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2025.01.20

北島隆(東京都スポーツ文化事業団 デフリンピック準備運営本部 GMO兼大会統括部長)

今年の11月15日から26日までの12日間、東京都を中心に開催される「東京2025デフリンピック」。「デフリンピック」とは、英語で「耳が聞こえない」という意味の「デフ」と、「オリンピック」を合わせたもので、きこえない・きこえにくいデフアスリートによる国際スポーツ大会です。1924年、フランスのパリで第1回大会が行われ、東京で行われる今大会は100周年の記念大会。日本では初めての開催になります。今週は「東京2025デフリンピック」の概要や開催される競技、見どころなどについて公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団 デフリンピック準備運営本部 GMO=ゲームズ・マネジメント・オフィサーの北島隆さんにお話を伺います。

◾️まず、デフリンピックとはどんな大会なのだろうか?

「デフリンピックという大会についてですが、これは、聞こえない人のオリンピックということで開催されるスポーツ大会になります」

「この大会自体は実は非常に古くからやっておりまして、1924年、フランスで第1回大会が開かれました。今回、東京で開催される大会は第25回目の大会、100周年の記念大会ということになっています」

◾️オリンピック・パラリンピックとの関係は?

「まず、オリンピックとの関係で言いますと、国際オリンピック委員会からは、2001年に『デフリンピック』という名称を正式に使うということを了解をされております。そういった意味では、IOC公認のデフリンピックという名称を使ってる大会ということになります」

「1995年にIPCから独立して、デフリンピック自体は別の大会として運営されているというのが現時点でのIOC・IPC、オリンピック・パラリンピックとの関係になります」

◾️参加する国と地域は、どのぐらいになる見込みなのだろうか?

「参加国数は70から80か国、選手、それから審判と関係者を含めて、約6000人規模の大会を想定しております」

◾️行われる競技数は、全部で何競技になるのだろうか?

「競技自体は全部で21競技あります。21競技といっても、実はちょっと、オリンピックとかパラリンピックのときには1つの競技に出されてるものも21競技としてカウントしています」

「具体的な競技名で言いますと、陸上競技、バドミントン、バスケットボール、ビーチバレー、ボーリング、自転車競技のロード競技、そして自転車競技のMTB……マウンテンバイクですね。その他の競技を続けますと、サッカー、ゴルフ、ハンドボール、柔道、空手、 オリエンテーリング、射撃、水泳、卓球、テコンドー、テニス、バレーボール。そして最後になりますが、レスリングになります」

◾️デフリンピックで開催される21競技のうち、オリンピックにもパラリンピックにもない競技「オリエンテーリング」とは?

「山に行って地図を見ながらコンパスでこういろんなポストをですね、チェックしていく。1、2、3、4、5、6、7っていうのをチェックしていくような競技。昔やられたことがある人も多いかなと思うんですが、そういった競技になります」

「今回、デフリンピックの中ではですね、 スプリント、それからミドル、ロングという言い方。まあスプリントっていうのは短い距離のことですね。それをアーバンと呼んでいて、実は今回、日比谷公園でその競技をやる予定にしています。また、ロングとミドルに関しては、今回は大島、東京の伊豆大島の裏砂漠という場所を使ってオリエンテーリングを実施いたします」

◾️デフリンピック、21競技の会場は?

「おおむね都内で開催されるんですが、2つの競技のみ、都外で行われる予定にしております。1つが自転車競技。これは静岡県にありますサイクルスポーツセンターの方で開催をいたします。また、サッカーに関しては、福島県にありますJビレッジ、ここの全面的な協力をいただいて、Jビレッジでの開催ということになっております」

「皆さん非常に協力的にやっていただいていて、特にそういった地元からはですね、やはりオリンピック・パラリンピックのときに非常に残念だったことの1つが、観客に見ていただけなかったこと。多くの方々に直接見ていただくことができなかったので、非常に残念なことだったんですが、今回、デフリンピックに関しては、ぜひ多くの方に見ていただきたいということでお話をしてる中では、子どもたちをぜひ連れていきたいというようなお話もいただいてますし、様々な運営の部分での協力、ご相談に乗っていただいています」

◾️デフリンピックの開会式・閉会式はどこで行われるのだろうか?

「千駄ヶ谷の駅前にあります。東京体育館で開会式・閉会式ともに行われる予定にしています」

「選手団の入場行進とかは当然やる予定にしております。今、演出の部分に関してはちょっといわゆる当日のサプライズというのがあるので、なかなか細かい部分は言えないんですが、基本的には耳の聞こえる人、聞こえない人、聞こえにくい人、全ての人に楽しんでいただけるようなプログラムを考えています」

◾️過去のデフリンピックで、日本が獲得したメダルの数は?

「日本は実は前回のブラジル・カシアドスル大会ではですね、金12個、銀8個、銅10個と過去最多の30個のメダルを取っております」

「そういった意味では今回、様々な競技で多くのメダルが期待されています。日本人がメダルを取る姿を見ていただきたいなという風に思っています」

◾️北島さんからのメッセージ

「今回、我々は、デフリンピックというこの東京の大会を通じてですね、皆さんが今後、共生社会を作る、そしてデフのアスリートたちを応援する、そういったことを継続的に続けるための、種を蒔いたときに育つ土を作る、そんな大会にできるんではないかなという風に思っています」

「10年後、20年後に、デフリンピックがあったことによって、東京の共生社会といった、そういったものが進んだ、そんな大会にするためにもぜひですね、デフリンピックを知っていただき、そして実際に会場に来てデフのアスリートたちの活躍を見ていただき、我々が耕した土に種を撒いていただける、そんな方々が増えていただけることを期待しております」

「会場に来ていただき、選手たちの応援をお願いします」

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