市販されている日本酒のナンバーワンを決める「サケコンペティション」が今年も開催され、表彰式のあとに開催された「蔵元を囲む会」で今年の受賞作品の数々を飲ませていただきました。
取材等々でお世話になっている長谷川酒店の長谷川浩一社長は私の日本酒のお師匠さんです。国内には1600を超える蔵元さんがあるそうですが、そのほとんどが地域内だけで消費されているお酒で、その中には知られざる美味しい日本酒があるのではないかと考えた長谷川社長は、全国の蔵を巡って名酒の数々を見出し、蔵元さんとともに力を合わせて世に広めたという人です。
日本酒と言えば「辛口」が一番で、味の表現に「甘い」などと使えばそっぽを向かれた時代がありました。いまでも「すっきりした辛口あります?」と注文する人は多いでしょう。
長谷川社長は日本酒の甘さを大事にされている方です。特に純米大吟醸のまろやかな甘みをワイングラスで楽しむことを提唱しています。私はすっかりその考えに感化され純米大吟醸の甘みと香りに引き込まれております。
さて「サケコンペティション」ですが「純米酒部門」「純米吟醸部門」「純米大吟醸部門」(それぞれ米の磨き方や製法が異なります)などに分かれて競い合います。
40名近い全国湯名蔵元さんや日本酒に詳しい有識者のみなさんが、広い部屋のテーブルにずらりと並べられた酒を審査します。一口含んでは飲み込まずにバケツに戻します。しかし口腔内でもアルコールはかなり吸収されるそうで、1000回この作業を一日で繰り返すそうですから大変です。
ちなみに純米大吟醸部門で見てみると2012年の第一回大会第1位は「十四代 龍月」2013年は「十四代 大吟醸純米醸造」2014年が「山和 純米大吟醸」でした。
そして今回2015年純米大吟醸部門の第1位は福島県会津若松市の鶴乃江酒造「会津中将 純米大吟醸 特醸酒」でした。
「蔵元を囲む会」では今回は335の蔵元さんのほとんどが会場で出席者の皆さんにお酒をふるまいます。私たちは入口で配られたワイングラスに少量ずつ注いでもらい試飲します。
飲みましたよ。いの一番に「会津中将」。初めて味わうお酒でしたが、まぁ本当にまろやかな甘みが口の中でふわっと広がり舌を優しく包んでくれましたねぇ。まいりました!
さあそこからは、お目当ての日本酒を求めて広い会場内を右往左往です。異なった銘柄、純米大吟醸、純米吟醸、純米酒を飲み比べると、日本酒には様々な味、風味、香りがあることがわかり、日本酒の奥の深さを堪能する事ができます。
日本の工芸品を訪ね歩く過程で土地土地の日本酒に出会い、以来全国の蔵元に足を運び続けている中田英寿さんにもお会いしました。
「毎年、色々なお酒が入賞してきます。この裾野の広さ日本酒の凄いところですねぇ」とおっしゃっていました。
1位を逃した蔵元さんは本当に悔しがっていました。この気持ちが来年はもっと良い酒を造るのだというモチベーションになるのでしょう。まあ、そんなに毎年品質に変化があるのかと不思議にも思うのですが、プロには明らかに違いが判るそうです。
少量の試飲とはいえ10種類以上試飲すれば、いつしかろれつが怪しくなり…と言う寸前で自主規制をいたしました。
ネットで調べると多くの「日本酒を飲む会」が開催されています。
参加費用もスタイルまちまちですが、一度足を運ばれては如何でしょう。楽しいスよ!

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