スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.11.25

2022年11月21日(月)

“お互い好意を持った男女が、結婚してなるもの”

『夫婦』についてです。

 

■今週(11/21~11/25)のテーマ:『夫婦』

 

11/21(月)  『夫婦と夫妻』

 

そもそも『夫婦』とは何でしょうか?

辞書で調べますと、『法律上、結婚関係にある男女』とあります。

この『夫婦』の『夫』という字には、

『結婚して妻がいる男性』という意味があります。

 

それに対して、『夫婦』の『婦』という字には、

『結婚して夫がいる女性』といった意味があります。

 

『夫婦』と同じような言葉に、『夫妻』がありますよネ。

どちらも意味は同じですが、『夫妻』は“『夫婦』の改まった言い方”で、

使い方が違うそうなんです。

 

例えば『夫婦』の場合、“私たち夫婦は・・・”といったように、

主に“自分たちのことを指す時”に使います。

また身内など、“親しい関係同士”でも、

“今度、夫婦で来てネ”といったように、『夫婦』という言葉が

使われています。

 

それでも、相手の方が先輩や年上の場合は、敬意を込めて

頭に『ご』を付けて、“ご夫婦で・・・”といったように使います。

 

それに対して、『夫妻』は“夫妻でお越しください”といったように

主に“相手のことを指す時”に使います。

自分たちのことを、“私たち夫妻は・・・”とは言いませんよネ。

 

そして、さらに敬意を込めて、『ご』を付けて

『ご夫妻』といったように使われています。

 

【感想】

“夫婦”と“夫妻”、『夫』という文字は同じで

女性のほうが『夫人』になったり、『妻』になったりするんですネ。

また『夫婦茶碗』とか『夫婦漫才』とか、“夫婦(めおと)”という

呼び方もありますよネ。

 

でも“ご夫妻”、“ご夫婦”って、素敵な呼び方ですネ。

新婚夫婦から長年連れ添った熟年夫婦になる・・・

何か夫婦ってイイですよネ。

 

 

11/22(火)  『いい夫婦の日』  

 

11月22日は、数字の語呂合わせから『いい夫婦の日』です。

1988年(昭和63年)に定められました。

“日頃の感謝の気持ち”など、

“普段なかなかパートナーに伝えられない想い”を伝え、

気持ちを“カタチ”にして贈ることを目指しています。

この日に入籍されたり、結婚式を挙げられる方も多いですよネ。

 

古くから『夫婦にまつわる名言』というのがたくさんあります。

例えば19世紀のドイツの哲学者、ニーチェさんの言葉です。    

『夫婦生活は長い会話である』。

 

縁あって結ばれて、夫婦になった二人ですが、

“夫婦”といっても他人同士です。

そもそも生まれ育った環境が違いますから、

性格や考え方、価値観が違うのは当然のことです。

 

そんな二人が一緒に人生を歩んでいくには、長い時間、

ゆっくりと会話をするように、お互いを理解し合うことが大切です。

そうやって、“自分たちの夫婦像”というのを作っていきます。

 

また、芸能界の大先輩・美輪明宏さんは、こうおっしゃっています。

『夫婦の相性は人それぞれ。同じ目的を持ち、同士のような関係の夫婦は

深い絆で結ばれています』

 

確かに、“夫婦の相性”というのは周りからも見ても

分かりませんよネ。

それでも『似た者夫婦』という言葉があるように、仲の良い夫婦は

性格や好みが似ていて、同じ方向を向いて歩んでいますよネ。

 

【感想】

“好みがまったく違うから、一緒にいて刺激になる”とか、

“趣味が同じだから結婚した”とか、夫婦になる理由は人それぞれ。

でも最終的には、深い絆で結ばれていくんですネ。

『いい夫婦の日』。感謝を伝えてあげてくださいネ。

 

 

11/23(水)  『夫婦の雑学』

 

『夫婦』が付く言葉に、『似た者夫婦』や『夫婦別姓』、『ノミの夫婦』、

『夫婦ゲンカは犬も食わぬ』、『仮面夫婦』などがあります。

 

『ノミの夫婦』とは、“男性よりも女性のほうが大きい夫婦”のことです。

虫のノミは、オスよりもメスのほうが大きいことから

それに例えられているそうです。

 

『夫婦ゲンカは犬も食わぬ』とは、“夫婦ゲンカは犬さえ気にとめない。

夫婦のいさかいとは一時的で、すぐに和解するものが多いから、

他人が仲裁などするものではない“という意味です。

 

そして『仮面夫婦』とは、“人前では仲良さそうに見せても、

実際の二人の関係は冷えきっている夫婦“のことです。

 

さらに、“仲むつまじい夫婦”のことを『おしどり夫婦』なんて

言いますよネ。

これは鳥の『オシドリ』のオスとメスが、いつも一緒にいることが

由来とされています。

 

でも実際のオシドリは、『おしどり夫婦』ではないそうなんです。

といいますのは、オシドリが夫婦でいる期間というのは、

繁殖前と繁殖期の合わせて5ヶ月ぐらいだそうです。

そして繁殖期を過ぎると、すべてのペアが関係を解消して、

一旦リセットするそうなんですネ。

 

そして次に繁殖期を迎えた時には、

違うパートナーとペアを組むそうなんです。

だから“夫婦で一生を添い遂げる”ということはないそうです。

 

【感想】

これ軽くショックなんですけど・・・

おしどりって、パートナーを変えるんですネ。

繁殖期だけ?5ヶ月間だけ?

