上柳昌彦 ラジオの人

2015.07.01

そりゃないよ

走行中の東海道新幹線車内で焼身自殺。まったくもってそれをやってはいかんだろうという事件です。

過去にも新宿西口バス放火事件や地下鉄サリン事件など悲惨な事件もありましたが、それでも心のどこかでこの国ではそこまでのことはそうは起こらないと信じてきた自分がいます。

逃げようのない密室での犯罪は交通機関だけではなくイベント会場やエレベータの中だって考えらえます。いやもう考え出したらきりがありません。

私たちにはいったい何ができるのでしょう。今自分がいる空間で何かが起こったたらどこに身を隠すか、どこから逃げるか、誰にどうやって伝えるのか、協力してくれる人はいるのか、守るべき人はいるか等々をシミュレーションしておくべきなのです。

それは大きな地震が発生したらその瞬間に身を守るためにどう行動するかを考えることと同じように大切なことになってしまったのです。我が国も。

とは言え、実際には自分にだけは最悪のことは起こらないだろうという根拠のない楽観的な考えのもと思考を停止させ、つまりは呆然としばし立ち尽くすだけなのかもしれませんけど。

もう一つは、不審な人が近づいてきたら心の中の警戒警報を鳴らせということです。が!不審な人ってなんなのだということです。必要のない行動?怪しげな行動??いやはや基準がわからないし、へたすりゃ人権問題です。まして私自身が不審な人に思われてしまう事だってあります。

サミットから東京オリンピックまで、必要以上にギスギスした世の中になってしまうことはご勘弁願いたいのですが、多少は我慢なのですかねぇ。