観音温泉 るんるんタイム

2021.03.11

【第21回】観音温泉と防災

伊豆・奥下田「観音温泉」の魅力をお伝えする「観音温泉るんるんタイム」。

観音温泉・鈴木和江会長に、上柳昌彦アナウンサーがたっぷりとお話を伺っています。

 

鈴木会長と上柳アナ

 

―きょうは3月11日、東日本大震災から10年ですね。

 

早いですね、月日が経つのは。昨日のことのように感じます。

まだ、(私たちの)心の整理がつかないうちに、このコロナ禍になりましたでしょう。

(私たちには分からない)自然界の法則のようなものがあるように感じます。

私は、昭和53(1978)年の伊豆大島近海地震を経験していますので、

地震があると、その時の記憶が甦ります。

 

ガラティア観音乃湯

 

―10年前は、伊豆も揺れたと思いますが、何か感じたことはありましたか?

 

地震の2~3日前から、源泉の温度が不安定になって、熱くなっていました。

そして、地震のあとは、地下600mから源泉を汲み上げるために入れているパイプに、

泥のようなものが詰まってしまったんです。

ですので、急いでボーリング屋さんに依頼して、全部お掃除してもらった経緯があります。

私は素人ですのでよく分かりませんが、地球というものは繋がっているんだなぁと感じます。

こういった自然現象の統計を取って、少しでも地震予知に役立てられないものかとも思います。

 

観音温泉1号源泉と上柳アナ

 

―観音温泉として考えていらっしゃる、防災対策はありますか?

 

地震をはじめ、災害時は、地元・下田の蓮台寺(れんだいじ)の皆さんが、

(避難先として)観音温泉にお越しになることがあります。

それというのも、観音温泉があるところは岩山で、全ての建物で深く杭を打って、

耐震基準を満たした建物を建てていますので。

その上で、大きな揺れがあったときは、スグに建物から出ない手順としています。

 

観音温泉

 

―水害対策もされているそうですね。

 

鉄砲水に何度か見舞われたことがあります。

山から滝のように水が溢れ出てくるんです。

(この時の経験を踏まえて)山から「水が流れる道」が8本あることが分かっています。

ですので、「水が流れる道」に当たるところは、駐車場などにして、

建物に被害が及ばないような配置としています。

(私たちの命が守れるのであれば)クルマ1台、どうってことないですから。

 

観音温泉からの風景

 

伊豆・奥下田の地に湧き出す超軟水・ph9.5の天然温泉「観音温泉」。

お聴きのアナタからは、鈴木会長への“人生相談”も、

「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組メール(ue@1242. com)で受け付けています。

ユニークな発想力で、様々な苦難を乗り越えている鈴木会長。

癒しのお声で語る、その“哲学”に、アナタも“生きるヒント”を感じてみませんか?

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パーソナリティ
  • 上柳 昌彦
    上柳 昌彦
    上柳 昌彦

    上柳 昌彦

    ■生年月日:1957年8月1日
    ■星座:しし座
    ■血液型:B型
    ■出身地:生まれは大阪、以降父の仕事の関係で各地を転々。
    ■最終学歴:立教大学 法学部
    ■趣味:
    ジョギング、ジム、トレッキングの後の一杯。
    鶴瓶さんの番組におじゃましてさりげなく出演すること。
    「ブラタモリ」を観ながら「そうなんだ」「そうなんですよ」と相槌を打つこと。
    商品開発担当者の方に開発秘話を伺うこと。