先週の22日、幕張メッセで開催された「オトナフェス 深夜放送祭」にレジェンドアーティストとレジェンドパーソナリティーの皆さんとともに参加しました。
中学高校時代、熱心に深夜放送を聴いていた頃にパーソナリティーだった方々との共演なので心の中は「私がここにいていいのか?」感に満ち溢れていました。
先輩諸氏に敬意を表しスーツにネクタイ姿で緊張感を持ってイベントに臨みましたが、どこかで衣装に着替えるのだろうとばかり思っていた吉田照美先輩が、楽屋のまんまのアロハとジーパン姿でステージに上がってしまったので、私もすっかりリラックスして参加することが出来ました……などと書くとまた照美さんに怒られますが。
オープニングは小島一慶大先輩と吉田照美先輩とでトークでした。
照美さんは一慶さんに憧れ私は一慶さんと照美さんのラジオに憧れ学生時代を過ごしました。
さぁこれから3人の想い出話などと思ったらステージに一人の男性が「お前らいつまでくだらねぇ話をぐだぐだやってんだよぉ!」と吠えながら上がってきました。
泉谷しげる御大でいらっしゃいました。
泉谷さんの乱入は幾度となく体験していますが、これは台本にない本当の乱入で心底驚きましたが、おかげでオープニングは短い時間で大爆笑のなかピシッと終えることができたという訳です。
舞台袖で泉谷さんは「リハーサルに参加できなかったからよぉ、悪いと思って挨拶代りに上がったんだよぉ」とおっしゃっていました。
そのお心遣いに頭が下がるばかりであります。
各アーティストの皆さんの、これぞプロというステージの合間に「セイヤング」コーナー、「パックインミュージック」コーナー、そして「オールナイトニッポン」コーナがありました。
「セイヤング」は照美さんとさだまさしさんのスペシャル対談、
「パック」は一慶さんと白石冬美さんが番組の歴史をふり返りさださんも参加して永六輔さんを偲びました。
「オールナイトニッポン」コーナーは斉藤安弘さんと森山良子さんと私とでなんとなく「オールナイト」の歴史をふり返るという各社社風の出た企画でしたが、安弘さん良子さんとトーク中に南こうせつさんと泉谷しげるさんが台本通りに乱入して下さいました。
イベントはすでに20分近く押していましたが、これだけの方々がステージに上がるとまた押してしまいそうだなぁと、悲しいアナウンサーの性分がムクムクと湧き上がった時、さだまさしさんが「俺のライブの時間が短くなっっちゃうだろぉ」と乱入されます。
ステージ上には6人も並んでいます。あきらかに多すぎです。レジェンドの皆さんはここぞとばかりに盛り上がっていらっしゃいます。
舞台の下ではもう終わって下さい!というスタッフの顔、顔、顔。
居並ぶ諸先輩方には本当に申し訳なく思いましたが「はい!そこまでです!終わりです!いい加減にしなさい!」とトーク強制収録役を務めさせていただきました。
エンディングではみなさん総登場で「翼をください」と「上を向いて歩こう」を会場5000人の皆さんと大合唱しました。気持ちがよかったです。
泉谷さんは最後まで「翼をくださいってよぉ、誰からもらうんだよ!」
と吠えていらっしゃいました。
さださんとこうせつさんはもっと歌おうモードに突入し「月がとっても青いから」や「青い山脈」やその他様々を次々歌いだし、由紀さおりさんがまた完璧に歌いこなしていらっしゃいます。
結局5時間の予定が25分オーバーして会は終了しました。あの乱入がなければ!あの「青い山脈」がなければ!10分押しくらいで終わったのではと一人反省するアナウンサーの習性が最後まで抜けない私でありました。
激しい雨のご来場いただき、また長時間のイベントにお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございました!
2025.06.26
万博「日本館」のこと
8月15日に公開される映画「雪風」は太平洋戦争の様々な海戦に参加し、沈没した日本軍の艦船から海投げ出された兵士たちを救出し、日本に送り返し続けた旧海軍の駆逐艦の物語。 ...
2025.06.20
あの時の夏
16日の週はどうしてこの時期にというほどの猛暑となり、私より若い方が熱中症で亡くなったとも聞きました。本当に注意いたしましょう御同輩と言いたくなります。 「昔の梅雨はし...
2025.06.13
映画「国宝」
リスナーの皆さんからも連日感想が寄せられている映画「国宝」を私もやっと観に行くことが。 歌舞伎の世界の世襲や血筋をテーマに、それらにある時は守られ、裏切られ、そして翻弄...
2025.06.06
ミスターとサンドさん
長嶋茂雄さんの訃報に接したのは朝の映画館の座席に座り、スマホの電源を落とす直前に見たネットニュースでした。 作品は寺尾聡さんが認知症の父親を、そして松坂桃李さんが父を支...
2025.05.30
「それでも桜は開花する」の感想
番組に届いたメールをきっかけに山林火災のその後を、現地の方々に話をお聞きするために大船渡に向かいました。 本当なら毎年3月上旬に冨山Pと東北3県を巡っていたのですが、 ...