スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2020.12.04

2020年11月30日(月)

今年も来年用のものを目にするようになりましたネ。

『カレンダー』についてです。

 

■今週(11/30~12/4)のテーマ:『カレンダー』

 

11/30(月)  『カレンダーの語源』

 

『カレンダー』は英語ですが、ラテン語の『カレンダリウム』と

『カレンダエ』という言葉が語源とされています。

『カレンダリウム』とは、お金のやり取りなどを記録する帳簿のことで、

『カレンダエ』とは、月初めの毎月1日のことです。

 

古代ローマでは『カレンダエ』になると“税金の支払い”や

“お金の貸し借りの清算”をしていたそうです。

その際、必要とされていたのが帳簿の『カレンダリウム』で、

やがて『カレンダリウム』は『暦』という意味を持つようになって、

そして『カレンダー』という言葉が生まれたと考えられています。

 

他にも、こんな説があります。

お月さまは新月をスタートに少しずつ明るい状態になって、

私たちの目にも見えるようになりますが、

古代ローマではお月さまが見えるようになると

“月が見えたぞー!”と叫んで、

周りの人たちに知らせていたそうです。

 

このように『叫んで周りの人たちに知らせること』を

『カロ』と呼んでいて、そこから“月の初め”を意味する

『カレンダエ』という言葉が生まれて、最終的に『カレンダー』の

語源となったとも考えられているそうです。

 

日本では1873年(明治6年)、それまで使っていた暦から

現在使われている暦に改められましたが、それと一緒に日本でも

『カレンダー』という言葉が使われるようになったそうですよ。

 

へぇ~、意味も知らずに当たり前のように

『カレンダー』という言葉を使ってました。

でも、今日が終わると、今年のカレンダーもあと1ヶ月ですネ。

 

 

12/1(火)  『カレンダーの種類』

 

カレンダーは大きく分けると、『壁掛けカレンダー』と

『卓上カレンダー』の2つの種類があります。

『壁掛けカレンダー』のジャンルの中に『日めくりカレンダー』や

『中綴じカレンダー』などがあります。

 

『中綴じカレンダー』は中央の部分で綴じられた、

上下が見開きタイプのカレンダーです。

一般的には、中央から上の部分は写真やイラスト、

下の部分がカレンダーになっているものが多いです。

 

その月が終わっても破り捨てず、めくって使うことができるので、

過去のスケジュールですとか予定などを確認することができます。

 

そうした『壁掛けカレンダー』に対して、『卓上カレンダー』の場合、

どこにでも置きやすいのがメリットです。

特に勉強やデスクワークをされる方の場合、便利ですよネ。

『壁掛けカレンダー』と『卓上カレンダー』の両方を

上手に活用されている方も多いかと思います。

 

日本のカレンダーの場合、日付や曜日の他に国民の祝日や

『六曜(ろくよう)』が記されているものもあります。

『六曜』は”その日の運勢を示す暦の上の注意事項のようなもの”のことです。

具体的には『先勝(せんしょう)』、『友引(ともびき)』、『先負(せんぶ)』

『仏滅(ぶつめつ)』、『大安(たいあん)』、『赤口(しゃっこう)』のことです。

 

私も壁掛けカレンダーと卓上カレンダーの両方を使ってます。

月の満ち欠けが分かる『月齢』が記されているものもあるんですよ。

もしもカレンダーがなかったら・・・

今日が何日で何月で、何曜日なのか分からなくなって、

自分が何歳なのかも分からなくなるのかなぁ~って

想像してしまいました。

共通認識ができるカレンダーって、とっても必要なものですネ。

 

 

12/2(水)  『カレンダーの豆知識』

 

カレンダーには『日曜始まり』と『月曜始まり』の

2つの種類があります。

 

これは“1週間が始まる曜日”の解釈の違いによるもので、

宗教的な考え方が影響しているといわれています。

現在、ほとんどの国で使用されている暦は、

もともとユダヤの暦が由来となっていて、

“日曜日を週の始まり”としています。

キリスト教でも“週の始まり”は日曜日としていますが、

こうした考え方を取り入れたのが、アメリカや日本です。

日本の場合、明治時代にこの考え方が伝わってからは、

『日曜日を始まり』とするカレンダーが主流になったそうです。

 

ところがヨーロッパでは、キリスト教の方がたくさんいるにも関わらず、

週の始まりを『月曜日』としています。

これは“国際的な規模で標準をつくる組織”である

『ISO(アイエスオー)』の勧告に従って、1970年代に

“生活や実務上では週の始まりを月曜日にする”と決めたからです。

こうした理由から、ヨーロッパではカレンダーも

『月曜始まり』のものが多いそうです。

 

