり焼いたりせず、冷蔵庫で冷やして作ります。

他のプリンと比べて、“お手軽に作れる”という点が、

時代を超えて支持されているそうです。

 

【感想】

これ美味しいんですよネ!

こえはもうすでに、家庭の味になっていますよネ。

子どもの頃、よく作ってもらって食べましたよネ。

 

私の子どもの頃の“ぜいたくなスイーツ”といえば、

イチゴのショートケーキかプリンか、コーヒーゼリーだったような記憶があります。

 

また『プリンミクス』や『プリンエル』、作ってみよう!

粉末のカラメルシロップも、懐かしてイイんですよネ。

・・・食べたくなっちゃったな(笑)

 

 

3/16(木)  『プリンの豆知識②』

 

1970年頃、スーパーなどでは牛乳やヨーグルトといった乳製品は

売られていましたが、デザート商品というのは

ほとんどなかったそうです。

それでも町のケーキ屋さんではプリンが人気で、

ご家庭で簡単に作ることができる“プリンの素”も

よく売れていたそうです。

 

そこで、現在の『江崎グリコ』さんが“新しくておいしいプリン”の

開発に乗り出しました。

そして容器に入ったプリンの場合、スプーンを底まで入れないと

カラメルと一緒に、プリンが食べられないことに気づきました。

 

お店のプリンですと、お皿に盛ってありますから、

手軽にカラメルとプリンをいただくことが出来ますよネ。

そこで、“ご家庭でも簡単にプリンをお皿に乗せることが

出来ないものか?“と、研究を重ねました。

 

そして、1972年(昭和47年)に誕生したのが、

”容器の底のポッチをプッチン!と折ると、プルルン!と出てくるプリン”、

『グリコプリン』の誕生です。

 

この名前を聴いて、“ん?”と思われた方、いらっしゃるかと思いますが、

これって『プッチンプリン』のことなんですネ。

発売された当初は『グリコプリン』で、2年後の1974年から

『プッチンプリン』と名前が変わったそうです。

 

【感想】

これはもう、確立されたプリンですネ。

お店の味でもなく家庭の味でもなく、

“プッチンプリンの味”なんですよネ。

本当になじみ深いものになっていますよネ。

 

底のポッチ、よく考えましたネ。

あのカップを逆さまにして、お皿に出す時の快感!

プルプルっとして、カラメルが垂れてこない、あのプルルン感、

たまりませんよネ。

すごく画期的な発明だと思います。

・・・食べたくなりましたネ(笑)

 

 

3/17(金)  『プリンの豆知識③』

 

1993年(平成5年)、“新しい食感のプリン”が誕生しました。

それが洋菓子のお店『パステル』さんの『なめらかプリン』です。

 

フランス発祥のデザートで、フランス語で“焦がしたクリーム”という

意味の『クレームブリュレ』をモチーフにしたプリンで、

その名前のように、“なめらかさ”が特徴です。

 

この『なめらかプリン』の誕生のキッカケなんですが、

もともと『パステル』さんは、イタリアンレストランとして

スタートしたそうなんですネ。

 

その際、“パスタに合うデザート”としてプリンを提供していたところ、

ある時、お客さまから“とってもおいしいので、持ち帰りたいんです”と

言われたそうです。

 

それをキッカケに、テイクアウトの商品を開発し、

『元祖なめらかプリン』が誕生したそうです。

 

この“なめらかさ”のヒミツですが、『生クリーム』と『卵黄』だそうで

そして、『なめらかプリン』と名付けるからには、

“最上級のなめらかさ”にこだわっているそうです。

 

この『パステル』さんの『なめらかプリン』をキッカケに、

“なめらかな食感のプリン”が一大ブームになりましたが、

令和になってからは、昭和のような“固めのプリン”が

再び人気となっているそうです。

 

【感想】

『パステル』さんの『なめらかプリン』、

何度ドラマの現場に差し入れしたことか。

数えきれないくらいです。

本当に大人気でしたネ。

あのとろける食感、大好きでした。

 

今、再び“固めのプリン”が人気というのも、

なんか分かりますネ。

とにかくいつの時代も、“みんな大好きプリン”なんですよネ。

 

 

【今週の感想】

 

今週はプリンのお話を聴いて、

“朝からクチの中がプリンになっています”という方が

結構いらっしゃったそうで・・・

実は私もそうです(笑)

 

プリンは小さいお子さんから大人の方まで、

幅広い世代に人気ですので、

年齢とともにいろいろな思い出があるかと思います。

 

プリンといえば、パーラーなどに『プリンアラモード』って

ありましたよネ。

子どもの頃、『プリンアラモード』を食べさせてもらった時は、

本当に嬉しくて、今でもすごくイイ思い出です。

 

外でいただいても、ウチで食べても、やっぱりプリンはおいしい!(笑)

今日もプリンを食べようかと考えている私です(笑)

 

 

【お知らせ① 次週(3/20~)からのテーマ】

 

日本で使われている暦には、たくさんの“縁起の良い日”があります。

そんな『縁起の良い日』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/