お財布の中に入っていて、何か買ったりする時に使うもの
『お札』についてです。
■今週(2/8~2/12)のテーマ:『お札』
2/8(月) 『お札の正式名称&長さ』
私たちは『お札』と呼んでいますが、正式な呼び名があって、
『日本銀行券(にっぽんぎんこうけん)』といいます。
お札をよく見ると『千円』、『壱万円』などと書かかれた部分に
『日本銀行券』とあります。
お札は国立印刷局で印刷されて、日本銀行から発行されます。
こうして発行されて初めてお札は“お金”として使うことが
できるようになります。
同じ“お金”でも10円玉や500円玉といった硬貨は
造幣局がつくっています。
現在、一万円札、五千円札、二千円札、千円札の
4種類のお札が使われていますが、
縦の長さはいずれも7.6cmで同じです。
サイズがすべて同じなのは、自動販売機やATMなどの機械に
通しやすくするためだそうです。
それに対して横の長さは微妙に違うんですネ。
一番長いのは一万円札で、16 cmです。
その次が五千円札で、15.6 cm。
その次が二千円札で、15.4 cm。
一番短いのは千円札で、15 cmです。
このように横の長さが違うのは、目の不自由な方でも
分かりやすいように・・・という理由があるそうです。
長さ以外にも他にも工夫がされています。
見る回数は多いのに、案外よく見ていないのが
お札のように思いますネ。
昔、いろんな国のお札を集めていました。
国によっても特色があって面白いんですが、
日本のお札の絵柄もいろいろ考えられていて素敵ですネ。
改めてじっくり見るのもイイかもしれません。
2/9(火) 『お札の豆知識①』
お札には“表”と“裏”があります。
これは新しくお札を発行する時に、財務大臣が法律に基づいて
決定します。
現在のお札の場合、一万円札、五千円札、千円札は
それぞれ人物が描かれている面が“表”です。
一万円札の場合、福沢諭吉さん。五千円札は樋口一葉さん。
千円札は野口英世さんです。
二千円札の場合、沖縄の守礼門の図柄がある面が“表”です。
ちなみに硬貨は年号がある面が“裏”で、その反対が“表”です。
お札の表面を見ると、左上と右下のところに
アルファベットと数字が印刷されています。
これを『記番号(きばんごう)』といいます。
同じ種類のお札には全て違う記番号が印刷されています。
記番号は6桁の数字をアルファベット2文字、または3文字で
はさむように表記されていますが、
アルファベットの『I(アイ)』と『O(オー)』は
数字の『1』と『0』に間違えやすいので、使われていません。
数字は『000001』から『900000』までが使われていますが、
数字とアルファベットの組み合わせは
129億6000万とおりにもなるそうです!
そして一巡した場合は、『記番号』の色を変えて表示するそうですよ。
記番号なんて今までちゃんと見たことも、
数字を読んだこともありませんでした。
でもそんな膨大な数の組み合わせができるんですネ。
ん~、頭のイイ人がつくっているんですネ(笑)
2/10(水) 『お札の豆知識②』
お札には人の顔が描かれています。
誰にするのかは財務大臣が決定します。
選定する際の基準というものは特にないそうで、基本的には
“実在する人物”で“業績があって、知名度も高い”といったように
“日本を代表するような人物”が選ばれています。
現在、一万円札は福沢諭吉さん。五千円札は樋口一葉さん。
千円札は野口英世さんです。
それが2024年度に発行される予定の新しいお札では、
一万円札は渋沢栄一さん。五千円札は津田梅子さん。
千円札は北里柴三郎さんになります。
渋沢栄一さんは、日本の経済の近代化に大きく貢献された実業家。
津田梅子さんは、津田塾大学の創設者で、日本の女子の教育に
努力された方です。
北里柴三郎さんは細菌学者で、
“日本における近代医学の父”として知られています。
このようにお札に人の顔が使われる理由ですが、
一番は『偽造防止』のためです。
人の顔の場合、普段見慣れている顔と少しでも違った場合、
気づきやすいため、“これってもしかしたら偽札?”と
偽造防止になるそうです。
またお札の人物像はものすごく細かい線で描かれているため、
マネして書くのは不可能だそうです。
ここに次のお札の見本の絵があるんですが、
