観音温泉 るんるんタイム

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2022.06.30

【第81回】観音温泉と下田・宝福寺とのご縁とは?

伊豆・奥下田「観音温泉」の魅力をお伝えする「観音温泉るんるんタイム」。観音温泉・鈴木和江会長と上柳昌彦アナウンサーが一緒にお送りしています。今回は、鈴木会長と一緒に、下田のまちにある、坂本龍馬と唐人お吉ゆかりの寺・宝福寺を訪ねました。

宝福寺

―下田の街でよく見かける名前、唐人お吉と坂本龍馬ゆかりのお寺・宝福寺へやって来ました。住職の竹岡幸徳(たけおか・こうとく)さん、鈴木会長とはどんなご縁があるんですか?

竹岡:私が少林寺拳法の道場をやっておりますので、子供たちの合宿で、以前から何度も観音温泉にお世話になっているんです。

観音温泉・正運館

―こちらのお寺と、唐人お吉さんとは、どんな関係があるんですか?

竹岡:お吉さんは、51歳で世を儚んで、下田の稲生沢川に身を投げてしまいました。でも、河原に打ちあがった亡骸を誰も引き取ろうとしなかったんです。たまたま、私の祖父が法事の帰りにその様子を見て、ご遺体を運び、自分のお寺に葬りました。いまも境内にお墓があります。当時(の檀家は)、お吉を引き取ったことで「お寺がつぶれる!」と言い出したんですが、祖父は「それで寺がつぶれるなら、つぶれたほうがいい!」と言ったそうです。

最初のお吉の墓(現在は隣に大きめの墓が建てられています)

―お吉さんって、どんな方だったんですか?

竹岡:お吉さんは、17歳の時に、恋仲の鶴松さんと無理やり別れさせられて、ハリスのもとへ行きました。しかし、ハリスはすぐにアメリカへ帰ってしまいます。(外国人と関係を持ったということで)お吉さんはその後も長く、差別的な目で見られてしまっていたんです。このため、祖父も引き取った後、下田に居られなくなって追放されました。その後、祖父が脳梗塞で倒れて、動けなくなったということで、追放が解除されて、戻ってくることが出来たんです。

鈴木:本当に漢気のあるお祖父さんですね。宝福寺では、私たちが知らなかった実話を、こうして丁寧にお話してくださるんですよ。

解説してくださった宝福寺・竹岡住職と上柳アナ

―一方、坂本龍馬とはどんなご縁があるんですか?

竹岡:ちょうどこの部屋が、勝海舟と山内容堂が会談して、坂本龍馬の脱藩が許された場所です。1853年の黒船来航から10年後、龍馬29歳のときでした。当時、脱藩して勝海舟の弟子に入っていた龍馬ですが、脱藩者の烙印を押されたままですと、思うように動くことが出来なかったんです。

勝海舟・山内容堂謁見の間にて、収録された観音温泉るんるんタイム

―2人は、なぜ「下田」にいたんですか?

竹岡:文久3(1863)年1月、勝海舟は神戸から江戸へ順動丸(じゅんどうまる)という船で向かっていました。ところが、東海道沖で嵐に遭って、風待ちの港だった下田へ避難してきたんです。一方、土佐藩主・山内容堂公は、大鵬丸(たいほうまる)で江戸から上洛する途中で、同じように下田へ避難して、この宝福寺に泊まっていました。容堂公は、嵐ですることが無いのでお酒を1日3升も空けていたといいます。

龍馬の脱藩を許した証とされる扇

―どうやって、脱藩が許されたのですか?

竹岡:下田に土佐の大殿様がいると聞きつけた勝海舟が、龍馬の脱藩の罪を、何とか許してもらおうと、(ベロンベロンに酔っぱらっている)容堂公のもとを訪ねたわけです。(そして、勝が酒を呑めないのを承知で酒を薦め、盃を飲み干したら許すといいました。勝もそれに応え、龍馬のために、飲めない酒を飲み干して、容堂公に扇にその証を一筆書かせました。)それがこの部屋なんです。ですから、この部屋は、当時のまま残してあります。

―その意味では、坂本龍馬さんと唐人お吉さんは、同じような時代に、下田のまちで生きていて、まったく別のことで、お2人とも宝福寺さんにご縁があったという訳ですね。

(鈴木会長×宝福寺・竹岡住職×上柳アナのトーク、おわり)

観音温泉鈴木会長・宝福寺竹岡住職・上柳アナ

伊豆・奥下田の地に湧き出す超軟水・ph9.5の天然温泉「観音温泉」。お聴きのアナタからは、引き続き、鈴木会長への“人生相談”も、「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組メール(ue@1242. com)で受け付けています。ユニークな発想力で、様々な苦難を乗り越えている鈴木会長。癒しのお声で語る、その“哲学”に、アナタも“生きるヒント”を感じてみませんか?

(宝福寺)http://www.i-younet.ne.jp/~hofukuji/home.html

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パーソナリティ
  • 上柳 昌彦
    上柳 昌彦
    上柳 昌彦

    上柳 昌彦

    ■生年月日:1957年8月1日
    ■星座:しし座
    ■血液型:B型
    ■出身地:生まれは大阪、以降父の仕事の関係で各地を転々。
    ■最終学歴:立教大学 法学部
    ■趣味:
    ジョギング、ジム、トレッキングの後の一杯。
    鶴瓶さんの番組におじゃましてさりげなく出演すること。
    「ブラタモリ」を観ながら「そうなんだ」「そうなんですよ」と相槌を打つこと。
    商品開発担当者の方に開発秘話を伺うこと。