コメディからシリアスまで多種多様な役柄を演じる名バイプレイヤー、
女優 ふせえり さんが登場。
30年ぶりの舞台出演となる「スルメが丘は花の匂い」の話、
役者をめざしたきっかけや、コメディエンヌとしての芝居についての話、
独自の役作りの方法など伺いました。
作・演出. 岩崎う大(かもめんたる)
出演. 吉岡里帆/伊藤あさひ・鞘師里保/岩崎う大 牧野莉佳 もりももこ 小椋大輔/ふせえり
東京公演は
舞台「スルメが丘は花の匂い」
コメディの分野も演じるコメディエンヌの面ももっている。
コメディエンヌとしての芝居は、芸人さんとは違い、
最大限にセリフやシチュエーションの面白さをだす。
そのために自分が演じている。
難しい。やらないとだめだし、やってもわざとらしくなるとだめ。
そのさじ加減が長年やってきて、わかってきた。
今年7月から 舞台、パルコ・プロデュース2022「スルメが丘は花の匂い」に出演
これは、ファンタジーコメディ。
“スルメが丘”というスルメの匂いがする丘がある
その丘のある集落にはファンタジーの世界があり、
ふつうの女の子がファンタジーの世界に飛び込んで
どうやってファンタジーの世界を成立させるかという話。
自分はファンタジーの世界の住人で予言をしない予言者を演じる。
観客のみなさんがどのようにとらえるかも楽しみにしている。
芝居を始めたきっかけ
中学生の時、宝塚の「ベルサイユのばら」を観て感激し、
こんな世界にいってみたいと思ったことが、役者を目指したきっかけ。
演劇部に入ったが、芝居があまり上手くなかったため、
衣装や大道具、照明などの裏方を担当していた。
高校3年生とき、新劇の劇団「俳優小劇場」の養成所に通ったが、
養成所にいったからといって役者にはなれず、大学に進学。
劇団から誘われ、稽古場の電話番のアルバイトをしていたところ、
その稽古場にシティボーイズがライブの稽古に来た。
シティボーイズも「俳優小劇場」出身で、面白いと思ってみていた。
シティボーイズのライブにでる女優が出演できなくなり、
いるだけでいいので・・・と頼まれ出演。
出たところ、なんとなくはまり、
もう一度やらないか、ちゃんとやれば面白いかもと言われ、
シティボーイズに参加。これがきっかけで芝居の世界に。
シティボーイズは、芝居を基本に、
シチュエーションや間、状況で笑わせるというコンセプト。
シティボーイズで芝居のベースを鍛えられたと思う。
芝居をきちんとやらないと笑わせることはできない。
30年ぶりの舞台出演
7月から舞台「スルメが丘は花の匂い」に出演。
舞台の出演は30年ぶり。
舞台と映像は違うので、舞台ばかりやっていると
映像やテレビができなくなると感じていたので、
映像にシフトしてチャレンジしていこうと思い、
舞台のお仕事はやらなかった。
今回、30年ぶりに舞台に出演ということでドキドキしている。
舞台は映像に比べ、稽古にかける時間が長い。それが違って面白い。
昔は稽古が嫌だったが、稽古で得るものがとても多いと感じている。
久しぶりの舞台は、映像と違い大勢の客の前で演じるということで
緊張している。
自分は緊張すると頭の中が真っ白になってしまう。
このことを俳優さんに相談したら「セリフをとにかく100回やるんだ」といわれ、
100回を目指してやっている。
そういうことを自分は印をつけながらきっちりやるタイプである。
ふせえり流の役作り
コントユニット「ビシバシステム」では、
ネタを自分たちで作るが、
コントのネタを考えるのは、自分はむいていないと思う。
万人には受けないと思う。万人に受けるのは難しい。
しかし、ここでの経験が役者としての財産になっている。
映像の時の役作りの方法は、まず、一旦、ものすごく面白い方にふる。
そして、そこから削っていくという方法をとっている。
思い切って振ってみるなど、他の役者の方とアプローチが違う方が
面白いテイストになると思った。
お芝居は好き。演じるのは面白い。
芝居を長く続けている原動力は「自分の人生が平凡だから」
平凡だから、いろいろな人物を演じることが楽しい。
役の人物の人生を考え、経験しているような感覚、
役の背景を考えるのが面白い。
日々の生活で幸せを感じる瞬間は芝居をしているとき。
好きだからお芝居をやっている。
好きなことがみつかり、自分は幸せだと思う。
舞台「スルメが丘は花の匂い」に向けて
映画監督で演出家の夫の三木聡さんは、自分の芝居に対し、
アドバイスなどはあまりしない。家で芝居の話はあまりしない。
三木さんもコメディ出身なので、
笑わすということに貪欲で、自分以上に厳しい。
三木さんがシティボーイズのコントを書いていたことで知り合い、
センスと感性が面白い人だと思った。
この人はずっとおもしろいことを純粋に考えていく人だと思い、
お近づきになった。
7月から 舞台 パルコ・プロデュース2022「スルメが丘は花の匂い」に出演
30年ぶりの舞台で今からドキドキしている
あの人面白いといわれたいなど人からの評価を気にしだすとだめ。
見透かされる、伝わらない。
今回の舞台も「いい声でいよう」とか、「可愛く見せよう」
ということを思わず参加しようと思う。
この舞台ではファンタジーの世界の住人。予言をしない予言者を演じる。
ちゃんと演じて面白いものを提供したいと思う。
ワイワイみんなで作る時間が久しぶりで楽しい。
映画もみんなで作りたい。コミュニケーションが大事。
そのように作ったものは映像も舞台もいいものができると思う。
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