スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2020.12.11

2020年12月7日(月)

カレンダーと同じように、年末に新調する機会が多い

『手帳』についてです。

 

■今週(12/7~12/11)のテーマ:『手帳』

 

12/7(月)  『手帳を使う理由』

 

スマートフォンの普及に伴い、スケジュールの管理を

アプリでされている方が増えているそうです。

それでも手帳を使い続ける方は数多くいらっしゃいます。

また、スマホと手帳の両方を使い分けている方も少なくありません。

 

手帳を使われる理由として、“ひと月分の予定がひと目で分かる”

“自分の手で予定を書き込むので、覚えやすい”

“電話をしていてもスケジュールの確認や書き込みができる”

“手帳のスケジュール表の後ろに付いているページを

メモ用に使えるから“といったことを挙げる方が多いそうです。

特に、電話をしながらのスケジュールの確認や書き込みは、

アプリでは出来ませんものネ。

 

毎年たくさんの種類の手帳が発売されていますが、ここ20年以上、

右肩上がりで伸びているのが、『4月始まりの手帳』です。

これは4月から新年度が始まるため、それに合わせて

利用される方が多いそうです。

また、春から新しい夢や目標に向かってスタートしたい!という方にも

おススメだそうですよ。

 

そんな手帳ですが、カレンダーと同じように

『日曜始まり』と『月曜始まり』のタイプがあります。

『日曜始まり』を使われている方の理由として多いのは、

“普段使っているカレンダーが日曜始まりだから”だそうです。

それに対して『月曜始まり』を使われている方の場合、

“土日がお休みなので、月曜日始まりだと書きやすい”といった

理由が多いそうです。

 

私は断然、手帳派です。

自分で書いたほうが覚えやすい・・というのが理由です。

でも、『4月始まりの手帳』があるなんて知りませんでした。

さぁ~て、来年はどんな手帳を使おうかな。

 

 

12/8(火)  『手帳の歴史』

 

1812年、世界で初めて“商品”としての手帳が

イギリス・ロンドンの老舗メーカー『レッツ』から販売されました。

これは創業者のジョン・レッツさんが、お店のお客さんたちから

“商品の在庫や帳簿の記録を書き留められるものはないか”という声に

応えて作ったものです。

現在も『レッツ』は世界を代表する手帳の大手メーカーです。

 

日本では幕末の1862年、福沢諭吉さんが幕府の仕事で

ヨーロッパを訪問した際、フランス・パリで手帳を買って

日本に持ち帰ったという記録が残っています。

 

その後、1877年(明治10年)には警察手帳が発行されました。

日本で手帳が公式に作られたのはこれが初めてです。

そんな警察手帳ですが、以前は身分証明書の他に

メモ帳としての機能が付いていて横開きでしたが、

2002年にデザインが改正されてからは、

身分証明書としての機能に特化して縦開きになっています。

 

そして、1879年には当時の大蔵省が“職員用”ではなく、

“一般用”の手帳を発行しました。

1917年(大正6年)になると小型の手帳が発売されましたが、

これを背広やワイシャツの胸ポケットに入れて持ち歩くのが、

当時のサラリーマンのちょっとしたステータスだったそうです。

 

日本では警察手帳が初めての手帳だったんですネ!

ドラマの中で警察手帳を使うシーンがよくありますが、

書き込むところもないのに、なぜ手帳?と思っていました。

でもこの手帳を見せる時、ちょっとしたステータスを感じるんですよネ。

 

 

12/9(水)  『能率手帳とシステム手帳』

 

日本の手帳の歴史に大きな影響を与えたのが

『能率手帳』と『システム手帳』です。

『能率手帳』は1949年(昭和24年)、日本で初めての

“時間の目盛りが入った手帳”として誕生しました。

 

当時の『能率手帳』のサイズは、官製ハガキが収まるように・・と

決められたものなんだそうです。

まだ電話が普及していなかった時代。

お得意先にお礼をする際、ハガキに書いて送っていたそうです。

そのため、いつでもどこにいてもお礼状が送れるようにと、

“手帳にハガキをはさんで持ち運びできるサイズ”にしたんだそうです。

 

当初は法人用として販売されていましたが、

“購入したい!”という声が多くなったことで、

1958年から一般でも販売されるようになりました。

 

『システム手帳』はスケジュール表や住所録など、

必要な情報だけを書き込めるように、

様々なページを組み合わせて作ることができる手帳です。

そんな『システム手帳』を日本で初めて開発したのが

『システムダイアリー』で、1968年(昭和43年)のことです。

 

