明日、3月10日 土曜日に公開される映画、
『去年の冬、きみと別れ』。

キャッチコピーは、「すべての人が、この罠にハマる。」
主人公は、ある事件の真相を追う記者。
結婚を控えた「最後の冒険」として、
世界的な有名カメラマンのモデル焼死事故の真相を追うが、
カメラマンの魔の手が婚約者に...、というストーリー。
先週の「ミュージックスクランブル」でもご紹介しましたが、
原作は、『教団X』『R帝国』などで知られる中村文則さんの同名小説。
私はもともと、中村文則さんの原作が大好きで、
映画も待ちに待って、でも少し不安も抱きつつ観に行ったところ、大満足!
小説を初めて読んだときは、今まで読んできたものが崩れるような展開と、
結末で描かれた愛が衝撃的で、
読み終わってから何日も、頭の中でこの小説のことを考えて過ごしました。
小説は、手記などで構成されていて、映像化は難しいと思っていたのですが、
この映画は、小説ならではの仕掛けがある原作を、見事に映画化しています。
私にとって、読んでいる間に感じた緊迫感、驚き、そして読後感まで、
映画を観ながら、本を読んだ時と同じように感情が動きました。
原作が好きな方も満足できると思いますし、
もちろん、原作を読んでいない方も楽しめる映画です。

殺人事件の謎を解き明かすサスペンスとしても、
1人の男の生き様を描く恋愛映画としても楽しめる作品、
ぜひ、劇場でご覧ください!