ニッポン放送・洗川雄司アナ「いきなり臨んだ中継」MLB実況を経て“異例のデビュー”のNPB初実況

ニッポン放送・洗川雄司アナウンサー
◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルームのテーマは“初実況”
「2001年の入社なんですが、入社1年目はサッカー・Jリーグを主に担当していました。入社1年目の終わりに、アメリカメジャーリーグへ派遣され、2002年のシアトルマリナーズの中継を5カ月近く担当し、当時大魔神・佐々木主浩さんの史上最速160試合目でのメジャー通算100セーブの実況中継などを担当していたんです。なので、日本のプロ野球を中継する前に、メジャーリーグの部分的な中継なんですが、かなり担当していたんですよ」。
ニッポン放送・洗川雄司アナウンサーは、部分的ではあるがMLBの実況を担当し、その後、NPBの実況デビューと、これまで紹介してきた実況アナウンサーとは異なる形でのデビュー戦となった。洗川アナの記憶だと、8月末に日本に帰国し、初実況は東海ラジオ向けの2002年9月4日の横浜-中日(横浜スタジアム)だという。
「日本のプロ野球を5カ月ほど見ていなくて、いきなり臨んだ中継だったので、まず資料を作るのが苦労したなというのは記憶していますね。数字は羅列できるんですけれど、どの選手が前半戦どういうプレーをしていたのかというイメージが全くなかったものですから、今だったらインターネットも発達して、動画もどんなところにいても見られますが、2002年当時はインターネットもダイヤルアップの世界ですよ。日本の野球の情報を手にするには本当に苦労しましたね」。
そうして迎えた、本番当日。
「当時の横浜ベイスターズって、のちに暗黒時代と言われるように苦しい状況でした。森祗晶さんが監督で49勝しか勝てず最下位だったシーズン。そんなチームの9月の試合なんで、消化試合に近い状態でした。スピードゲームになって、確か19時過ぎたあたりでもう5回が終わっていたということを記憶しています」。
「解説は南海、大洋で投げ、現役引退後は中日の二軍投手コーチも務めていた森中千香良さんだったんですね。5回が終わったぐらいで、イニングの間に“洗川、お前運がいいな。もう試合が早く終わるし、野毛に飲みに行こうやないか”と誘われていたんですよね。飲みに連れてってもらえると思って、私も試合の後半、頑張って実況しようと思ったのを記憶しています」。
「ところが、試合は1対1のまま膠着状態になりまして、延長戦に突入。試合が終わって、放送が終わった頃には夜10時を超えていましたね。中継が終わった瞬間に森中千香良さんが“なんや、飲みに行けんやないか”とおっしゃって、苦笑いして終わったというのが今でも思い出されますね。“飲みに行けんやないか”っていう言葉が本当に記憶に残っていますね」。
ニッポン放送社内では洗川アナが実況する試合は、“ロングゲーム”になると言われている。今年もロングゲームが多い。ひょっとすると、洗川アナの初実況がロングゲームの誕生の瞬間だったのかもしれない。
「そうかもしれませんね。なので、今年も私が中継を担当している試合で、ちょっと試合が長くなったら、皆さん覚悟しておいていただきたいと思います」。
NPBの初実況から23年――。当時の実況が今に活きていることはあるのだろうかーー。
「当時は本当に目の前のプレーを実況するのに一生懸命だった気がしますね。だから延長12回になろうが、どんな試合になろうが、やっぱり目の前のプレーをしっかり一生懸命おってお伝えするっていうのは、何年経っても変わらないなと思いますね。それが1番ラジオの実況中継では大事なことだと思うので、その気持ちだけは忘れずにいたいなと思います」。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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