東京国立博物館の法隆寺宝物館に新しくオープンした
デジタル法隆寺宝物館!
デジタル法隆寺宝物館??
私が大好きな漫画『パリピ孔明』の「パリピ」と「孔明」のように、
「法隆寺」と「デジタル」は、とても遠いもののように思いますが、
百聞は一見に如かず!
デジタル法隆寺宝物館は、
デジタルならではの発見に満ちていました。
法隆寺は、聖徳太子ゆかりの名刹。
現存する世界最古の木造建築物で、世界遺産にもなっています。
明治11(1878)年、法隆寺に伝来する宝物300件あまりが皇室に献納され、
昭和39(1964)年、東京国立博物館の法隆寺宝物館が開館、
展示・収蔵が行われています。
現在の建物は、平成11(1999)年に建て替えられた、モダンなデザイン。
1月31日に開室したデジタル法隆寺宝物館は、
法隆寺宝物館の一室です。

国宝「聖徳太子絵伝」のレプリカが飾られ、
大型8Kモニターで、細部を拡大しながら解説付きで観ることもできます。

「聖徳太子絵伝」は、聖徳太子の足跡を絵にして残したもの。
厩の前で生まれてから、予言したり、空を飛んだり、
驚異の記憶力を発揮したり、馬で富士山へ跳んだりと、
伝説に彩られた生涯がまとめられています。
不可思議な現象だけでなく、
十七条の憲法や、遣隋使派遣などもしっかり描かれています。

遣隋使・小野妹子が持ち帰った手紙を燃やすシーン。

レプリカの絵伝を見ると、確かに炎が!
大型8Kモニターで細部を知り、
実物大の精巧なレプリカで全体と共に鑑賞する――
行ったり来たりすることで、じっくり作品を観ることができ、
新たな発見ができます!
そんなデジタル法隆寺宝物館ですが、
法隆寺宝物館では、デジタルだけでなく、
古から伝わる宝物もたくさん観られます。
まず、国宝や重要文化財の多さにも驚きましたし、

細かい装飾や色を、今でも楽しめることにも驚かされました。
国宝 灌頂幡
デジタルを活用することで、昔から伝わるものが観やすくなり、
古代から残る物の価値を強く感じさせてくれます。
法隆寺宝物館、そしてデジタル法隆寺宝物館、
ぜひ、併せてじっくりご覧ください。
デジタル法隆寺宝物館
1月31日(火)から、上野の東京国立博物館に開室。
会場 東京国立博物館 法隆寺宝物館 中2階
会期 2023年1月31日(火)開室
以降は通年展示/半年ごとに展示替