当然ながら今のお札の顔ぶれとは全然違う方たちです。
次の次くらいになると、私たち世代で活躍した人が
お札の顔になったりするのでしょうかネ。
使うたびに“わぁ~、ステキ”と思うような素晴らしい方が
お札の顔になって欲しいですネ。
2/11(木) 『お札の豆知識③』
日本のお札には、偽造を防止するための高度な技術が
たくさん使われています。
例えば『すき入れ』。『すかし』とも言われています。
お札の中心の部分には卵の形のような白い丸い部分がありますが、
透かした時、そこにはお札と同じ人の顔が見えます。
二千円札の場合、沖縄の守礼門が見えます。
またお札を透かした時、右側のところに棒のような縦の線が
見えるかと思います。
これを『すき入れバーパターン』といいます。
それぞれ線の数は一万円札が3本、五千円札が2本、
千円札が1本です。
それ以外にも、たくさんの偽造防止の技術が使われています。
他にも目の不自由な方でも分かるように、
お札の表面の左下と右下には『識別マーク』というのが付いています。
マークの形は一万円札が『かぎ型』、五千円札が『八角形』、
千円札が『横棒』、そして二千円札は点字のひらがなの『に』です。
さらに一万円札と五千円札の左下には、
ホログラムの透明シールが施されています。
シールの形は一万円札が楕円形、五千円札が四角形です。
凄いですねぇ~。
もっとじっくりお札を観察してみたくなりました。
こんなにたくさんの技術が投入されてるんですネ。
これはお札自体に、お金以上価値があるっていうことのように
感じます。
2/12(金) 『お札の豆知識④』
“お札に最も多く使われている方”って誰だと思いますか?
答えは『聖徳太子』で、昭和の時代に7回採用されています。
内訳は戦前の百円札に2回、戦後の百円札に2回、
そして千円札、五千円札、一万円札にそれぞれ1回です。
私は“聖徳太子の一万円札”は記憶にあるんですが、
それ以外は知りませんでした。
私の事務所の若い女性スタッフは、五百円札があったことに
驚いていましたが、これは覚えています。
岩倉具視(ともみ)さんで、青っぽい色をしたお札でした。
1994年(平成6年)に発行停止されましたが、
五百円硬貨が登場したのが1982年ですから、10年以上も
お札と硬貨が一緒に使われていた時代があったんですネ。
お札のデザインが前回、新しくなったのは2004年で、
その前は1984年でした。
そして次回が2024年の予定ですから、およそ20年ごとに
お札のデザインを変えています。
これは『偽造防止のため』というのが最大の理由だそうです。
お札の中には“現在は発行していませんが、
今でもお金として使えます”というものが数多くあって、
それは日本銀行のホームページで確認できるそうです。
これはお札だけでなく、硬貨も同じだそうです。
聖徳太子のお札って、やっぱり私は好きだなぁ~。
なんだか尊くて、ありがたい感じがします。
また、良いことに使えそうな感じ?
聖徳太子のお札、また登場して欲しいなぁ~と
個人的には願っています。
■今週の感想
先月、『今年、新成人になられた方々が生まれた年
(2000年4月~2001年3月)の世相』についてお話させていただいた時、
“2000年に二千円札が発行されました”とご紹介しました。
その後、スタッフの皆さんとお札についてお話していたら、
盛り上がったのを思い出して、今回のテーマにしました。
番組でもお話したように、私は“聖徳太子のお札復活希望派”なんですが、
リスナーの方の中にも私と同じように思っている方がいらっしゃるみたいで・・・
私だけじゃないんだ!と分かって嬉しかったです(笑)
今回、スタッフの方が聖徳太子の五千円札や百円札の実物を
持って来て、見せてくださったんですが、やっぱりイイですねぇ~(笑)
どうぞ皆さま、引き続きコロナの感染予防対策をして、
体調には気をつけて日々、お過ごしくださいネ。
【お知らせ② 次週(2/15~)からのテーマ】
子どもの頃、誰でもよく食べていた『駄菓子』についてです。
【お知らせ③ 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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