おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/13は、俳優陣が作り出す世界にどっぷり浸ってしまうヒューマンドラマを3本ご紹介。

2本目は、イギリスから届いたとってもキュートな大人のおとぎ話。
レスリー・マンヴィル主演、ディオールのドレスに魅せられた家政婦が巻き起こす、とびきり素敵な奇跡のヒューマンドラマ
『ミセス・ハリス、パリへ行く』

舞台は、第二次世界大戦後のロンドン。
戦争で愛する夫を亡くした家政婦ハリスが雇い主のクローゼットで目にしたのは、きらびやかなクリスチャンディオールのドレス！そのあまりの美しさに魅せられたハリスは、500ポンドもするディオールのドレスを手に入れようと、パリへ行くことを決意します。
なんとか掻き集めた現金を手にパリへ旅立った彼女が向かった先は、もちろんディオールの本店。
間もなく、オートクチュール・コレクションのショーが行われるのですが、ハリスは、威圧的なマネージャーのコルベールから、「あなたはディオールにふさわしくない」と追い出されそうになります。
しかし、招待客の1人、シャサーニュ侯爵のお陰で、ショーを観ることができ、意地悪な上流階級の顧客に邪魔されながらも、グリーンの「ヴィーナス」というドレスをオーダー。
嬉しさも束の間、ドレスが仕上がるまでに数週間かかることを知って途方に暮れるハリスを、会計士のアンドレやモデルのナターシャ、お針子さんなど、出会った人々が助けてくれます。
でも、次々と襲ってくるトラブル！彼女はクリスチャンディオールのドレスを手に入れ、夢を叶えることができるのでしょうか？

この作品の魅力は一言、天真爛漫なハリスがとにかく可愛い！年齢も性別も階級も関係なく、誰にでも正直で親切。しかも打たれ強く負けないんです。
いつでも自分を偽ることなくありのままにいるハリスを見ると誰でも自分もそうありたいと思う…その魅力で次々と人々を虜にしてしまうのです。

演じたのは、この人しかいません。『ファントム・スレッド』のレスリー・マンヴィル。純真そのものの笑顔がキュート！あんなおばさんが近くに居たら好きにならずにいられない…自分もそんなおばさんになりたいと思わせてくれます。
うっとりしちゃうドレスの数々、ワケアリだったり心底優しい登場人物たちも見逃せません。

こんな時代だからこそ、ミセス・ハリスに元気を勇気をもらいましょう！
あなたが望みさえすれば、豊かな人生は必ずそこにある！大切なのは自分を尊重する心、プライドです。

『ミセス・ハリス、パリへ行く』
11月18日（金） TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイント他全国ロードショー

公式サイト：Universal Pictures Japan
出演：レスリー・マンヴィル、イザベル・ユペール、ジェイソン・アイザックス、ランベール・ウィルソン、アルバ・バチスタ、リュカ・ブラヴォー、ローズ・ウィリアムズ
監督・脚本：アンソニー・ファビアン
製作：グザヴィエ・マーチャンド、ギョーム・バンスキー、アンソニー・ファビアン
2022年／イギリス／116分／カラー／英語・フランス語／シネスコ
配給：パルコ　ユニバーサル映画　
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