6年3か月、ザ・ボイスをご愛聴いただき、本当にありがとうございました。ここでこの番組を終えなければならないのは、正直に言えば非常に残念です。朝鮮半島情勢が流動化、中国・ロシアでの新体制が固まり日本にとっては圧迫感が増すこの時期。にもかかわらず、国内は外の情勢から目をそらすように真正面から議論する場がない。これから、この番組の真価が問われるのではないかというこの時期に番組を終えなければならないのは、非常に残念です。
今から6年半以上前、この番組のスタートをお知らせする記者会見で、当時の弊社社長村山が「日本ほど言論が自由なところはないんじゃないか」と話しました。その言葉の通り、コメンテーターの皆さんともども、本当に自由に話すことができました。皆さんから「あれだけ言いたい放題喋って、圧力ってないんですか?」と聞かれるのですが、この6年3か月で一度もそうした圧力を感じたことはありません。消費増税に反対しても、日韓合意に反対しても、放送法改正を話題に上げても、社内外で何か言われたり、邪魔されたりは一切ありませんでした。ただ、何でも反対ではなく、ファクトをベースに政策を是々非々で判断することを心がけたつもりです。
番組の初代コメンテーターを務めてくださった青山繁晴さんが毎回仰る、「一緒に考えましょう」というフレーズ。まさにその通り、メール、ツイッターでご意見をくださった皆さんと、一緒に考え続けた6年3か月でした。ツイッターのタイムラインでリスナーさん同士が議論を戦わせる様を見て私もまた思索を深める。皆さんが、私を勉強させ、成長させてくださった、まさに、我以外皆師でありました。
ザ・ボイスの放送はここで一つの終わりを迎えますが、一緒に考え、最適解に向けてにじり寄っていくこの精神は、永久に不滅であります。議論は、戦わせるものではなく、深めるもの。これからも、その信念をもって放送に向かい合っていこうと思います。今日までザ・ボイスをご愛聴いただき、本当にありがとうございました!来週からは、朝6時にお会いしましょう!
なお、このブログは私の意見発信の場として続けます。引き続き宜しくお願いします。
2018年3月29日(木) 飯田浩司