スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.07.15

2022年7月11日(月)

自分を少しでもキレイに見せるための『お化粧』についてです。

 

■今週(7/11~7/15)のテーマ:『お化粧』

 

7/11(月)  『お化粧とは』

 

そもそも、『お化粧』とは何でしょうか?

“化粧品を使って、特に顔を美しく見えるようにすること”という

イメージがありますよネ。

“化粧品を使う=お化粧”とするのであれば、

化粧水や乳液、クリームなどで、お肌のお手入れするスキンケアも

お化粧になるそうなんです。

また、『顔を洗う・洗顔する』というのもスキンケアですから、

これもお化粧の1つになるそうです。

 

また、服装やアクセサリーなど以外で、

“外見を美しく整える・飾る”という意味では、

『髪の毛を洗う・髪を整える』、『ヒゲを剃る・整える』、『爪を切る』、

『香水で体の匂いを消す・逆に良い香りをさせる』、

さらには『入浴する』、『歯を磨く』といったことも、

広い意味で“お化粧”なんだそうです。

 

私たちはついつい“お化粧”とは、“化粧品を使って顔立ちを

キレイに整えること“だと思ってしまいますよネ。

でも実際はそれだけでなく、“清潔にすること”も含む

“身だしなみ”のことを、“お化粧”というのだそうです。

 

“お化粧=身だしなみ”とするなら、私たちは日頃から

何かしらやっていますよネ。

それはつまり、性別や年齢など関係なく、

自然に毎日、私たちはお化粧していることになるそうです。

 

 

へぇ~、そうなんですネ!

私は“ファンデーションを塗ることからお化粧が始まる”と

思っていたんですネ。

スキンケアや身だしなみ、それもすべてお化粧かぁ・・・っていうことは、

昔、お化粧を“化け粧(ばけしょう)”とからかうおじさん達がいたけども、

おじさん達も広い意味では毎日、お化粧していたんですよネ。

イヤ~、奥が深いですネ。

 

 

7/12(火)  『お化粧の豆知識』

 

私たちがよく耳にする言葉に、『メイク』があります。

これは英語で“顔に色を塗る”という意味の『メーキャップ』や

『メイクアップ』を略した言葉です。

“お化粧=メイク”と思われがちですが、

実際は“顔に色を塗ること”以外にも、広く“身だしなみを整えること”が

お化粧とされています。

つまり“メイク”も、“お化粧”の1つということなんだそうです。

 

そして私たち人間の一生は、“お化粧に始まり、お化粧に終わる”と

いわれているそうです。

その理由として、“体をキレイにする”というのもお化粧の1つですが

人はこの世に生まれた瞬間、産湯で体を洗ってもらいますよネ。

そして、亡くなった時は、体を清めたあとに

『死化粧(しにげしょう)』というメイクをします。

このように人の一生には常に、お化粧が関わっているそうなんです。

 

現在では広く“身だしなみ”という意味を持つお化粧ですが、

古くはまったく違うものだったそうです。

お化粧の歴史はとても古く、9万年以上も前から、

人は天然色素の顔料を顔や体に塗っていたと考えられています。

 

その理由ですが、諸説あります。

例えば、『肌に色を付けることで、他の部族と見分けるため』です。

他にも、『儀式や呪術といった、宗教的な意味合いから』ですとか、

『虫除けや日焼け止めのように、肌を守るため』といった説があります。

 

 

私は仕事柄、カメラの前に立つ時は

プロのメイクさんにお化粧をしてもらっています。

でも普段は、日焼け止めを塗って終わり。

ノーメイクで過ごすことがほとんどです。

 

でも、“お化粧に始まり、お化粧に終わる”。

そういう一生なら面倒くさがらずに、

毎日ちゃんとキレイにしていきたいなぁ・・・と思いましたネ。

 

 

7/13(水)  『お化粧の豆知識②』

 

ツタンカーメンの黄金のマスクに見られるように、

紀元前の古代エジプト時代、人々は目に太いアイラインを

引いていたとされています。

アイラインには“目の形をクッキリ大きく見せる効果”がありますが、

古代エジプト人の場合、それよりも“目を守るため”というのが

最大の理由だと考えられています。

 

といいますのは、古代エジプトでは太陽を

“神様のシンボル”と考えていました。

その太陽が人の体の中では“目”にあたり、

“目には神様が宿っている”と信じていたそうです。

そのため、太陽の強い日差しや眼の病気から守るために、

アイラインを引いていたそうなんです。

 

また古くから、世界中では“赤い色を顔や体に塗る風習”というのが

あったそうです。

赤い色が使われたのは、一説には“魔除けのため”といわれています。 

 

