おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
8/27は、親子、高校生の男女、歳の離れたバディ…2人の主人公に魅せられる3本をご紹介。
1本目は親子。山田洋次監督91歳90本目の監督作品。そして、吉永小百合さん123本目の出演作
『こんにちは、母さん』

原作は、劇作家・永井愛さんの戯曲「こんにちは、母さん」。初演は2001年でした。
当時から映画化しようと動いていた山田監督、20年越しの作品。
吉永さんにとっては、『母べぇ』『母と暮らせば』に続く“母三部作”として集大成とも言える作品です。

大会社の人事部長として毎日神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を悩ませる昭夫が、久しぶりに母・福江が1人で暮らす下町・向島の実家を訪れます。
「こんにちは、母さん」…しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい。以前は割烹着を着ていた母が、艶やかなファッションに身を包み、生き生きと暮らしているのです。おまけに恋愛までしているよう。久々の実家にも自分の居場所がなく戸惑う昭夫でしたが、お節介が過ぎるほどに温かい下町の人たちやこれまでとは違う母と新たに出会い、次第に自分が見失ってしまった何かに気づかされていくのです。

息子・昭夫役は、山田組初出演、吉永さんとも初共演の大泉洋さん。
「正直申し上げて、あの吉永小百合さんから大泉洋は生まれない。私もそう思います(笑)しかし、そうは思わせない山田監督の演出と吉永さんの演技…今や私は吉永さんの息子としか思えません」と話していますが、言いたいことを言い合えるとても自然な下町の親子なんですよね。
福江の孫で昭夫の娘・舞を演じるのは、永野芽郁さん。お父さんをウザイと思う一方おばあちゃんの味方。イマドキの女の子を爽やかに演じました。
他に、重要な役どころに寺尾聰さん、YOUさん、枝元萌さん、宮藤官九郎さん、田中泯さんなど、演技派が揃いました。

「こんにちは、母さん」、このタイトルは1963年の歌謡曲「こんにちは、赤ちゃん」をヒントに付けられたそうです。
久しぶりに実家に帰ると、今までとは違うおしゃれにイキイキと生活する母さんがいた…新しい母との出会いなのでこのタイトルになったそうです。素敵ですよね。
ショートカットがよく似合う吉永小百合さん、下町らしい喜怒哀楽の表情がとても可愛くて魅力的でした。
スカイツリーを望む下町で一生懸命生きる家族の可笑しくも切なく温かい物語は、
昭夫と同じように、私たちにも忘れていた何かを思い出させてくれます。

『こんにちは、母さん』
9月1日(金)全国公開
公式サイト:映画『こんにちは、母さん』公式サイト|9月1日(金)全国公開 (shochiku.co.jp)
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝原雄三
原作:永井愛「こんにちは、母さん」
出演:吉永小百合、大泉洋、永野芽郁
配給:松竹
©2023「こんにちは、母さん」製作委員会

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