古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2022.04.05

2022年4月3日放送『履物』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第20回目のテーマは『履物』。

歌詞世界において、「誰に何を履かせるか」は、

情景や背景を象る上で、とても大切な「設定事項」。

スニーカー、革靴、ハイヒール、ブーツ、長靴、サンダル、草履、下駄・・・。

今回はそんな、「履物」にまつわる楽曲たちをミッツさんがセレクトしました。

 

まず1曲目は、西城秀樹さんで「ブーツをぬいで朝食を」。

人前で「ブーツを脱ぐ」というのは、なかなか勇気と覚悟の要る行為。

綺麗に脱ぐのも難しい上、脱いだ後の「臭い問題」も忘れてはいけません。

「女にブーツを脱がせる」。

これは男にとって「服を脱がせる」以上にハードルの高いことなのかもしれませんね。

 

続いて2曲目は、島田歌穂さんで「ステップ・バイ・ステップ」。

世はバブル崩壊直後。

男女雇用均等法の下就職した女性たちが、ちょうど30歳手前に差し掛かろうとしていた頃。

「パンプスなんて脱いで、あなたらしい生き方を!」と、

新たな「女性自立と解放」をいち早く唄った曲でもあります。

元祖「ありのままを」的なメッセージを、至高のボーカルで島田歌穂さんが歌い上げました。

 

お別れの曲は、岡村靖幸さんで「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」でした。

こちらの履物は「バスケットボールシューズ」。

ミッツさんは、「バスケットボールシューズ」だけが

「バッシュ」と略されて呼ばれているのが、ずっと不思議で仕方がなかったとのこと。

まだまだ「エアジョーダン」も物珍しかったミッツさんの中学時代。

日本中の中高生をキュンとさせた曲でした。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2022年4月10日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

最新番組ブログ
パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ

    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。