2000年生まれ、兵庫県西宮市出身の23歳。アシックス所属。生まれつき、脳原性まひを抱えています。中学から投てき競技を始め、2017年、世界パラ陸上競技ジュニア選手権大会の円盤投げ・砲丸投げでともに金メダルを獲得。その後メインを円盤投げに絞り、去年は世界パラ陸上で4位に入賞して、パリパラリンピック出場が内定しました。また、杭州アジアパラ競技大会でも銀メダルに輝き、今年5月に地元・兵庫の神戸市で行われた世界パラ陸上では銅メダルを獲得。パリでもメダルを狙います。
■生まれつき脳性まひを抱えてる新保選手。中学生のときに、学年主任の松元先生から勧められて、陸上部に入部する。
「とにかく陸上部以外入るところがなかったっていうのもあるので、陸上部に連れて行かれたみたいな感じで、仮入部の時に入る部活がないなら陸上部やろ、みたいな感じで連れて行かれた感じではありましたね」
■投てき競技を始めたきっかけは?
「自分らの代もちょっと変わっていたので。なんて言うんですかね、足が速い人が1人もいなかったっていうので、全員投てきから始めたので。走るよりは投げる方が楽しいかなっていうのはあったので、結構楽しい感じで陸上はスタートできたと思っています」
■新保選手は高校1年生のとき、初めてパラ陸上の大会に出場。いきなり日本新記録をマークした。
「中学のその顧問の先生がパラ陸上のこと調べてくださって。それで自分も出られるクラスがあるっていうことで。こういう大会があるからというので中学の時にエントリーとかしてくださったのが、高校の時に出た感じです」
■高校卒業後、新保選手は日本体育大学に進学した。
「円盤の先生が結構有名な先生が教えてたので、そのこともあって日体大に入部して一般投てきの選手と練習していたんですけど。それはすごく自分にとってはいい経験にもなりましたし、あと寮生活だったので、すごい競技に集中できる環境で学生生活を送れたっていうのは良かったかなと思います」
■2017年、新保選手はスイスで行われた世界パラ陸上競技ジュニア選手権大会に出場。円盤投げ・砲丸投げで金メダルに輝いた。
「海外試合は初めてだったので、結構緊張するかなと思ったんですけど、特にやることは変わらないので。そこまで何か変わったことすることもなく、いつも通り試合はできたかなと思います」
「普通の記録会よりもこういうちょっと盛り上がってる大会のほうがやる気も出るので、結構自分は国際大会のが記録が出やすいかなと思います」
「緊張しなさすぎても記録が出ないので、ある程度お客さんが入って盛り上がってる方が、自分的にはテンション上がって緊張感も少し保てるので、その方がやっぱり記録も出やすいかなと思いますね」
■去年はフランスで行われた世界パラ陸上で4位に入賞し、この時点で、パリパラリンピック出場が内定した。
「フランスに出た時は、とりあえず自分は初めてやったように、特に何か目標も持ってなかった気はしますね。4番が結果的にパリパラリンピックの出場枠獲得っていう風にはなっていたんですけど。そこを自分あんまり調べてなかったので、4番になってから知った感じだったので。特になんていうんですかね、とりあえずベストを出そう、と感じで試合には行ってましたね」
「自分はそのランキングでは結構 パリに内定は遠いかな、というところではあるので、しっかりとその順位で勝負していかないといけないってところで、しっかりと結果を残したってのは、結構自信にも繋がったかなと思います」
■去年はさらに、杭州のアジアパラ競技大会で銀メダルを獲得。シニアの国際大会で初めて表彰台に上がった。
「表彰台に登ったと言っても銀メダルなんで、そこまで威張れるもんではないかなとは思ってますね。金メダル以外はあんまりなんか威張ったらダメみたいな。中学の時の先生の教えからちょっとある分なので、自分自身そうですね。誰かに負けててそこまで言われるもんではないかなっていう考えは少しありますね」
■今年5月、新保選手は地元・兵庫の神戸市で行われた世界パラ陸上に出場した。本番は3投目で自己ベストを更新する、52m13をマーク。大事な場面で自己ベストが出せたのはなぜなのだろうか?
「特に投げがめっちゃいい、というわけではなかったですね。なんかちょっと風が吹いたらやっぱり円盤投げって飛ぶので、いい風が吹いて乗ってくれたかな、という、ちょっと運に助けられたものはありますね」
■その時点で2位だったが、最終6投目でベネズエラの選手に抜かれて3位。銅メダルを獲得した。
「そこはちょっと悪いところなんすけども。なんていうんすかね、ちょっとメダル圏内に入って安心してしまったってところがありますね。1位を目指そうっていうよりも、ちょっと一安心みたいな感じのメンタルになってしまったので。そこは反省点かなと思います」
「まあ、銅メダルを取ったのは素直に、結構嬉しいかなって。世界選手権でメダルを取れたというのは、結構自信になったので。 自分で自分を褒めてあげたいな、という感じではありました」
■パリパラリンピックでメダルを取るためのカギは?
「しっかり今の6月と7月の間は筋力をしっかりとつけることと、どれだけ試合に向けて調整できるかが重要かなと思っているので。しっかりと瞬発力を上げて、ってところかなと思います」
「パリではおそらく金メダルを取るので・・・しっかりと金メダルを取って、表彰台に登ってる姿を見てもらいたいなと思いますね」
2025.06.16
渡辺勝(車いすマラソン)
1991年生まれ、福岡市出身の33歳。TOPPAN株式会社所属。中学・高校と野球部で活躍しましたが、2011年1月、19歳のときに事故で胸椎を損傷。車いす生活になり...
2025.06.09
川口功人(デフ卓球)
1999年生まれ、横浜市出身の25歳。トヨタ自動車所属。幼い頃から聴力に障がいがあり、中学から横浜市立ろう特別支援学校に入学したことをきっかけに、卓球を始めました。2...
2025.06.02
友野有理(パラ卓球)
2000年生まれ、神戸市出身の25歳。5歳から卓球を始めましたが、11歳のときに脳梗塞を発症。右半身にまひが残りました。その後、利き腕ではない左腕にラケットを持ち替え...
2025.05.26
辰己博実(パラカヌー/チェアスノーボード)
1977年生まれ、徳島県出身、北海道在住の47歳。アウトドアスポーツが好きで、夏はカヤックやサーフィン、冬はスキーやスノーボードという生活を送っていましたが、2008...
2025.05.19
平林太一(ブラインドサッカー)
2006年生まれ、長野県出身の18歳。1歳のとき、網膜に腫瘍が見つかり、4歳で全盲に。小学1年生のときにブラインドサッカー競技を始め、その後、地元・長野のクラブチーム...