あさナビ

2023.03.31

理事長の髙田春奈さんにきく「WEリーグ」の魅力

日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」理事長の髙田春奈さんが登場

会社員から日本初の女子サッカーのプロリーグ理事長就任に至った経緯、

WEリーグの魅力、今後の目標、

そして、今年7月に控えているFIFA女子ワールドカップに向けての話など

女子サッカーの魅力を伺いました。

 

©WE LEAGUE

 

オフィシャルHP コチラ

Twitter コチラ

インスタグラム コチラ

 

会社員からサッカーの世界へ

「WEリーグ」は、女子のクラブが複数存在していて、

プロとしてサッカーで食べていく選手たちがいるリーグ。

2021年に発足。それまではアマチュアのリーグだけだった。

日本は世界一になったところから

世界のサッカーの中でリスペクトされている存在。

WEリーグも世界からみてトップの選手が育つリーグとして

認知されるようにがんばっていきたい。

自分は会社の社長の経験があるが、普段の仕事は、それに近い。

組織づくり、会議の運営の仕事の他、

メディアやイベントへの出演、講演など、

WEリーグのことをもっと知っていただく仕事もしている。

会社員として約5年働き、その後、独立して人事や広告の会社の社長を務めた。

地元の長崎のJリーグのクラブが経営が厳しくなり、

弟の会社が支援することになった。

自分はスポーツに関心があり、また、

サッカーのクラブが地域を元気にするということに興味があり、

一緒に頑張りたいことで参加をするようになり、

2020年に、その「V・ファーレン長崎」の社長に就任した。

 

 

WEリーグ

WEリーグの発足から2年ちょっと。

女子のプロサッカーリーグができることは、当時ニュースになったが、

もっともっと知ってもらって、応援してもらい、

選手に応援が届くような環境を整えていきたい。

サッカークラブの女性の社長はJリーグでは当時自分一人だった。

今も、60チームあって、女性の社長はひとりもいない。

自分はレアな存在ではあったが、

会社を経営するという意味ではサッカーでも変わらないので、

今自分たちの組織に何が足りないのか、

社会に何をもたらすべきなのかということを考えた。

サッカーが地域の人を元気にする存在だと

社長時代に感じていたので、

JリーグやWEリーグの中でも還元していきたい。

もっと社会のためになる存在になりたい。

サッカーは1+1が2ではなく、3にも5にもなる。

サッカーは一生懸命さが結果につながりやすいスポーツ。

監督のリーダーシップや選手同士の信頼関係、

何かのために頑張るということがあると、

通常以上の力が発揮されるということが起こりやすい。

サッカー、とくにJリーグは地域に根差している。

地域の希望や活性化にそのままつながっているのはサッカーの魅力。

女子サッカーは、選手たちの個性が見えやすい。

スター性のある選手が多く、男の子よりもかっこいい選手もいれば、

モデルのようにきれいな選手もいる。

そのような多様性というのが女子サッカーの魅力の一つだと思う。

 

 

チェアの仕事

WEリーグのチェアの自分は、

選手とのコミュニケーションをとるのが難しい。

私自身、競技をやっていたわけではないので、アドバイスをすることもできない。

できるだけ競技の集中してもらおうと、

コミュニケーションを躊躇してしまう。

自分はこれまで経営をやってきたので、

クラブの社長の方々や現場のスタッフの方など、

運営をされている方とコミュニケーションをとることで

選手たちに寄り添うことが間接的にできると思っている。

女子サッカーを知らないからこそ、

知らない人にもっと好きになってもらうには

どうしたらよいかということを考えられることが自分の強みだと思う。

サッカーの競技人口全体のうち、女性は5%。

女子サッカーがもっと盛んになることで

女性が生き生きと活躍していける社会に繋げていけるのではないか

まだまだ競技人口は増えていない。

やってみたいと思っても、近くにできる環境がないとあきらめる人も多い

そこで、47都道府県のサッカー協会のみなさんと、

もっと女子サッカーを盛り上げる活動もしていきたいと思う。

 

 

2代目チェアへの就任

女子サッカーのプレイ面での魅力は、

すごく丁寧につないでいくサッカーをすること。

一度見ていただくとその魅力を感じることができるので、

まずスタジアムに来てくれる方が増えるといいと思っている。

シーズンは10月から始まって6月まで。

冬の寒い時期は休みがあるが、基本的に毎週末試合をおこなっている。

自分の中ではずっと、社会の役に立つ仕事をしたいという思いがあり、

ジャパネットたかたも日本中の人々の生活を豊かにする会社なので、

世の中に元気を与えることができる仕事ができるのであれば、

自分が役に立てることがある限りは一緒にやってみようと思った。

限られた人生の中で自分の力が一番生かせる場所で働きたい。

ジャパネットグループがサッカー事業に

関わることになったタイミングで自分もたまたま関わることができた。

サッカーを通して社会の役に立ちたいと思っている。

まさか選手経験もない自分が

サッカーに関わるとは思ってもみなかった。

自分がチェアになったことで、こんないいことがあったと感じてもらえるように

選手たちの助けになることをやっていきたい。

 

 

今後の目標

今年7月20日から8月20日まで

FIFA女子ワールドカップが開催される。

日本は、女子はFIFAランキングが11位と、男子より上位。

ワールドカップでは男子より上位を狙っていきたい。

予選リーグの組が、スペインとコスタリカとザンビアと一緒。

スペインは優勝候補なので強敵。

男子もスペインに勝ったので、女子も頑張りたい。

日本で活動している”WEリーガー”からも半分くらい

なでしこジャパンに入ると思う。

今、リーグ戦中だが選手たちにアピールしてもらい、

代表入りを目指し、代表で貢献してほしいと思っている。

これからのWEリーグ目標としては

まずWEリーグの存在を知ってもらい、

その結果に皆が一喜一憂していただけるような

話題を提供できるようなスポーツになっていきたい。

また、他に女子の団体競技でプロでやっているものが今はない。

女子サッカーがプロで成功することが

他の女子スポーツにとっても勇気を与えることだと思うので、

女性アスリートのみんなのためにもWEリーグを成功させたい。

なでしこJAPANは2011年以来のワールドカップでの優勝を目指す。

男子のワールドカップが盛り上がったように、

世界中から愛されるサッカーが

女子の方でも同じように盛り上がれるように

自分たちもがんばっていくので、皆さんにも注目してもらいたい。

 

 

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • 黒木瞳
      黒木瞳
    • ルチア