スポーツアナウンサー以外の男性アナウンサーが16年ぶりに誕生して沸き返った?2020年9月18日のニッポン放送でありました。
緊張の中、春風亭一之輔さんと増山さやかアナウンス室長の「あなたとハッピー」内で無事デビューした新人アナウンサーの名前は内田雄基くんと言います。
私も研修の講師を週2回担当せよという厳命を増山室長から下されて以来半年になりますが、今回のデビューに関しては今までとは違うよなぁという事が多々ありました。
いずれは番組パーソナリティになる男性アナウンサーの研修は本当に久しぶりでしたし、なんと言っても研修が始まった3月にあっという間にコロナ禍で内田くんは自宅待機になってしまいます。
そのままほとんど出社もままならない状況になってしまい、その後2カ月間は研修も中止状態に。
社会人になってアナウンサーになったにも関わらず「出社に及ばず」となれば本人相当に不安だったと思います。
この状況を打破すべく室長が敢然と立ち上がり、内田くんは自宅から、我々講師は会議室からのリモート研修が5月から始まりました。
最初はどんなもんなんだろうなぁと半信半疑で始めましたが、あっという間に「なんだこれでいいじゃん!」ということになり、放送で「内田クンはもうこの先もずっとリモートアナウンサーでもいいんじゃないか?」と言ったところツイッターで「それってパワハラでしょうがぁ」と即書き込みがありました。
昨今、冗談を言う際にはありとあらゆることに配慮しなければならないのだと思った次第。
そして6月からいよいよ有楽町本社で研修が再開し、そして今回のデビューとなった訳ですが、これもかなり特殊な状況での展開となりました。
ここ十数年は中継コーナーで第一声が多かったのですが、これまた昨今のコロナ禍の影響で皆さんに集まっていただく中継コーナーはなかなか難しく、天気予報でのデビューとなりました。
しかも「あなたとハッピー」の天気は5階の社員がわんさかいるフロアーのベランダからの中継です。
ようするにみんなが窓越しに見ているような見ていないようなという微妙にプレッシャーのかかる場所なのですねぇ。
そう思えばよくぞその特殊で微妙な状況を乗り切ったと思いましたよ。
私なんぞが中継直前にニヤニヤ笑いながらその場にいたらさぞ迷惑だろうと思い、その時間は外に取材に出てしまいましたものねぇ。
とにもかくにもやっとスタートラインに立ったばかりの内田雄基アナウンサーです。どちら様も今後ともどうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げまするぅぅぅ。
ちなみに私のデビューは1981年の夏に「歌謡パレードニッポン」内で今仁哲夫さんに面接される感じで行われましたが、なにせ同期アナウンサーが6人もいたので一人1~2分で終わってしまいました。
実質的デビューはその年の遅い夏に2分ほどの午前6時のニュースからですが、大船の実家で父と母が正座して聴いていたことを相当後になって知りました。
きっと内田くんのご両親も祈るような気持ちでわが子のデビューをお聴きになっていたことでしょう。
ちなみにご両親の年齢は私や室長よりもずっと、いや少しだけ?下でいらっしゃることを知ると、思えば遠くへ来たものであるなぁと感じざるをえませんなぁ…
最後になりますが内田くんの読み方は濁らずに「うちた」であります。以後お見知りおきを!
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