その後、1984年には“システム手帳のパイオニアブランド”と呼ばれる

イギリスの『ファイロファックス』のシステム手帳が

日本でも発売され、一大ブームを巻き起こしました。

 

それ以降、様々なメーカーが『システム手帳』を発売するようになって

たくさんの方に使われています。

 

私も『システム手帳』、好きでしたねぇ~。

友達のアドレスを書き込んだり、電車の路線図があったり、

ちょっとした日記をつけてみたり、自分用にカスタマイズして。

“手帳って自分で作っていく”・・そんなイメージがありますネ。

 

 

12/10(木)  『お薬手帳』

 

お薬手帳は、処方されたお薬の情報を保管しておくための手帳です。

いつ頃、どれ位の間、どんなお薬を服用してきたのか・・といった

履歴を確認することができます。

 

お薬手帳が誕生するまで、患者さんが

“別の病院でもらったこんなお薬を飲んでいます”と言ってくれない限り、

病院側がお薬の情報を把握するのは難しい状況でした。

 

そんな中、1993年(平成5年)、別々の病院で処方されたお薬の

服用によって重い副作用が起こって、

多くの患者さんが亡くなるという事故が発生しました。

これをキッカケに、お薬手帳が使われるようになったそうです。

    

また1995年、阪神・淡路大震災の時、

被災で病院のカルテが失われたり、

日頃、自分が飲んでいるお薬が分からないので、

新たにお薬がもらえない・・という問題が起きました。

 

それでも当時、お薬手帳を持っていた、ごく一部の方は

同じお薬を受け取ることが出来たそうです。

これをキッカケに、お薬手帳の利用が全国的に広まっていきました。

そして2000年からは国の制度として、導入されるようになります。

 

その後、情報の電子化が進む中、2016年からは『電子お薬手帳』が

紙の手帳と同じように、調剤薬局で利用できるようになりました。

薬剤師さんから頂いたお薬の情報のQRコードを読み込むことで、

お薬手帳としての役割を果たすことが出来ます。

 

へぇ~。でも、お薬手帳って案外、最近のものだったんですネ。

ついつい持ち歩くのを忘れてしまいますが、

ちゃんと持っていかないといけませんネ。

 

 

12/11(金)  『手帳の選び方』

 

お店に行くと、たくさんの手帳が並んでいますが、

どれを選んだらイイのか迷われる方も多いそうです。

 

サイズで選ぶ場合、文庫本サイズの『A6』、単行本サイズの『B6』、

教科書サイズの『A5』、ノートサイズの『B5』の4種類が基本です。

一般的に『B6』サイズは種類も多くて人気だそうです。

 

レイアウトで選ぶ場合、『マンスリータイプ』、『ウィークリータイプ』、

『デイリータイプ』などがありますが、“お仕事用の手帳”として使う場合、

『ウィークリータイプ』が多いそうです。

 

同じ『ウィークリータイプ』でもタイプがいくつも分かれていて、

人気が高いのが『バーチカル』タイプです。

『バーチカル』とは『縦の』とか『垂直の』といった意味で、

“縦に1日の時間軸”が印刷されています。

そのため、1日の予定がひと目で分かるようになっています。

 

同じように人気が高いのが『レフト式』です。

左側はスケジュール欄になっていて、1週間の予定が、

そして右側にはメモが書き込めるようになっています。

 

他にも『セパレート式』は1日ごとの記入欄が広いので、

日々の細かい予定が書き込めて、日記のようにも使えることから

人気だそうです。

 

いずれにしても手帳は1年間使うものですから、お値段とか

デザインだけでなく、じっくり選ぶことが大切だそうですよ。

 

私はレフト式が好きですネ。

左側にスケジュール、右側にメモが付いているものです。

昔の手帳を見返しましたら、その時々の情景を思い出して

懐かしくなりました。

手帳って、自分の人生が詰まった宝物になりえるものなんですネ。

 

 

■今週の感想 

 

スマホでスケジュール管理ができるようになってから、

それまで手帳を使っていたのに、スマホに変わった方も多いそうです。

確かに持ち歩くことや、ペンで書き込む手間を考えたら、

スマホのほうが楽かもしれません。

 

中にはせっかく新しい手帳を買ったのに、

ほとんど使わなかったという方もいらっしゃるそうですよ。

手帳派の私としては、ぜひ手帳を使っていただきたいです(笑)

 

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない状況です。

どうぞ皆さま、引き続きしっかりと予防や対策をしてお過ごしください。

お互い体調には本当に気をつけましょうネ。

 

 

【お知らせ① 次週(12/14~)からのテーマ】

 

寒い時期、体を温めてくれる『スープ』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/