あなたは、「マイボトル」を持ち歩いていますか?

近年プラスチックゴミの削減が急速に進められています。ゴミの分別はもちろんのこと、より身近になったのは、昨年7月からスタートした「レジ袋の有料化」。気付けば一年以上経っていて、今ではもう当たり前になりました。その「プラスチック製の買い物袋」というか「レジ袋」の有料化、また禁止という制度は、2018年の時点で既に世界では127以上の国々が実行していたのです。つまり日本は遅いのです。ちなみに世界で初めてレジ袋を禁止した国は、バングラディシュだそうです。「海洋プラスチックごみ問題」という言葉を耳にしたことあると思います。何でも毎年約800万トン、東京ドーム7個分のプラスチックゴミが海に流出しているという試算があります。このままいくと2050年には海のプラスチックごみの重量が、魚の重量を超えるという話もあるのです。恐ろしいでしょ?今すぐにプラスチックというものに向き合わないと。そんなプラスチックゴミと、正面から向き合っている町を今回はピックアップ!京都府の亀岡市は、10月から一ヶ月にわたって市民参加型の大規模なチャレンジ!「mymizuチャレンジ」という取り組みを行うそうで今、注目されています。
亀岡市環境政策課・課長の大倉武文さんにお話し伺います。
晴の輔 10月から実施する「mymizuチャレンジ」とは具体的にどのようなチャレンジ?
大倉「マイボトルで給水する度に、無料給水アプリ『mymizu』に記録し、どのぐらいのペットボトルを削減できるかを競い合うものです。ペットボトルの削減量を競い合うことで、楽しみながらプラスチックごみを減らし、マイボトルの利用促進が可能となる取組です。これまで、mymizuチャレンジは企業や大学で取り組まれてきましたが、市民参加型で開催するのは今回が全国で初めてとなります。」
晴の輔 自分のボトルに水を入れることが、ペットボトル削減につながっている。
大倉「楽しみながら削減できる取り組みです。」
晴の輔 今、持っている人増えてきました。僕まだ持ってないです。
大倉「そうですか」
晴の輔 マイボトルって言われると

大倉「そっちではないです。(笑)そっちでもいいですけど。(笑)。」
晴の輔 この取り組みは他ではやっていない。
大倉「チャレンジ自体は、企業や大学で取り組まれたことはあるのですけども、市民参加型で開催するのは、全国で初めてです。」

大倉「今回、参加者全員で取り組む目標として、亀岡市内を流れる保津川の全長約16kmと同じ量のペットボトル『500ml換算で8万本』を削減することを目標にしています。」
晴の輔 分かりやすい!ゲーム感覚で取り組めます。
大倉「楽しんでいただいて、チーム戦も意識しておりますので、競い合っていただいて一ヶ月間楽しみながら、環境のことも考えていただけたらと思っております。」
晴の輔 楽しめるっていうとこもポイント。京都というと「任天堂」をイメージしていますから「ゲーム作りが上手い」のでは?(笑)。チャレンジの目的はどこにありますか?
大倉「『mymizuチャレンジ』を通して、多くの市民の皆様に参加頂き、参加者がプラスチックごみ問題やSDGsについて理解を深め、環境問題に対する意識を高めて頂きたいと考えております。」

大倉「『mymizuチャレンジ』と合わせて給水スポットを拡大しています。」
晴の輔 公園にある水道の蛇口みたいなことですか?
大倉「それも給水スポットとして登録されておりますが、飲食店にも『気軽に給水してもいいですよ』と登録していただけるところを募集しております。40店舗ほど登録いただけております。」

晴の輔 市内のレストランで!
大倉「面白いのは鍼灸院さんで登録していただけております。」
晴の輔 それは大きい!
大倉「思ってもいないところからの反響があって、嬉しい広がりを感じております。」
晴の輔 亀岡市は以前からプラスチックごみ削減」に向けて活動されてきたのですか?
大倉「亀岡市では、2018年12月に亀岡市議会と共同で『かめおかプラスチックごみゼロ宣言』を発信しました。

そして、今年1月には『プラスチック製レジ袋の提供禁止に関する条例』が施行され、この間、市民や事業者の皆様の御協力もあり、市内店舗等におけるレジ袋の辞退率は約98%にまで至りました。」
晴の輔 98%!もうほぼ100%じゃないですか!

大倉「もう少しというところです。」
晴の輔 条例で禁止ですか!本格的に取り組まれているのですね。」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、亀岡市民になったら・・・
『真っ先に無料給水アプリ【mymizu】を登録する』
それとも
『真っ先に、保津川へ行って川下りを楽しむ』 どっちだ!?晴の輔」
ンふふっ、保津川下りはね、亀岡市民じゃなくても楽しめるからね、これは…
決めました!

10月からの「mymizuチャレンジ」この亀岡市の取り組み

今日は「京都府亀岡市が試みるプラスチックごみに対する市民参加型のチャレンジ!『マイミズチャレンジ』とは?」というトピックスでお届けしました。マイボトルに給水すると、それがアプリに記録されていく。このゲーム感覚の取り組みが「プラスチックゴミ削減」に繋がるのですからね。目標は500mlのペットボトル8万本の削減ですよ。一か月後どこまで記録が伸びるのか?東京にいながら楽しみです!
そんな「亀岡市のマイミズチャレンジ」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 このチャレンジを行うきっかけは何だったのでしょうか?



大倉「亀岡市は、2018年12月に『かめおかプラスチックごみゼロ』宣言を発表して以来、『プラスチック製レジ袋の提供禁止』を打ち出すほか『ペットボトル削減』に向け、給水スポットの整備と併せてマイボトルの普及促進に努めてきました。去年6月には、全国的に『使い捨てプラスチックごみゼロ』の取り組みを促進させたいという想いから、ドイツに本社を置く浄水器メーカーのBRITA Japan株式会社と亀岡市が包括連携協定を締結し、次世代への環境教育や、イベントにおけるボトルサンプリングなど、ペットボトル削減に関する取組を進めてきました。今年は『ペットボトル削減』やマイボトルの普及を更に促進すべく、無料給水アプリ『mymizu』を提供する一般社団法人Social Innovation Japanと協力し、ペットボトルを削減する取り組み『mymizuチャレンジ』を亀岡市全域で行うこととなりました。」

-WEB版こぼれ話し2-
大倉「それ以前から、保津川下りの船頭さんたちが保津川の清掃活動をされており、大きなきっかけとなっています。」
晴の輔 それはいつ頃から?
大倉「清掃活動は2004年頃から行われていると聞いております。そして2007年には保津川の環境保全に取り組むNPO法人『プロジェクト保津川』が誕生、そして、2012年には亀岡市は海に面していないのですが、内陸部の自治体では初めてとなる『海ごみサミット』が開催されるなど、環境問題に対する意識が醸成されていました。」
晴の輔 それは興味深い!
大倉「海に流れ着くごみは、陸地で生産されたものです。内陸部からも考える必要がある!ということがテーマの『海ごみサミット』でした。」
晴の輔 「恵みの水」は最終的に海に流れていきます。痛感しました。

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