一足先に試写会で観てきた映画をご紹介します。
3月3日、ひな祭りに公開される映画
「ラビング 愛という名前のふたり」。
私は、この映画を観るまで知らなかったのですが、
およそ50年前までアメリカのいくつもの州で、
異人種間の結婚が禁じられていたそうです。
この映画は、異人種間結婚禁止法を変えるきっかけとなった、
白人と黒人のラビング夫妻がモデルになっています。
理不尽な法律によって翻弄されるラビング夫妻の日常や家族とのかかわりが、
故郷・バージニア州の美しい景色とともに丁寧に描かれていきます。
私は、妻のミルドレッドの芯の通った強さにとても魅かれました。
また、アメリカの当時の子育ての様子を垣間見ることができたのも面白かったです。
現在も、罪にならないまでも、様々な形で、自由に結婚できない人々がいます。
映画が描く問題がなくなっていないことが悲しいです。
コリン・ファースがプロデューサーに名を連ね、
妻・ミルドレッドを演じたルース・ネッガが
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされていることでも注目されている作品です。
ごく普通の夫婦が法律にどのように立ち向かっていくのか、
アメリカの現在の状況にも繋がる問題も含んだ作品を、ぜひ映画館でご覧ください。

3月3日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開
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