なんか言葉になりませんネ。

 

いつも一緒にいて、添い遂げるものだと思っていました。

それが上手くいく秘訣なら、仕方のないことですよネ。

 

 

11/24(木)  『自分の配偶者・パートナーの呼び方①』

 

結婚している男性は、ご自分の配偶者・パートナーの方を

どのように呼んでいるのでしょうか?

『ウチの奥さん』とか『妻』、『嫁』、『女房』など

いろいろな呼び方がありますが、世代によって違いもあるそうです。

 

『奥さん』という呼び方ですが、『奥』とはもともと

“入口から離れたところ”を指す言葉です。

そこから『奥』という言葉は、“奥にある建物や部屋”とか、

“そこに住む女性”という意味でも使われるようになりました。

 

そして、その女性のことを『奥方』とか『奥様』と

呼ぶようになりましたが、当初は公家や大名といった

“身分の高い人の妻”のことを指していたそうなんですネ。

その後、一般の方々の間でも、広く使われるようになったそうです。

 

そんな『奥さん』の“対になる言葉”は、『旦那さん』です。

語源はサンスクリット語の『dāna(ダーナ)』で、

『お布施』の意味があるそうです。

 

特定のお寺に、お布施など経済的な支援をする家のことを

『檀家』っていいますよネ。

これは“お布施をしてくれる人・檀那(だんな)の家”という

意味だそうです。

 

そして夫婦の間で『旦那』と呼ぶのは、“働いてお給料を家庭に

持ってきてくれる“ということに由来しているそうです。

 

【感想】

奥の部屋にいるから“奥さま”で、

働いてお金を持ってきてくれるのが“旦那さま”。へぇ~。

 

お金を運んできてくれるのにもかかわらず、

“ウチの旦那が~”って呼んでいる人、多いですよネ。

せめて“旦那さん”って呼んであげてくださいネ。

・・・これは旦那さまのいない、私のからのお願いです。

 

 

11/25(金)  『自分の配偶者・パートナーの呼び方②』

 

『妻』は、男性がパートナーに対する呼び方で、

歴史的に一番古く、奈良時代の日本最古の歴史の本『古事記』にも

『妻』という言葉が登場しているそうです。

そんな『妻』という呼び方に、対になる言葉は『夫』です。

 

『嫁』は、この字が『嫁ぐ』とも読めることから、

本来は『息子のところに嫁いできた女性』を指す言葉だそうです。

それがやがて、“男性が自分のパートナーを指す言葉”として

使われるようになりました。

そんな『嫁』の対義語は、『婿』です。

 

『女房』は本来、“朝廷に仕える女性”のことを指した言葉だったのが、

江戸時代になると、“妻”という意味で『女房』が

使われるようになったそうです。

 

そんな『女房』の対義語は、『亭主』です。

『亭』とは“高くそびえ立つ建物”のことで、

その建物に住む主人のことを指して、『亭主』と呼んでいたそうです。

また仏教に出てくる言葉では、『亭主』とは、

“お客さんをもてなす一家の主人”という意味があるそうです。

 

他にも、『家内』という呼び方がありますが、

『家内安全』という言葉があるように、

本来は『家の中』という意味だったのが、『家の中の人』の意味で

妻のことを『家内』と呼ぶようになったそうです。

この対義語は『主人』です。

 

【感想】

皆さんは何てお呼びになっていますか?

私が聴いていて素敵だな・・・と思うのは、

女性の場合は、“ウチの主人が・・・”かな。

男性の場合は、“私の妻が・・・”かな。

 

 

【今週の感想】

 

夫婦というのは、本当に不思議なもの。

周りから見れば、“なんであの二人が夫婦に?”と思っても、

二人の相性ですとか絆というのは、

本人たちではないと分からないものなんですよネ。

 

その一方で、あんなに仲良さそうで、最高のカップルに見えたのに、

また何十年も結婚生活が続いていたのに、突然の離婚・・・というのも

珍しいことではないですよネ。

 

他人同士が夫婦になって、一生を添い遂げていく・・・

本当に素晴らしいことですが、難しいことでもありますネ。

 

追伸

24(木)の放送で、私が『これは旦那さまのいない私のからのお願いです』と

言ったところ、“エッ!”とビックリされた方が結構いらっしゃったみたいで・・・

お騒がせしました(笑)

 

 

【お知らせ① 次週(11/28~)からのテーマ】

 

冬によく食べる果物の代表、『ミカン』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

  • スズキロゴ
パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/