あなたは、マンションの「修繕積立金」を計画的にサポートしてくれる存在があるのをご存知ですか?
都会に住んでいると、もう当たり前のように目にするタワーマンション。
あのような超高層マンションがいつ頃から建つようになったのか?調べてみると、1997年の建築基準法の改正をきっかけに、超高層マンションがボンボン建つようになりました。あれからもう25年の月日が…
もし、マンションを購入することになった場合、おそらくそのマンションの資産価値、周りの環境、利便性などをしっかり調べると思います。でも、実は大切なことは、そのマンションの修繕工事を長期的に計画した「長期修繕計画」がちゃんとしているのか?これが大きなポイント。いくら頑丈なマンションでも、年数が経てば老朽化は進んでいきます。なので、マンションの管理組合は「修繕積立金」というものを暮らしている皆様から、毎月負担してもらって少しずつ積み立てています。ところが最近、様々な理由で、この「修繕積立金」が不足してしまい、月々の積立金が値上がりする事例が結構起こっているのです。ただでさえ色んなものが値上がりしている昨今、毎月の固定費の急な値上げは、キツイですよね~。
そんななか、住宅金融支援機構が、その「修繕積立金の計画的な積立て」や「修繕計画の見直し」をうまくサポートしてくれるそうなのです。具体的なお話しを伺いたいと思います。
では、住宅金融支援機構の古泉奈々さんにお話し伺います。
晴の輔 古泉さん、よろしくお願いします。住宅金融支援機構では、修繕積立金の計画的な積立てをサポートする『マンションすまい・る債』という商品があると聞きました。
古泉「マンションすまい・る債は、マンション管理組合のための積立てサポート債券です。10年ものの債券で、国の認可を受けて住宅金融支援機構が発行しています。一度のお申込みで、最大10回、毎年継続的に、かつ定額での購入が可能なので、計画的な積立ての手助けとなるかと思います。」
晴の輔 債券と聞くとなんだか難しそうな感じがしますね。もう少し詳しくおしえてください。
古泉「『債券』についてイメージしやすいのは国債でしょうか。一般に、利付債券を買うことで、購入者は定期的に利息を受け取ることができます。マンションすまい・る債は、マンションの管理組合が、修繕積立金によって購入できる10年ものの利付債券です。購入後の10年間、毎年1回利息をお受け取りいただけます。利息は毎年段階的に増加する設定となっており、購入段階で、あらかじめ10年分が確定しています。」
古泉「そうですね、マンションの区分所有の方々から集められた修繕積立金は、多くの場合、管理組合によって銀行口座に預金として保管されていると思います。マンションすまい・る債をご利用いただける場合、修繕積立金を、預金ではなく、債券に替えて保管しつつ、毎年の利息がお受け取りいただけるということですね。ご利用の際の詳しい条件については、機構のホームページからご確認ください。」
■【マンションすまい・る債】
晴の輔 個人のお金を預金するか、債権で運用するかという話しのマンション管理組合バージョンということですね。修繕積立金はマンションの大事なお金ですから、運用先が国の認可を受けていたり、利息があらかじめ確定していたりすると安心感があります。
古泉「修繕積立金と、長期修繕計画は、セットで定期的に見直しを行っていくことが重要です。近年では材料費や人件費の高騰で、修繕のための工事費そのものが高くなっています。当初の想定よりもお金がかかる分、見直しを行わないままにしていて、いざ工事をしようというときになって急にお金を用意するのは大変ですね。新築時から長期修繕計画を一度も見直していない、なんてこともありますから、ご自身のお住まいになっているマンションの現状に興味を持って、ぜひ一度確認をしてみてほしいです。住宅金融支援機構では、修繕積立金と、長期修繕計画の見直しをサポートする『マンションライフサイクルシミュレーション』というツールをホームページにて無料で提供していて、建物の規模や築年数に応じ、最長で今後40年間のマンションの修繕にかかるお金の収支を試算することができます。また、事前の見直しで対応できるのが一番ですが、どうしてもお金が足りない場合には、管理組合のための大規模修繕ローンとして、マンション共用部分リフォーム融資をご用意しています。先にご紹介したマンションすまい・る債を積立てしていると、このローンの融資金利を年0.2%引き下げる特典もありますので、上手に活用していただきたいです。」
晴の輔 やはり日頃の備えが大事ということですね。でも、どうしてもこういった修繕計画や費用に関することは管理組合に任せっきりってなりがちです。これからはそこで暮らしている方一人一人が意識を持たないといけない時代でしょうか?
古泉「そうですね!」
晴の輔 あ!なるほど~!古泉さんもスマイルになりました!(笑)。今日はいろいろと詳しい話をありがとうございました!
今日は「マンション住まいなら知っておくべき『計画的な修繕金の積立て』を
サポートする『マンションすまい・る債』の魅力とは?」というトピックスでお届けしました。
そんな「住宅金融支援機構の『マンションすまい・る債』」に
それではまた、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
詳しい内容は「住宅金融支援機構ホームページ」をご覧ください。
■【マンションすまい・る債】
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