高田文夫のおもひでコロコロ

2025.12.17

第148回『ミスターフォーエバー』

さぁ年の瀬だ。
正月の準備だ。
アメ横からトー横まで行ってスジコやらカマボコやら。
年が明けると「ラジオビバリー昼ズ」には あの男たちがやってくる。
私の新年一発目にはイッセー尾形。
二発目には みうらじゅんが新年を寿ぐ。
獅子舞いみたいな連中だ。
もう10年以上が このルーティン。
言ってみればイッセー、みうらじゅんが私の文化、カルチャー、知性なのかもしれない。

暮れには有楽町朝日ホールへ行ってきました。
もう手もつけられない所へ行ってますネ。
そんな折、本まで出てて「イッセーエッセー」
ホールにもいっぱい飾ってあったイッセーの絵がカラーで沢山載ってます。
このエッセーを読むとイッセーの頭の中が増々分からなくなってきた。
今度の「ビバリー」一体どんな脚本を書いてくるのか――。

あっこれは――まだ間に合いますネ。
石原裕次郎生誕90周年祭です。
12月28日まで渋谷の西武A館2階イベントスペース。入場無料です。
“背番号3 言わずと知れた・・・・”と歌う。
男・長嶋茂雄をたたえる「男の友情 背番号3」です。

さぁそこで2025年とは「さらばミスター」の年として日本人の心の中に生涯記憶されるでしょう。
長嶋が私の「神」になった日。
昭和34年6月25日 そう天覧試合の さよならホームランです。
私とコンビを組むイラストレーターの佐野文二郎クンが「センセーと沢田研二さんの為に作りました」と天覧メンコ。すばらしい。
この日は私もジュリーも11歳の誕生日なのです。
これ程 衝撃的なバースデープレゼントはありませんでした。
巨人と阪神、全先発メンバーから代打 遠井吾郎まで。
ここまで似顔で再現した人はいないでしょう。
正力松太郎からパリーグ会長 中沢不二雄、そして中沢氏の秘書だった まだ「パンチョ」になる前の伊藤一雄まで描かれています。
私の無駄な知識が生かされました。
裏には この日の全選手の記録もついてます。
先発投手 小山正明(神)はなんと2本のヒットを打ってます。村山実とバトンタッチして村山は最後 長嶋にホームランを打たれます。9時13分、陛下がお帰りになる予定時間ギリギリです。

阪神サイドの一番下に目をやって下さい。そうです私だけが知っている。島倉千代子お千代さんが描かれてます。
阪神の四番 藤本克己といい仲だったのです。
この後、結婚することになるのですが実は―――試合当日、後楽園球場に来ていたという大スクープが。
その島倉の姿を見たという人を佐野クンは知っているのです。どれだけマニアックなんだっつーの。
このメンコ一枚で二週間は飲んで喋れます。

<PS>ONアベックホーマーの第一号。

この非売品、貴重なる<天覧試合>メンコ。意味の分かる人だけにと佐野クンからも託されて、徳光氏、毒蝮氏、松村邦洋、ナイツ塙、山田雅人に そっと渡されました。
<2025 ミスターフォーエバー>である。

暮れらしく忘年会なんてのもありまして「週刊ポスト」(小学館)やら「さんぽ会」ならびに蔦重のようなオールドメディアの私を慕う江戸の男達13人も集まりましてのムダな飲み会。「ビバリー」は新年会をやろうとの事。
私は年内あと3回くらい「集い」がある。
ビバリーは26日まで。
29日には何故か「ジョニ男クンと文夫クン」がある。
23日は「磯山さやか25周年」の会が日本橋三井ホール。
出演は磯山さやか、高田文夫、松村邦洋、八木亜希子、かが屋。

冬休み、スマホばかり見てないで紙の本を読みましょうよ。これ私と「べらぼう」からのお願い。
出版界の連中から「これはいい。涙がこぼれる」と言われ読んだのが「RIOT」(ライオット)。
高校生である。まわりが皆なスマホを見てる。中の二人が「雑誌を作ろう」と立ちあがる感動もの。嬉しい。

私も父が出版社をやっていて(主に近代日本史が多く今も権威ある「毎日出版文化賞」も もらっている) 親せきも皆な出版社経営でコアなところでは「映画評論」も出していた社長(我々学生時代の映画青年の必須アイテム)。
父が出版社をやって私が放送界のものかきで息子はスポーツ新聞記者という代々みゃくみゃく活字界の家系なのだ。
「RIOT」は1から3号まで出ています。

だいぶ前から これの書き下ろしの為調べていた泉麻人。ついに完成。おめでとう。
昭和56年(1981)から60年(1985)。フジTV(月)深夜に私の企画構成司会でOAしていたのが「らくごIN六本木」。
それが終って翌週から始まったのが泉麻人司会の「冗談画報」
若いコメディアンや音楽家をいち早く紹介していく番組。
よくぞ ここまで調べたという力作。私も要所要所で出てくるが当時は「毒舌早口で怖かった」と。
説明不要。あの時代の空気が・・・・・・。

 

他にも最近読んだ本を下に――。

あゝ一気に書いたらつかれちゃった。
私ゃ77才だよ。今から亀戸へ行って「ロケット団」の会だ。クゥ~~~ッ。
年内あと一回書けるかどうか。また!

 

12月19日

 

高田文夫

 

 

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    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。