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2/8の1本目は、『哀れなるものたち』で観客を魅了したヨルゴス・ランティモス監督がエマ・ストーンと再び生み出した前代未聞のサスペンス・ブラック・コメディ
『ブゴニア』

2003年の韓国映画『地球を守れ!』を元ネタに、大胆に再構築したストーリーです。
“ブゴニア”という言葉は、古代ギリシャ語に由来し、死んだ牛からミツバチが生まれると信じられた儀式や象徴を指します。

製薬会社のカリスマ経営者として世界に名をはせるミシェルが、ある日、見知らぬ男たちに誘拐されてしまいます。犯人は、倉庫で働く陰謀論者のテディと従弟のドンの2人組。
彼らは、ミシェルが地球を滅ぼそうとする“宇宙人”だと信じているのです。
バリカンで丸刈りにされ地下に監禁されたミシェルは、「助かりたいなら地球から手を引け!」という支離滅裂な要求を突きつける誘拐犯たちを、あの手この手で言いくるめようとします。
二転三転する駆け引きの果てに、物語は全く予期せぬ、まさかの展開へ!
えええええーーーーー!!意外で衝撃的、痛快すぎるラストとは?

ミシェル役は、ランティモス監督とのタッグはこれで5作目のエマ・ストーン。製作も担当しました。坊主も似合って美しく、今回もパワー全開で挑む姿に釘付けでした。
ミシェルを宇宙人だと思って疑わないテディには、ランティモス監督作品には『憐れみの3章』以来2作目のジェシー・プレモンス。何かを信じる真っ直ぐさは、思い込みと紙一重!喪失感から生まれたやるせなさも感じられる見事な演技です。
さらにテディの従弟ドンには、オーディションで選ばれた新たな才能、映画初出演のエイダン・デルビス。彼の存在がこの作品の肝でもあるんですよ。そして、一番人間らしくもあるのかもしれません。

舞台のほとんどは、ミッシェルが監禁されている地下室で、誘拐犯との会話で進んでいく物語。
3人の会話や駆け引きに、最初は一体何を見せられているのだろうと思うのですが、どんどん話が転がって、え?何がホントなの?とグイグイ引き込まれていきます。

やがて導かれる私たちの想像をはるかに超えた上を行くラストにあんぐりしつつも、ランティモス監督、この作品を“今”、世に出してくれてありがとう!と拍手を送りたくなります。
大きなスクリーンで、他の観客と一緒に笑って驚いていただきたい作品。ブラックユーモアの中に見え隠れする恐怖に気づいた時、あなたは何を思うでしょうか?

『ブゴニア』
2026年2月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式サイト:映画『ブゴニア』公式サイト
監督:ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』『女王陛下のお気に入り』
製作:ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』、エマ・ストーン、アリ・アスター『ミッドサマー』、ミッキー・リー『パラサイト 半地下の家族』、ジェリー・ギョンボム・コー『パラサイト 半地下の家族』
脚本:ウィル・トレイシー『ザ・メニュー』
出演:エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』、ジェシー・プレモンス『シビル・ウォー アメリカ最後の日』、エイダン・デルビス
原題:Bugonia/2025年/アイルランド・イギリス・カナダ・韓国・アメリカ/カラー/ビスタサイズ/118分/字幕翻訳:松浦美奈/PG12
配給:ギャガ、ユニバーサル映画
Ⓒ2025 FOCUS FEATURES LLC.

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