あなたが好きなケーキって、何ケーキですか?
ケーキの定番の一つとして親しまれているチーズケーキ。ちょっと前にコンビニで売っているバスク風チーズケーキにはまって、しょっちゅう食べていました。チーズケーキは、大きく分けると3種類。「ベイクドチーズケーキ」「スフレチーズケーキ」「レアチーズケーキ」「ベイクド」は「焼く」という意味。北米や欧州などでチーズケーキといえばこれ。「ニューヨークチーズケーキ」に「バスクチーズケーキ」もこの種類。次に「スフレ」。スフレは「膨らんだ」という意味。あのふわふわのチーズケーキ。これは日本発祥とされていて、海外では「ジャパニーズチーズケーキ」と呼ばれることもあるのです。そして「レア」。レアチーズケーキは火を加えずに、冷やして固めたチーズケーキ。子供の頃、母親が作ってくれた思い出があります。そんなチーズケーキの原型は、古代ギリシャで好まれていた「トリヨン」という食べ物。今のプリンのようだったとか。紀元前776年の第1回古代オリンピックの選手たちに振る舞われたという話もあるのです。チーズケーキにも古い歴史があるのですね。今回はそんなチーズケーキをピックアップ!福井県福井市にある、精肉・肉料理店の「高島屋」というお店が「和牛cheee」というチーズケーキの販売を始めて、話題になっているのです。なんでもこのチーズケーキ、驚きの材料が使われているのだとか。一体どんなチーズケーキなのか?
このチーズケーキを生み出した「高島屋株式会社」の総料理長、加藤諭さんにお話を伺います
加藤諭 総料理長
晴の輔 お肉屋さんが作ったチーズケーキ「和牛cheee」どのようなチーズケーキなのでしょう。
加藤「一般的には入れることのない和牛の脂を、生地に練りこみ焼き上げたチーズケーキです。」
晴の輔 「和牛の脂」を使ったチーズケーキとは初めて聞いたのですけど、全国的に珍しいのでは?
加藤「僕の知っている限りでは、初めてだと思います。」
晴の輔 「世界初」かも?一般的なチーズケーキと比べて、味の違いは?
加藤「濃厚な味は、一般的なチーズケーキと同じなのですが、とにかく口当たりが軽くて、それでいてコクがあります。」
晴の輔 口当たりが軽くてコクがあるのは最高!ケーキだけじゃなくて、
加藤「(笑)」
晴の輔 バターの代わりに牛の油を使っている。
加藤「そうです。」
晴の輔 食べた方の感想は?
加藤「本当にびっくりされています。コクを感じますし、普通ではまず入れることがないものを入れたので『これは来たな~』と思いました。」
加藤「『入れて大丈夫かな?』という気持ちは正直あったのですけど、そんなものを覆す驚きの味ができました。」
晴の輔 そもそも作るきっかけは?
加藤「和牛専門の当社が仕入れる牛肉は、上質で本当に美味しい!と言える牛肉です。脂も甘みがあって『この脂は必ずデザートにも使える!』と感じたのがきっかけです。」
晴の輔 そもそも取り扱っているお肉に自信がある。
加藤「そうです。使わないのはもったいない。牛の命を預かっているので『1グラムも余すことなく使いたい』と思いました。」
晴の輔 自然の恵み、命を頂いているのですからね。全てを使うことが牛への恩返し。でもまさか牛さんも、自分の脂がチーズケーキになっているとは思わないでしょうね。
加藤「(笑)」
晴の輔 加藤さんの料理人としての「脂が乗っている」時に、牛脂と発想がくっついた!
加藤「はい、僕はちょうど35歳なので『一番脂が乗っている』かもしれませんね(笑)。」
晴の輔 「和牛cheee」完成したのは?
加藤「今年の春頃ですね。」
晴の輔 やった!今年は丑年です!牛の神様からのご褒美!「和牛cheee」はネットでも買うことできるのでしょうか?
加藤「当社のHPからご購入いただけます。ただ一から手作りしているので、売り切れの場合はちょっとお待ちください。」
加藤「新しいデザートを試作しています。」
晴の輔 それは楽しみ!試作している時は楽しいですか?
加藤「そうですね。でも皆は心配して見ています(笑)。大丈夫コレ?って(笑)」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、和牛cheeeを注文して届いたら・・・
『写真を撮ってSNSにアップする』
それとも
『家族で食べて、家庭のテンションをアップさせる』 どっちだ!?晴の輔」
これさ、ホールのチーズケーキが届いた時点でテンションはアップするでしょ…うん、
決めました!
『写真を撮ってSNSにアップする』
届いたらね、まずはホールの状態で記念写真を一枚。
今日は「福井県福井市の精肉・肉料理店が作ったチーズケーキが話題に!その驚きの材料とは?!」というトピックスでお届けしました。和牛の脂を練り込んで、焼き上げたチーズケーキ。その発想は「命をいただいている牛さんへの感謝」「そこから余すことなく使おうという思い」だったのですね。食べたい!
そんな「福井市の高島屋の『和牛cheee』」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 最初からチーズケーキに取り組んだ?
加藤「まずは牛脂の成分をバターと同等に考えて、タルトにしたりプリンにしたりしましたが、一番食べて感動した、しっくりと来たのがチーズケーキでした。」
晴の輔 プリンも!
加藤「上澄みの『脂分』と下のプリンが分離するなど、なかなか上手くいきませんでした。そこで練り込んで焼くという発想にたどり着きましたけど、完成するまでは半年から一年ほどかかりました。何回も失敗しました(笑)。」
晴の輔 牛歩ではないですけど、一歩、一歩進んでいかれたのですね。
加藤「(笑)」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 「高島屋」さんは精肉や、お肉料理のお店を展開しているということですが、取り扱うお肉の素材のこだわりは何でしょう?
加藤「牛肉に関して当社は先代の社長から『鹿児島黒牛』にこだわっております。その他のお肉も、実際に生産者を訪ねては、仕入れるなどしております。」
晴の輔 加藤さんは、その牛の脂にこだわる!
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