日本でもオフィスなど、お仕事関係の場所で使うカレンダーは

『月曜始まり』のものを使われる方がいるそうです。

ちなみに、私たちが使っているパソコンやスマホのカレンダーの設定は、

『日曜始まり』になっていますが、これはご自身の手で 

『月曜始まり』に変えることができるそうです。

 

私は『月曜始まり』のカレンダーが見やすいかなぁ~と思います。

『月曜始まり』はお仕事をして、最後にお休みが来る。

そして『日曜始まり』は、休んでからお仕事しましょう!という感覚が

私にはあります。

これって美味しいものを先にいただくか、最後に残すかの話に

似ていると思いませんか?(笑)

 

 

12/3(木)  『カレンダーの日』

 

1872年(明治5年)11月9日、当時の政府は

『来たる12月3日を明治6年1月1日とする』と宣言しました。

これは“それまで使っていた暦を別の暦に改める”というものです。

 

それまで日本では『月の満ち欠けを基準にした暦(太陰暦)』を使っていました。

この暦のことを『旧暦』ともいいます。

『月の満ち欠け』は月が地球の周りを一周することによって起こりますが、

およそ29.5日かけて一周します。

そうなると1年は354日で、11日少ない計算になります。

そこで、およそ3年に1回、『うるう月』というのを入れて、

1年を13ヶ月にすることで調整していたそうです。

 

それを現在の『太陽を基準にして作られた暦(太陽暦)』に

改めることになりましたが、この暦のことを『新暦』ともいいます。

外国では『新暦』が使われていたため、足並みを揃える意味でも

『旧暦』から『新暦』に変える必要があったそうです。

 

また『旧暦』ですと、3年に1回の割合で『うるう月』を入れるため、

ひと月分、余分にお給料を支払う必要がありました。

それを節約する意味もあったそうです。

 

こうした理由から暦が改められた12月3日を、

『カレンダーの日』として定めたそうです。

 

当時、11月9日の時点で、わずか23日後に

新しい年になるということで、衝撃や混乱は大きかったそうです。

 

いやぁ~、初めて知りました『カレンダーの日』。

 

 

12/4(金)  『カレンダーの日付の色』

 

カレンダーの日付の色には、特に決まりはないそうです。

それでも月曜日から金曜日は『黒』で、

日曜日と祝日は『赤』というのが定番です。

ところが日本では、土曜日を『青』にしたカレンダーもあります。

 

土曜日を『青』にするようになったのは、

『週休2日制』と関係しているそうです。

土曜日もお休みにする企業が増えていく中、それに対応して

土曜日を『青』で表示するカレンダーも増えていったそうです。

 

数ある色の中から『青』が使われている理由ですが、

これは印刷に関係があるそうなんです。

一般的なカラー印刷のことを『フルカラー印刷』といいますが、

4つの原色のインキを掛け合わせて使います。

その4つの色とは『シアン』、『マゼンタ』、『イエロー』、『ブラック』です。

 

シアンとは“緑がかった青”で、マゼンタは“鮮やかな赤紫色”です。

この中でマゼンタは休日、ブラックは平日に使われていますので、

残るはシアンとイエローです。    

ところがイエローの場合、真っ白な紙に印刷すると目立ちにくい、

見づらいということが分かりました。

そうなると必然的に残ったシアンが使われるようになったと

考えられるそうです。

 

へぇ~、何の疑問もなくカレンダーを見て、平日は黒、土曜日は青、

日曜・祝日は赤と、頭の中でイメージが出来上がっていましたねぇ~。

今年も残り1ヶ月のカレンダー。

ハッピーなこと、嬉しいことで埋め尽くしていきたいですネ。

 

 

■今週の感想 

 

毎年、この時期になると来年のカレンダーを

目にすることが多いですが、

私たちの生活に身近で必要なものであるにもかかわらず、

知らないことがいっぱいでした。

 

番組でもお話しましたが、もしもカレンダーがなかったら、

私たちの生活ってどうなっていたんでしょうネ。

 

来年のカレンダーを手にした時、来年の祝日は何曜日なんだろう?と

真っ先に確認する人がいるそうですが、私もその1人です(笑)

 

新型コロナウイルスの感染がどんどん広まっています。

どうぞ皆さま、しっかりと予防や対策をしてお過ごしください。

お互い体調には気をつけましょうネ。

 

 

【お知らせ① 次週(12/7~)からのテーマ】

 

カレンダーと同じように、年末に新調する機会が多い

『手帳』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/