その昔、“病気になったり亡くなったりするのは、誰かのねたみや恨みが

こもった視線のせいで、その視線は目や鼻、クチなど、

体の穴から入ってくる“と考えられていました。

そこで悪い視線が入らないように、魔除けの力を持つ赤い色を

顔や目の周りに塗ったり、口紅として使い、さらに鼻や耳には

赤いピアスやイヤリングをしていたそうです。

 

このように当時のお化粧には、“魔除けによって病気や死を防ぐ”という意味も

あったのだそうです。

 

 

私、以前エジプトに行った時、当時のクレオパトラがしていたと思われる

お化粧をしてもらったんです。

“土とか植物から採れる顔料を塗ると、魔除け・虫除けになる”と

言われながら、すご~い顔になったことを思い出します。

“キレイに見せる”というよりも、“お肌や身を守る”という意味合いが、

お化粧の始まりだったんだなぁと思います。

 

 

7/14(木)  『化粧品①』

 

“化粧品=ファンデーションやマスカラ、口紅“といったイメージ、

お持ちかもしれません。

確かにそれも化粧品ですが、ほんの一部だそうなんです。

 

日本では法律で、“化粧品の定義”が決められているそうです。

それによりますと化粧品とは、『体を清潔にしたり、美しく見せたり、

または、皮膚や髪の毛を健やかに保つために、

体に塗ったりかけたりして使うもの』とあります。

 

具体的な効果として、石鹸や歯磨き粉、シャンプーといった

『体を清潔にするもの』。

ファンデーションや香水、メーキャップ製品といった

『体を美化し、魅力をアップし、顔立ちなどを変えるもの』。

そして化粧水、乳液、クリームといった

『皮膚を若々しくし、髪を健やかに保つもの』の3つに分かれています。

 

さらに、具体的な効能や効果まで定められていて、

例えば『頭皮や毛髪』ですと、『キレイにし、潤いを与えて保つ』。

『皮膚』ですと、『肌を整え、肌荒れを防ぎ、ハリを与える』。

『唇』ですと、『荒れを防ぎ、潤いを与える』、

『オーラルケア』ですと、『ムシ歯を防ぎ、歯を白くする』といったように

全部で56もの項目に分けられています。

 

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb7518&dataType=1&pageNo=1

 

このように化粧品の効能や効果は、この56の項目で

定められたものしか認められていなくて、化粧品の広告も

この項目は、必ず守らなければならないそうです。

 

 

化粧品を買う時、だいたいこの効能や効果を見て買いますよネ。

やはり、髪はツヤツヤに。

肌はハリがあって、唇には潤い。

笑った時に歯が白く輝く・・・というのが理想なんだなと思います。

お化粧品の力を借りて、元気に生き生き過ごしたいですネ。

 

 

7/15(金)  『化粧品②』

 

同じ化粧品でも、『薬用化粧品』と表示されたものがありますよネ。

薬用化粧品とは、“肌荒れやニキビを防ぐ”、“美白”、

“デオドラント”といった効果を持つ有効成分が配合された

化粧品のことです。

この有効成分が配合されていることが、

化粧品との大きな違いになるそうです。

 

また薬用化粧品は、法律上では“医薬部外品の一種”として

定義されているそうです。

 

ところでこの時期、化粧水などを冷蔵庫に入れている方、

いらっしゃるかと思います。

冷蔵庫に入れて冷やしておくことで、

つけた時の清涼感が高まりますが、 

これについて日本化粧品工業連合会では、

『品質の安定性を保つため、おすすめしていません』と

コメントしています。

 

その理由ですが、『化粧品は冷蔵庫に入れる必要はなく、

常温で保管できるから』だそうです。

むしろ、冷蔵庫からの出し入れによる温度の変化が原因で、

品質の安定性が保たれなくなることが心配されるそうです。

またクリームや乳液などの場合、分離する可能性もあるそうです。

 

そういった理由から、『化粧品は温度変化が少なく、

直射日光があたらない常温の場所に保管するようにしましょう』と

アドバイスしています。

 

 

冷蔵庫にお化粧品しまっている人、確かにいらっしゃいますよネ。

私もどちらがイイのか迷っていましたので、

常温が良いということが分かってスッキリしました。

身だしなみをキチンとすると、心も整いますよネ。

心にも体にもお化粧をちゃんとして、気持ち良く過ごしていく・・・

これが大切かなと思います。

 

 

■今週の感想 

 

番組でもお話しましたが、“お化粧=メイク”だと思っていたので、

実はこんなにも広い意味があることにビックリしました。

 

また、美しく見せるためのものだけではなく、

心身を健やかに保つためでもあることを初めて知りました。

 

化粧品もどんどん進化していますよネ。

年々、選択肢が増えていくのはイイことですが、

新商品を試すことに、ちょっとためらいを感じてしまう保守的な私です(笑)

 

 

【お知らせ① 次週(7/18~)からのテーマ】

 

古くから日本にある“季節の移り変わりを表わす言葉”の1つ

『土用』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

  • スズキロゴ
パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/