テレビプロデューサーの佐久間宣行さん登場。
水曜日の「オールナイトニッポン0(ゼロ)」を担当している佐久間さんに、
TVでのお仕事はもちろんラジオパーソナリティ抜擢の舞台裏、
少年時代、TVのAD時代、支えてくれる家族、そして大好きなラジオ・・・
さらに、これからのメディアの可能性など伺いました。
佐久間宣行 Twitter コチラ
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オールナイトニッポン0(ゼロ) コチラ
「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティに!
もともとオールナイトニッポンのディレクターとしてやりたくて
就職活動中にニッポン放送を受けたが、落ちてしまった。
TVディレクターを担当していたお笑い番組の出演者のアルコ&ピースの
ラジオ番組に「遊びに来て下さいよ」と誘われ、いったのがきっかけで、
ニッポン放送のディレクターたちが、
1回くらい夢をかなえさせてあげようかとその後企画書を書いてくれた。
番組が始まった頃は、みんなが話してほしいのは、芸人の裏話だと思っていたが、
そのうち、普通の働く40代の話にどんどん興味をもってもらって、
その話をしてくれと言われることが多くなった。
6月に「普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる。
佐久間宣行のオールナイトニッポン・ゼロ 2019―2021」を出版。
ラジオで話したことが文章になっていて、
読みながら聞いている感じを目標にしてつくった本。
佐久間流・ラジオの作り方
オールナイトニッポンの番組の作り方は、
序盤の15分~20分はエンタメニュースを話すので
事前にエンタメニュースを作家におくり、メモにしてもらっている。
フリートークは毎回自分でメモをつくり15分~20分話している。
ネタ探しという点では、最近はコロナ禍のため家族の話が増えている。
結果、中3の娘から、
「ネタにしてもいいけど、ネタにした場合はちゃんと使用料をいただきます」
といわれ、契約を結んだ。
テレビ局のプロデューサーに、他の場所で一緒にやっている作家を
紹介してほしいと言われたが、紹介したくないな・・・と思った。
これは、長く一緒にやっている、気心が知れた作家とディレクターは
夫婦みたいなところがあり、
作家を紹介してくれと言われるのは、
それだけの良い仕事をしたということだけれど、
紹介するのは戸惑う気持ちがある。
佐久間宣行ができるまで
子供の頃。自分はオタクで、アニメと演劇が好きだった。
出身地の福島県、いわきじゃ見られない単館のアニメの映画や、
流行っているお芝居やライブを見に東京へ行きたいと思っていた。
テレビ番組の作り手になるとは考えていなかった。
テレビ東京に入って制作を担当。
深夜ドラマのバイトが逃げ出したことから
バラエティに配属される予定が急遽、深夜ドラマに配属され、AD。
最初の仕事はロケ現場で、五差路で車を止めるという仕事で、
このときはこのテレビの仕事をやっていけるのかなあと思った。
ドラマのADを志していたわけでないので、最初は辛いことばっかりで、
ADは、しょうもない仕事と思っていた。
しかし、小道具のひとつとして、女子高生のお弁当を作ったとき、
監督が「この弁当がいい出来だから脚本をかえようか」と言ってもらった。
このことをきっかけに、ADの仕事も楽しいものになり、
徐々に制作の仕事にのめりこんでいった。
仕事術~好きなことを仕事にする~
学生の時は自分の好きなことを仕事にしない方がいいとう風潮があったが、
今は間違いなく、好きなことを仕事にした方がいいと思う。
仕事は自分の時間の大半を使う。
また、好きな音楽や映画をみることも、仕事に直結していると思うと
罪悪感がない。
そういう意味では「好き」を仕事にしたのは間違いなかったと思う。
仕事をする上での自分にとっての一番の原動力は、
「思いついたものをみたい」という気持ち。
自分はファン気質で見る方が好きで、
「自分が見たいから、ないなら作ろう」
「ないなら実現したい」という気持ちを持っている。
自分が面白いと思ったもので、
ほかの人も笑っている姿が見られたら最高。
これからのメディア~今後の夢・目標
ラジオのパーソナリティを担当して思ったことのひとつが
「ラジオのリスナーは熱い!」
自分も深夜ラジオが好きで、ラジオにさびしい夜を支えてもらった。
いろいろな東京のカルチャーもラジオに教えてもらった。
こんなにたくさん情報がある時代でも、ラジオに支えられている人が
こんなにいるんだということを先日開催したラジオのイベントを通じて
知ることができた。
世の中に多くの映像やメディアが増え、選択する幅が増え、
何を選ぶべきか悩む状態だと思う。
その中で、制作者、パーソナリティとして大事だと思うのは”
熱”と“ストーリー”
作品単体をよくするのはもちろん、
そこに至るまでの制作者や出演者の気持ちも
同時に大事になってくる時代になったと思う。
この人たちが本気で作っているなら応援したいというように、
熱量はリスナーに伝わる。
ラジオは人柄が出る。うそがつけない。
応援したいと思う人は本当に応援したくなる。
ラジオはこれからどんどん面白くなると感じる。
コロナ禍でエンタメにかかわっている人間として何かできないかと考えている。
これからエンタメがもう一度がんばろうという時期になる。
エンタメの力になるラジオをやっていきたい。
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