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11/9の3本目は、高度経済成長期の日本で実際に起きた裁判をヒントに作られた
『ブルーボーイ事件』

ブルーボーイとは、性別適合手術を受け、身体の特徴を女性的に変えた人々のことです。

舞台は1965年、オリンピック景気に沸く東京。
警察は、国際化に向け売春の取り締まりを強化。しかし、ブルーボーイの存在が彼らの邪魔をしていたのです。現行の売春防止法では、戸籍は男性である彼女たちを摘発できません。
そこで警察が目をつけたのが性別適合手術でした。生殖を不能にする手術は「優生保護法」(*現在は母体保護法に改正)に違反するとして、手術を行っていた医師の赤城を逮捕し、裁判になります。
同じ頃、喫茶店のウェイトレス・サチは、恋人の若村からプロポーズされ、幸せの絶頂にいました。ある日、赤城の弁護士の狩野が彼女のもとにやってきます。赤城の性別適合手術を受けていたサチに、証人として出廷してほしいというのです。
果たして裁判の行方は?

実際に起きた“ブルーボーイ事件”に衝撃を受け映画化したのは、トランスジェンダー男性であるというアイデンティティを反映した独創的な作品で注目を集める期待の若手、飯塚花笑監督。

主人公サチ役にはトランスジェンダー女性を集めたオーディションが行われ、演技初挑戦の中川未悠さんが選ばれました。
ぎこちない雰囲気から、どんどんサチに同化していく様子が素晴らしかったです。
他に、ドラァグクイーンのイズミ・セクシーさんとシンガーソングライターで俳優の中村中さん。
また、弁護士の狩野に錦戸亮さん、検事役は安井順平さん、サチの恋人には前原滉さん、医師・赤城に山中崇さんら、実力派俳優たちが揃いしました。

法廷のシーン、傍聴人席の薄笑いや検事の強引な態度を見ると、当時の“当たり前”がどれほど酷かったのかがよくわかります。
しかし、「すべての国民に幸福を追求する権利がある」という憲法13条に踏み込んでいくシーンには心が揺さぶられ、自分も傍聴人の一人になった気持ちで聞き入ってしまいました。

今ある社会の状況は先人たちが切り開いてくれたものです。
自分は変えられるけど人は変えられないとよく言いますが、本当にその通りだと思います。誰にも考え方を強制できませんし、強制されるものではありません。
いろんな考えの人がいることが当たり前だと認められる社会が早く実現すればいいのにと心から思いました。

『ブルーボーイ事件』
11 月 14 日(金)全国公開
公式サイト:映画『ブルーボーイ事件』|11月14日(金)全国公開
監督:飯塚花笑
キャスト:中川未悠 前原 滉 中村 中 イズミ・セクシー 渋川清彦 / 山中 崇 安井順平 / 錦戸 亮
脚本:三浦毎生 加藤結子 飯塚花笑
音楽:池永正二
配給:日活/KDDI
©2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会

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